こんにちは!
今回もプラレールに関する記事を書いていきたいと思います。
今年の2月、プラレールの211系が再販されました。プラレールにおける211系の歴史は長く、発売年は1987年にまで遡ります。1987年に中間車が通常車両仕様の『近郊電車(オレンジライン)』として発売されました。その後、1990年には中間車をダブルデッカー仕様に変えて、『近郊電車ダブルデッカー』に変更。その後は、商品名を変えながらも製品自体はそのまま発売が続き、最終的に2015年に廃盤となりました。オレンジライン時代から合わせると実に28年の発売とであり、超ロングセラー商品でした。そんな211系が2025年に今度は『ありがとう!快速アクティー211系』として再販されました。オレンジライン時代から数えると38年目、ダブルデッカー仕様になってからは35年目での再販です。今更211系を再販するのに驚きを隠せませんでしたが、どういう風の吹き回しなのか、本当に再販してみせましたね。既に関東地区では売切れの箇所が多いように見えますね。今回は35年目の再販となった快速アクティー版の211系プラレールが、過去に一般発売されていた211系と比べてどのような違いがあるのか、こちらを比べてみたいと思います。
まず、今回比較する211系は1998年製、2005年製、そして2025年製の3製品を比較したいと思います。なお、基本的に1998年製と2005年製は屋根の塗装以外の差異はないため、3製品の比較は屋根のみ、残りは2製品で比べたいと思います。
まずは動力車からです。
上が再販品、下が廃盤品です。
パッと見では大きな違いは見受けられません。ただし、詳しく見てみると結構な差異があるように感じます。写真では見づらいかもしれませんが、ご容赦ください。まず、一番の違いは車輪の色ですね。今回は黄色車輪ではなく、黒車輪での発売となりました。211系が黒車輪で発売されるのは初めてですね。
そして塗装の違いですが、銀色の光沢の塗装は少し違うように見えます。最新製品は光沢があり、光を当てると若干キラキラして見えますが、廃盤品はそこまで光沢がある感じではありませんでした。1998年製、2005年製ともにそうでしたので、おそらく特定の個体の著しい劣化による違いではないと思われます。また、オレンジのラインの濃さも若干違います。最新製品はオレンジが濃いように見えますが、廃盤品はオレンジが明るい色になっています。再販品と廃盤品には若干の塗装の違いがあるようです。
続いて顔です。右が再販品、下が廃盤品です。まず最初のお断りが、廃盤品の顔が黄色なのは焼けたからです。こちらは仕様の差ではありません。光の当たる場所に保管しておくとこうなってしまいますので、今回211系を買われた方はご注意ください(笑)
仕様の違いとしては、まずは行先方向幕ですね。今回の再販品は商品名が『快速アクティー』なので、快速アクティー幕、廃盤品は普通幕です。この幕については、廃盤品はシールになっていましたが、今回の快速アクティーは印刷式になっているようです。シールが剝がれない変更ということで、地味に大きな変化ですね。そして再販品は窓上にJRマークが追加されました。こちらも印刷のようです。JR移管後、実車の211系にはJRマークが取り付けされましたので、より実車に近づいた形です。また、ライトのデザインも若干変更されていますね。今回のアクティーの方がより実車に近いライトが再現されているように見えます。
顔の違いはこんな所でしょうか。続いて屋根上です。
左から1998年製、2005年製、再販品です。
211系の屋根塗装はもともと塗分けが無く、全面銀色塗装でした。それがSナンバーとなり、製品名に211系という形式名が加わった辺りで、屋根上回りはグレー塗装、クーラーのみ銀色塗装へ、より実車に近い塗分けとなりました。2025年再販品もSナンバー化された後の塗分けを踏襲しています。ただ、2005年品に比べて若干屋根のグレーが濃くなっているように見えました。写真では分かりづらいですね。
動力車はこんな感じです。
続いてダブルデッカーです。
ダブルデッカーは黒車輪、先頭車と同じく再販品のオレンジが濃い、銀色の質感が違うぐらいの差異しかないのかなと思います。ちなみにこのダブルデッカーは、全く同じ型が現在はE531系でも使われています。E531系のダブルデッカーは実は1990年の型なのですよね。(笑)このほか、過去にはE217系横須賀線(セット品)、東海道線、E233系湘南色でもこの型が使われていました。
続いてダブルデッカーの屋根です。
左から再販品、2005年製、1998年製です。
ダブルデッカーも同じく、1998年製のみ塗分けがされていません。また2005年製と再販品では先頭車と同じく若干グレーの色が違うように見えます。
最後の後尾車に行きましょう。後尾車は基本的に先頭車と同じなので、1枚だけの比較で済ませたいと思います。
車体は先頭車と全く同じ違いです。後尾車で異なるのは、今回の再販品は単に黒車輪というだけでなく、省略台車が使われていることです。2020年代以降頃から省略台車と呼ばれる、車輪と台車の取り外しが不可能で、車輪がハッピーセットのプラレールと同じものが使われているもの採用され始めました。今回の211系では後尾車のみ省略台車が使われています。この省略台車、何かと不人気ですね(笑)
こんなところでしょうか。
このように若干の違いがあるのかなと思います。これだけ差があるので、将来的に中古で出回っても、簡単に判断が出来そうですね。もし再販品、廃盤品共に持っているよという方がいれば、見比べてみても楽しいのかなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!