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東京駅発行 神戸駅ゆき ◯改 表示片道乗車券

1960(昭和35)年12月に東海道本線東京駅で発行された、神戸駅ゆきの片道乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のA型一般式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

御紹介の券は少々特殊な券で、本来国鉄では同年7月に従来の3等級制(1等・2等・3等車)を廃止して2等級制とし、従来の1等は廃止され、2等が1等、3等が2等に改められ、現在の普通車にあたる2等車用の乗車券を、従来の2等の乗車券同様に青地紋にすることになりました。
しかし、需要が多く、大量に印刷する必要が3等車用の赤字紋の券紙が大量に余剰在庫になってしまったため、これを消費すべく、「◯改」のマークを付けて等級表示も「3等」として赤字紋で乗車券を印刷した時期がありました。これらの券は「改券」と呼ばれ、赤字紋券紙を払い切る間のみ限定的に印刷されています。


   

「◯改」の部分を拡大してみました。発売額の前に「◯改」のマークが印刷されています。


このような「改券」はこの時期限定で作成されていましたが、その後、名古屋印刷場では、何度か「◯改」の表示が入った券が発行されています。
これは、運賃改正の後に新運賃を印刷して発行した乗車券に「◯改」のマークを付けて区別していたもので、昭和35年の「改券」とは意味するものが異なります。

なお、御紹介の券が発行された時代には「神戸市内」という特定都区市内制度がありませんでしたため、着駅が「神戸駅」単体になっています。神戸駅が「神戸市内」駅になったのは、1969(昭和44)年5月に横浜市内・名古屋市内・京都市内と共に、神戸市内が制定されています。

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