今年1月19日に開業したOsakaMetro夢洲駅と、2023年3月18日に供用開始されたJR大阪駅 "うめきたホーム" の写真まとめです。
訪問日 | 2025年1月19日 日曜日(2駅ともに) |
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夢洲駅
この日は夢洲駅の開業日、こみトレの帰りに寄り道していきました。
ホーム
白と黒が効果的に配された、コントラストのはっきりした配色のホーム。天井・柱・床ともに、ホーム中央付近が白系で、ホーム端側が黒系でまとめられています。
天井には折り紙をイメージしたという三角形の意匠が並んでいます。
旅客が立ち入れないエリアにもホーム構造物が作られています。将来的な8両化に備えたものでしょうか?
側壁には中央線のラインカラーである緑色のランプが一直線に伸びています。同線を走る新型車両・400型はまるで宇宙船のような見た目だと話題になりましたが、こちらは宇宙に作られた基地の内部のような未来的な見た目です。
ホームドアは黒色。ほかの駅とは異なる、夢洲駅特有のホーム全体のデザインに調和した色になっています。
OsakaMetroで各駅にて重点的に行われているホーム・車両間の隙間対策。ここ夢洲駅も例外ではなくしっかりと隙間を縮める部材が取り付けられています。この部材も他の駅とは異なりホームに合わせた黒色で、ホーム端側に置くものは黒系にするという施策が徹底されています。
夢洲駅の発車標はLCD式のものです。こちらは四つ橋線など他路線の駅にも同じデザインの機種が設置されているようです。
エレベーターは大型のものが設置されています。扉が若干左側にオフセットしています。
エスカレーターには緑色のランプが固定して照射されており、上昇するステップに光が当たることで、まるでアニメーションが行われているかのような独特な光り方をします。(これに関してはYoutube等で動画を見ていただいたほうがわかりやすいかと思います)
コンコース
コンコース階の西側の壁面一帯には、長ーいLED画面が取り付けられています。ひたすら動画が放映されており、コンコース階で最も目を引く設備となっています。
西側から数えて2番目の通路は、現在OsakaMetro社員限定で実証実験が行われている顔認証改札機になっています。
顔認証改札機を誤って通過しようとした人がいたためそこで初めて知ったのですが、権限のない人が通った場合は青いランプが赤く光るようになっているのですね。
改札機上にもLEDビジョンが設けられており、夢洲駅入口を示す可変式サインが踊っています。
改札機をクローズアップしてみます。QR乗車券・クレカタッチ決済にも対応した機種で、ほかの駅では見かけないデザインになっています。
JR大阪駅うめ北ホーム
21・22番ホーム
21・22番ホームにやってきました。特筆すべき点としては、世界初となる方式の可変式フルスクリーンホームドアが21番のりばに設置されています。
ホームドアの様子。襖のように全てのドアがスライドして動くようになっており、理論上はJR西日本を走るどのようなドア配置の車両にも対応できるというスゴいホームドアです。
3枚に1枚の頻度で液晶画面付きのドアが組み込まれており、次発列車の情報案内に使われています。
ドア上にもLED画面が直線状に取り付けられており、列車のドア位置がどこに来るのかの案内が行われます。
ドアが動くレールは直線になっている必要があるようで、一定間隔ごとに角度を変えて配置することでカーブしたホームの形に対応しています。
ドア位置が変化する関係上、黄色い点字ブロックは内方線付き誘導ブロックのみとなっており、一般的にホームドア付きの駅で配置されているドア前の警告ブロック(点状ブロック)はありません。
この点については、現在同駅コンコースで試験運用されている、点字ブロックに埋め込んだQRコードを用いてスマートフォンで誘導案内を行う手法(後述します)を応用することで、視覚障害者向けのドア位置案内もできるのではないかと思います。今後どのように対応していくのか気になります。
将来的には22~24番のりばにもホームドアがつくのではないかと思いますので、うめ北ホームをこのように広く見渡せるのは今だけかもしれません。
大きな柱に案内サイン類が集約されています。この柱には非常停止ボタンも埋め込まれており、柱上部に赤い斜線を貼ることでその旨が示されています。
コンコース階 (改札内)
コンコース階は丸形の間接照明が不規則に並んだ幻想的なデザインです。
一部のサイン類はLCDを並べたアニメーション付きの可変式になっており、未来的な空間の演出に一役買っています。とてもカッコよし。
OsakaMetroで試験されているものとはまた違う形式の顔認証改札機。こちらは社員限定ではなく、一般客もICカードで通過することができます。
うめきた地下改札脇(改札内)にはインフォメーション端末が置かれています。
一部の壁面にはタッチパネル式の案内ビジョンが備え付けられています。
点字ブロック同士が交わる箇所には、スマートフォンを使った駅構内案内サービスに使用されるQRコードが埋め込まれています。
これは視覚障害者向けナビゲーションシステム「shikAI」で使うもので、スマートフォンアプリでこのQRを読み取りながら歩くことで、自動音声による案内誘導を受けることができます。誤った方向に向かった時はちゃんとそのように教えてくれるそうです。
コンコース階 (改札外)
改札口脇(改札外エリア)には、セブン銀行のATM、STATION WORKのブース、外貨両替機、キャッシュレス式コインロッカーなどが置かれています。
券売機では、入場券購入ボタンを押してから通行証ボタンを押すことで、うめきた地下口~西口間の「通行証」を出すことができます。
この通行証はうめきた地下口~西口間の通り抜けに使えるもので、おそらくうめきた地下口~西口間を直接繋ぐ改札外の通路が存在しないため、その移動を補完する目的で設けられている制度かと思います。
金額は0円(無料)、有効時間は20分、うめきた地下口・西口以外の出口の利用は不可、ホーム及び列車内への立ち入りも不可となっている特殊なチケットです。入場券(有料)とはまた異なる利用条件になっています。
改札外の様子。駅周辺の施設がまだ全面開業前であり、また深夜帯だったため、人通りはほとんどありませんでした。
改札口上部のサインもデジタルサイネージによる可変式となっています。
うめきたホーム~西口間の通路
うめきたホームは既存のJR大阪駅から西側にやや離れた場所に立地しており、地下通路で既存の駅(1~11番ホーム)に接続しています。その通路のようすもお届けします。
うめきた地下口・西口ともに地下1階の高さにありますが、既存設備の下を潜る必要があったようで、通路は一旦地下2階に下がって上がる形になっています。
白色にして通常の壁の中に溶け込むよう配されてはいますが、巨大な蝶番が露出しており、床面にもカーブしたレールが埋め込まれているため若干目立ちます。
ところどころにベンチがおかれた休憩スペースが設けられています。
西出口の改札です。大阪万博のキャラクター「ミャクミャク」がいたるところに貼り付けられています。
1~11番のりばの各高架ホームには西側先端に階段・エスカレーター・エレベーターが追設されており、西口・うめきた地下口と同じタイミングで供用開始されています。