別府より割安な日も?「神戸~大分航路」
大分で世界で2か所でした体験できないホーバークラフトに乗船した呑み鉄たこちゃんは大分港から神戸港へ商船三井さんふらわあ「さんふらわあ ごーるど」に乗船しました。
新門司~関西間の他社フェリーよりも割高ですが、今回はホーバーからの接続と下船後の飛行機への接続の利便性を優先しました。別府発でもよかったのですが、近いうちに乗る予定があるのであえて古い船を選びました。
この船には2023年にも乗船しています。
別府の船が豪華な新造船になってから影が薄くなった「神戸~大分航路」ですが、実は意外なメリットがあります。基本的にはどちらの航路も運賃額は同じなのですが・・・
こちらが2025年4月の運賃カレンダーですが、ざっくり言うと春休みや連休が割高なB、C期間ですが普通の週末は一番安いA期間です。
一方で「大阪~別府航路」の運賃カレンダーはこちら。もちろん春休みや連休はB、C期間ですが、普通の週末も割高なB期間に設定されています。4/25は神戸発はB期間ですが、大阪発はC期間です。
なので「大阪~別府航路」よりも割安な日が存在します。旅客基準運賃で1人2000円以上の差が発生するので、運賃カレンダーの違いは利用する日によっては「神戸~大分航路」を選ぶメリットになり得ます。
スタンダード1人部屋に乗船
今回の乗船は「スタンダード(1~2)」を選択しました。(他の船にある「スタンダードシングル」はドライバー室の事でややこしいです。)
こちらの「シングルユースキャンペーン」は1人でもスタンダードの2人部屋が1000円プラスで利用できるキャンペーンなのですが、1人部屋の運賃が2人部屋より1000円高いので要は同じ値段で利用できますよって事です。
ネットで空席照会をすると同じ値段で表示されました。
同じ値段なら2人部屋の方が広いので良さそうな気もしますが、違いを体感したかったのであえて1人部屋を選択しました。
部屋の鍵は最近流行のQRコードになっていました。反応が悪いので未だに好きになれません。
部屋の全景です。窓がありません。
上段に折り畳み式のベッドがあるので2人で使用することもできます。
洗面所が付いているのは便利です。
空調は部屋で調整可能ですが、冷暖房の切り替えはできませんでした。放送音量の調節は可能でした。
デスク周辺です。ボックスティッシュ、案内冊子、アンケート、リセッシュ等です。
室内着と持ち帰り可能のタオル、歯ブラシです。
フェリー業界ナンバー1の高品質な使い捨てスリッパです。これは本当に素晴らしいです。
折り畳み式の上段ベッドを使う際のハシゴです。室内にクローゼットはなく、ハンガーが1本しかないのはやや不便でした。新聞紙は荷物を直接床に置くのが嫌なので自分で敷いたものです。
寝るだけの夜行フェリーで1泊するのに大きな不満はありませんが、窓がないので携帯電話の電波はほぼ入りません。
せめてトイレでも設置されていたら特に女性のお客さんに喜ばれるとは思いますが、本船が就航したのは2007年。まだまだフェリーは相部屋が当たり前の時代で、当時は個室が多い船として画期的だったと記憶しています。
スタンダード2人部屋とどちらが快適?
2023年に乗船したスタンダード2人部屋がこちら。
1人で利用するという前提ですが、どちらも泊まってみた感想です。
- 2人部屋は高品質な使い捨てスリッパが2つ貰える。(タオル、歯ブラシも)
- 2人部屋はハンガーが4本あり、クローゼットがあるので便利。
- 2人部屋は椅子が2脚あるので1つを荷物置き場に使える。
- 2人部屋は2段ベッドなので上段の圧迫感があり座ると頭が接触する。ベッドに出入りするのにハシゴが邪魔。
- 1人部屋は面積は狭いが上段ベッドが折り畳まれているので圧迫感がなく、テレビとの位置関係が良いので過ごしやすい。
と感じました。
特に「4」と「5」が重要で、呑み鉄たこちゃんは狭くても1人部屋の方がベッドに座って過ごせるので快適に感じました。皆さんはどう感じますか?
ビジネスホテルの様な船旅
定刻19時20分に大分港を出港!
「宿泊兼移動」と割り切って乗船しましたが、出港風景は見たいものです。
地上スタッフのお見送り!
対岸にホーバーのターミナルも見えました。
出港を見届けてから夕食にしました。
レストランが2000円に値上げされたし今回は1人なのでホーバーターミナル近くのスーパーでお弁当とサラダを買って持ち込みました。
レストランには割安なテイクアウトメニューもありますが、「乗船人数に応じて提供できない場合がある。」との事なのでこれを当てにして買えなかったら悲惨なので持ち込みを選びました。
生ビールのテイクアウトOKとの事なのでありがたく利用させて頂きました。
レストラン入口のお兄さんに声を掛けると「中に入って自動販売機で買ってください」との事でした。
部屋に戻り夕食開始!地元のお弁当屋さんの幕の内弁当が770円でした。ボリューム満点で大満足!部屋でゆっくりお弁当も楽しい!
ビールのお替りに自動販売機で缶ビールを買ってきて生ビールで使ったプラコップに注いだところぴったり500ミリリットルでした。(もっと少ないと思って疑っていました。ごめんなさい!)
本船は個室が多くて公共のスペースが少ないのですが、夕食のレストラン閉店後、一部の席が朝までフリースペースとして開放されていました。この配慮は嬉しい!
寝る前に寝具とシーツをセット!
①シーツをベッドの上に広がます。
②広げたシーツの上に寝具を置きます。
③衿カバーになるように下に置いたシーツを折ります。
時々、掛け布団にシーツを付けずにそのまま寝ている方を見かけますが、こうして使うと寝具を清潔に使うことができます。
トイレが遠かったのがやや不便でしたが、瀬戸内海なので揺れもなく、ビジネスホテルに泊まるような快適な一夜を過ごせました!
レストランの朝食はお得!
朝は5時半に起床しました。
「大阪~別府航路」のような豪華さはないかも知れませんが、夜行フェリーとして十分に快適な船内設備でした。
朝食はレストランでバイキングにしました。
夕食は割高な印象がありますが、朝は700円で割安感がありました。ビジネスホテルの朝食よりも満足度が高いですね。味噌汁が具沢山でとても美味しかったです。
ただ、あまり時間がないのでお替りを楽しむ時間的余裕はありませんでした。
テイクアウト限定ですが、こちらでも良かったかも?うどんは別府航路ではなくなったメニューです。200円差ならレストランの席が利用できるバイキングの方がコスパが良いのですが。
神戸六甲アイランドへ入港です。
定刻6時40分の到着でした。土曜日、日曜日に到着する便は7時55分着なので朝に余裕があります。
徒歩下船客が意外と多くて驚きました。
下船後はバスが接続していますが、混雑して辛かったです。神戸下船の場合、タクシーは呼ばないと来ないし駅まで歩くのは距離があるので我慢して乗車するしかありません。
バスが混雑している場合はアイランド北口で降りて六甲ライナーへ避難、すいているならJRや阪神まで乗るのが賢明な利用方法です。
六甲ライナー→JR西日本→ポートライナーと乗り継いで神戸空港から北海道へ帰宅しました。
船に乗るだけの旅に大満足!
いつもは夫婦で旅行する呑み鉄たこちゃんですが、今回は1人で乗るだけの旅に出かけました。「フェリーくるしま」は玄人向けなので・・・(笑)
①松山・小倉フェリー「フェリーくるしま」(小倉→松山)
②宇和島運輸「おおいた」(八幡浜→臼杵)
③大分第一ホーバードライブ「Banri」(別府湾周遊便)
④商船三井さんふらわあ「さんふらわあ ごーるど」(大分→神戸)
オーバーツーリズムで混雑する観光地を敬遠しているため、観光列車や乗り物に乗るだけの旅行が多いのですが、今回もとても楽しめました。
皆さまの旅の参考になれば幸いです。