奈良・京都・橿原線系統で活躍する近鉄の一般車には現在も「難波」や「西大寺」といった省略表記の幕を使用している車両がおり、これを見ると阪神との相互直通運転が始まる前を思い出します。旧幕を備えた車両は8000系列や8810系等の阪神非対応車だけですが一つの編成内に旧幕と新幕が混在していることも多く、「西大寺」と「大和西大寺」の混在を見た時は「何だこれは!」って思ったこともあります。


(2025.3.14 九条〜西ノ京間にて撮影)

 「普通 西大寺」表示で橿原線を走る8810系FL26です。B更新は施工済みで内装は大幅にリニューアルされていますが前照灯はハロゲンライトのままであり、更に旧幕ということもあって2020年代に撮影したとは思えない程です。


(2025.3.14 九条〜西ノ京間にて撮影)

 同じく「普通 西大寺」表示で橿原線を走る8400系L03です。見た目は8000系に似ていますが全廃寸前の同系に対しこちらはスローペースで置き換えが進められており、8600系の抵抗制御車(X71・X72を除く)より後まで残りそうな気がします。