今回の【駅】シリーズは、
埼玉県川越市南西部に広がる住宅街に位置する西武新宿線の駅で、かつては砂利採取線を出自とする貨物線であった西武安比奈線と接続していた、
南大塚駅 (みなみおおつかえき。Minami-Otsuka Station) です。
駅名
南大塚駅 (SS 28)
所在地
埼玉県川越市
乗車可能路線
西武鉄道:新宿線
隣の駅
西武新宿方……新狭山駅
本川越方………本川越駅
訪問・撮影時
2023年4月
駅概要
駅形態……………地平駅(1897年追加開業)。
駅舎………………橋上駅舎。南北自由通路を兼ねています。
出入口……………北口、南口。
バリアフリー……○(各出入口~改札階、改札階~各ホームにエレベーターを設置)。
点字ブロック……各出入口~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………南北にあり(ロータリー・バス停留所・タクシー乗り場あり)。
南大塚駅は1980年完成の橋上駅舎を有しています。
写真は北口です。南東を望む。
手前に階段出入口があり、右奥の線路沿いにエレベーター出入口があります。エレベーターは後から設置されています。
南大塚駅に駅ビルはありません。
ロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
北口駅前です。上写真は南西を、下写真は北西を望む。
周辺は住宅街で、駅前にはビルや商店が多いです。
約300m南西へ進むと、西武新宿線沿いに大規模な工業団地(川越狭山工業団地)が形成されています。
下写真奥へ延びる駅前通りは、約320m先で国道16号線と交差しています。
国道16号沿いにはロードサイド店舗が立ち並んでおり、駅の約1.2km北東の国道沿いには関越自動車道の川越インターチェンジがあります。
こちらは南口です。北西方向を望む。
南口も階段と後付けのエレベーターがあります。
ロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
南口駅前です。上写真は南西を、下写真は南東を望む。
こちらも周辺は住宅街で、駅前にもマンションがあります。商店は北口側より少ない印象です。
南口側も約300m南西へ進むと、西武新宿線沿いに川越狭山工業団地が形成されています。
一方、駅近くにもまだまだ畑が残っています。
橋上階にある改札口です。北東を望む。左が北口、右が南口です。
駅員配置…………あり(有人駅。インターホン無し)。
自動改札機………あり(3通路)。
ICカード…………『PASMO』のエリア内。
有人通路…………窓口に面した右端通路。
幅広通路…………一番右の自動改札通路。
点字ブロック……あり(中央通路に設置)。
窓口………………あり(改札窓口と右手前の出札窓口)。
自動券売機………あり(改札口の右手前、出札窓口の右側。ICチャージ可)。
自動精算機………あり(ICチャージ可)。
トイレ……………改札内コンコース(多機能トイレ併設)。
改札外設備………公衆電話・コインロッカー・飲料自動販売機。
改札内設備………AED・ベンチ・飲料とアイスの自動販売機。
売店………………なし(過去に改札の左に存在していたかもしれません)。
コンビニ…………なし(南北とも駅前にあります)。
そして1階にある各ホームとの間には階段・エレベーターが設置されています。
南大塚駅はバリアフリーに対応しています。
こちらは改札内より改札口を撮影。南西を望む。
改札口の左手前に自動精算機があります。
また、改札の先は横方向に南北自由通路が通っています。
右が北口、左が南口です。
上り1番線に設置の、路線図と一体になった建植式駅名標です。
電照式と思われます。その場合、バックライトは蛍光灯なのかLEDなのか不明です。
下部左側は時刻表でしたが、昨今の状況から時刻表が撤去され、その跡にポスターが貼られています。
西武鉄道の新デザインで、駅ナンバリング「SS 28」も併記されています。
こちらは下り1番線に設置のノーマルな建植式駅名標です。電照式と思われます。
駅構造……地平駅。南西~北東方向。
配線………相対式ホーム2面2線。
右ホーム(北)は1番線で下り本川越行き、左ホーム(南)は2番線で上り所沢・西武新宿方面です。
ホーム有効長……10両分。
ホームドア………なし(2023年4月時点)。
ホーム幅…………全体的に標準レベルですが、駅の規模を考慮するとやや広いかも。
上屋(屋根)………中ほどから西武新宿寄り(奥側)にかけての4両弱分。
ホーム上設備……ベンチ・飲料自動販売機(各ホーム)。証明写真機(2番線のみ?)。
ホーム中ほどから奥側の西武新宿寄りにかけての間は橋上駅舎に覆われています。
写真は全て2番線にて撮影。西武新宿方を望む。
2番線より本川越方を望む。
2番線の外側には保線用側線があり、西武新宿方からのみ出入り可能です(本川越方が行き止まり)。
西武新宿方には保線基地があります。
上2枚は西武新宿方を、下1枚は本川越方を望む。
また、1番線の外側・本川越方では2017年に廃止になった貨物線の安比奈線が左へ分岐していました。
長らく休止中でしたが、廃止後はレールが撤去されています。
上写真は西武新宿方を、下写真は本川越方を望む。
⇒西武安比奈線の休止線跡探訪(事実上の廃線跡探訪)記事はこちら。
2番線より西武新宿方を望む。
左側には保線基地があります。
この先、住宅街の中を南西へ走ると川越狭山工業団地の中を走るようになります。工業団地内で狭山市に入り、しばらくして工業団地が途切れると再び住宅街の中を走るようになり、新狭山駅へと至ります。
2番線より本川越方を望む。
安比奈線跡は手前の地点で左へ分岐しています。
右手には行き止まりになっている保線用側線があります。
また、橋上化以前は今より本川越寄りにホームが設置されており、前方にホームが延びていました。
この先、住宅街の中を北東へ走ると関越自動車道をアンダークロスします。その後は一時的に沿線に畑の割合が増加しますが、すぐ住宅街へと戻ります。しばらくして国道16号の陸橋をくぐると脇田信号場へ差し掛かり、西武新宿駅から長らく続いてきた複線区間がここで終わります。その後は単線になって左へカーブしながら住宅街の中を走ると進路を北北東に変えてJR川越線と東武東上線をアンダークロスしますが、このガードが単線分の幅しかなく、西武新宿線の全線複線化ができていません。その後は市街地に入り、線路が3本に分かれると終着駅である本川越駅へと至ります。
あとがき
下車(乗車)時・・・2023年(駅訪問の為)。
相対式ホーム2面2線の地平駅ですが、かつては島式ホーム2面4線で、現在も東側の副本線跡には側線が残っています。また、本川越方では安比奈線が西側へ分岐していました。1980年完成の古い橋上駅舎を使い続けています。駅前は住宅街が広がっています。
鉄路のみでのアクセス(ルートは一例です)
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。
西武新宿から西武新宿線の本川越行きに乗車。
特急『小江戸』と通勤急行は通過しますのでご注意下さい。
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。
品川or東京まで新幹線、山手線で高田馬場駅へ。以下は上記と同ルート。
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・あり (南北駅前にあります)
飲食チェーン店・・・あり (最寄店舗は北口の約400m北西「一風堂」)
大阪からの到達難易度はやや高いですが、西武新宿線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は南大塚駅でも途中下車してみて下さい!
(参考:西武鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)
テーマ:関東の駅(東京都を除く)