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津軽鉄道ストーブ列車に乗る。【三陸から東北縦断旅2024④】

2024年1月の旅行記

2泊3日の東北縦断旅行3日目。

この日は青森県五所川原がスタート。

本州最北の私鉄、津軽鉄道に乗車します。

 

 

2024年1月8日 (月祝)

 

到着から一夜明けた五所川原

一面に雪が積もっていますが、決して多くはありません。

 

JR五能線五所川原駅

 

その左隣にある津軽鉄道津軽五所川原駅駅舎。

 

レトロな駅。

有人の窓口で切符を買います。

 

発車時刻が漢数字。

ダイヤ改正ごとに手書きで作成されているそうですよ。

 

 

津軽鉄道の旅。

JRと共同の跨線橋でJRの駅を越えて、津軽鉄道のホームへ。

一両編成のディーゼルカーが待ち構えています。

 

津軽五所川原 8時10分 → 金木 8時31分 津軽鉄道線 普通 津軽中里行き

 

津軽鉄道の21形気動車。『走れメロス号』の愛称が付けられています。

車内はセミクロスシート

乗客は半分くらいのボックスに一人ずつ程度と空いています。

 

 

津軽五所川原駅で購入した乗車券。貴重な硬券です。

 

 

津軽鉄道 路線データ

津軽鉄道線津軽五所川原から津軽中里まで20.7kmを結ぶ路線。

非電化単線のローカル線で、列車は1時間~1時間半に1本の運転。

冬期に旧型客車を一部列車に併結した『ストーブ列車』が名物となっています。

今日はその『ストーブ列車』にも乗ってみます。

 

 

雪景色の中を駆け抜けて行きます。

 

日が出てきました。

数駅で乗客がほとんど降りてしまってさらに空いております。

 

 

 

 

 

毘沙門駅

雪国ならではの地吹雪や強風から線路を守る鉄道林が駅の背後にあります。

 

嘉瀬駅を出ると、急に辺りが暗くなり、外は吹雪に。

 

景色がホワイトアウト

 

急激な気候の変化に戸惑います。

これが雪国か…

 

一駅間の出来事。

まもなく中間の大きな町、金木に着きます。

 

列車交換が可能な駅、金木。

 

ここで一度下車します。

 

 

 

金木の町を歩いてみる。

金木の駅前通り。

積雪は数センチ。

 

五所川原市金木町。

ここは、太宰治の故郷として知られています。

 

 

雪かきをしている人がいます。

 

 

小道には足跡が残ります。

 

良き看板のあるお店。

 

 

金木八幡宮

 

鳥居が何個かある境内へ。

 

絵馬。

 

かわいい狛犬

 

癒やされる空間でした。

 

雲祥寺というお寺にある奥津軽大観音。

 

ここが太宰治の生家、国の指定重要文化財にもなっている『斜陽館』。

立派な建物ですね~。

 

斜陽館の隣にある物産館でお買い物。

お店の人も話してましたが、やっぱりこの年は考えられないくらい雪が少なかったようです。いつもだとこの地方は雪に覆われてしまうのでしょう。

 

 

駅に戻ってきました。

金木駅舎には『金木交流プラザ』という公民館のような施設も併設されています。

 

ここ金木駅も有人駅。

ここから津軽中里までの乗車券も硬券で購入できました。

 

 

 

金木 10時05分 → 津軽中里 10時20分 津軽鉄道線 準急(ストーブ列車) 津軽中里行き

 

気動車が旧型客車を牽いてくる斬新スタイル。

念願のストーブ列車ですが、この列車は一般車両に乗車します。

一部の駅を通過するので列車種別が準急とされています。

 

 

一般車両には誰も乗っていませんでした。

この車両は『お正月列車』として車内装飾されています。

紅白の幕が飾ってあっておめでたい感じ。

沿線自治体のキャラクター達が共演しております。

 

 

後ろに客車がつながれています。行き来はできません。

 

 

門松やら。

全ボックスに置いてあって気合いがすごいです。

そんな車内に圧倒されながら、あっという間に津軽中里に着きました。

 

 

津軽中里に到着。こんな連結面見たことない。

 

 

気動車が機関車をやっているので、機回しが行われます。

客車一両を放置して、気動車が反対側の先頭へ回ります。

 

 

津軽中里駅の駅舎。

駅ナカにぎわい空間』という施設が併設されていて、人形劇やイベントが行われています。かつてはスーパーマーケットだったスペースのようです。

この日は休館していました。

 

津軽中里駅前の様子。

津軽半島の真ん中あたりにあるここから北海道新幹線奥津軽いまべつ駅へ事前予約制の乗合タクシーを利用することができます。

 

機回し作業中。気動車がすでに津軽五所川原方に移動しています。

なんかシュールな光景ですね。

 

津軽中里駅のある中泊町のモニュメント。

名所の十三湖はバスでアクセスができます。

 

反対側の踏切に回ると連結が完了していそうな感じでした。

帰り道は、いよいよストーブ列車の客車に乗車します!

 

 

 

ストーブ列車に乗る。

津軽中里 10時53分 → 津軽五所川原 11時37分 津軽鉄道線 準急(ストーブ列車) 津軽五所川原行き

 

オハ46 2という客車。

国鉄から譲渡されたもので、機関車から暖房用蒸気の供給ができないことから、

ダルマストーブを搭載し、これが津軽鉄道の名物となっています。

車内は優しい暖かさ。

 

 

シート1脚ぶんのスペースに置かれたダルマストーブ。

 

ストーブ上に網が置かれ、車内販売等で購入したスルメを焼くことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ストーブ列車』の客車に乗車するためにはストーブ列車券が必要。

昨年の乗車当時は500円でしたが、現在は1000円に改定となっています。

併結されている一般車両(気動車)には乗車券のみで乗車でき、

一般の定期列車を減らさない配慮がされています。

 

 

旧型客車を牽いて走るストーブ列車は、通常の定期列車よりもゆっくりと走ります。

景色がゆっくり見られますね。

客車にはアテンダントさんが乗務され、車内販売を行ったり、

沿線の景色・観光案内をリアルタイムで行ったりしてくれます。

ネイティブの津軽弁を聞くことができます。

 

絵みたいな風景。

行きよりも外の天候は穏やかです。

 

この列車は準急扱いで、一部駅を通過します。

最初の停車駅は大沢内。

 

客車の窓から見える景色がきれい。

 

 

ストーブには定期的に石炭がくべられます。

シャッターチャンス。

 

金木に到着。

反対ホームとテイストの違う駅名標

反対列車と行き違います。

 

金木川を渡ります。

 

嘉瀬駅には元SMAP香取慎吾氏のテレビ番組企画でデザインされた車両が留置されています。

「写真撮れましたか~?」とアテンダントさん。

 

五所川原農林高校最寄りの五農校前駅

当高校の活動について案内がありました。

 

 

楽しい時間はあっという間。

44分の乗車で津軽五所川原に戻ってきました。

 

トンデモ組成で置いてある車両。

かつて使用されていたキハ22です。

 

 

もともと西武鉄道の電車だという3扉車体の客車。

使用されていませんが籍はあるそうです。

津軽五所川原駅構内には様々な車両が留置されています。

 

 

素早い入換で津軽中里方に客車一両と機関車が追加連結されました。

これがストーブ列車の本来の姿。

朝の一往復だけは簡素な姿なんですね。

先頭の機関車はロッド駆動式の珍しいディーゼル機関車です。

 

 

客車のサボも味のあるものですねー。

戦後すぐ、1948年製の客車です。

 

 

機関車+客車+客車+気動車という不思議組成。

また乗りにきたいなー。

 

 

 

帰り道。

五所川原 12時10分 → 青森 13時29分 五能線奥羽本線 快速リゾートしらかみ1号 青森行き

 

ここからは帰るのみです。

五能線の観光快速列車、『リゾートしらかみ』に初乗車。

全車指定席なので指定席券が必要です。

五能線普通列車は本数が少なく、2時間以上先になるのでこちらに乗車。

 

 

沿線にはリンゴ畑がたくさんあります。

 

奥羽本線と合流する川部駅に到着。

この列車は青森行きですが、弘前駅に立ち寄ります。

川部駅弘前駅区間を二度通ることになります。

川部→弘前はバック走行。

 

 

五所川原から40分ほどで弘前駅に到着。

4分ほどの停車で再び青森方面へ向かいます。

 

車内はリクライニングシートで、

近年値上げがされたとはいえ840円の指定席料金の追加で乗車が可能で、

非常に快適な移動が楽しめます。

 

 

青森 14時37分 → 八戸 16時02分 青い森鉄道線 普通 八戸行き

 

青森からは青い森鉄道で八戸へ。

少数派の新型車両、E721系ベースの青い森703系2両編成。

車内は座席が埋まる程度の混雑で立ち客もいました。

大きな荷物を持って、乗り通す人も多かったです。

 

 

八戸 16時41分 → 仙台 17時55分 東北新幹線 はやぶさ36号 東京行き

 

ここ八戸から新幹線を利用。

このルートをとったのは青森空港からの飛行機が高かったからなのですが、

ぼけーっとしていたらトクだ値を逃してしまったので

意味がなくなってしまったのは内緒です。

 

 

320kmで爆走する新幹線はあっという間。

仙台に着きました。

 

仙台空港からはいつものスカイマークで、神戸へ帰りついたのでした。

 

 

東北地方太平洋沿岸を縦断するルートをたどり、

念願のストーブ列車にも乗車できて、大満足の旅でしたね。

 

 

 

次回、また新たな旅の様子をお送りします。

お楽しみに。