宗谷本線・剣淵駅は上川郡剣淵町にあります。開業は1900（明治33）年で今の宗谷本線が開通した当初からです。剣淵町には他に北剣淵・東六線という駅がありましたがいずれも利用者が僅少のため2021年3月に廃止になり、剣淵駅が町内唯一の駅となっています。
剣淵駅の周辺には役場や金融機関があり町の中心駅といった感じです。駅前商店もいくつかあります。駅自体は国鉄時代の1984（昭和59）年に無人化され簡易委託に移行しています。きっぷはその当時から駅前の新聞店で発売していました。
古くは硬券で、最近では総販券や常備軟券を発売していました。ひょっとしたら硬券と総販券の間に常備軟券を発売していた時期があったかもしれません。
最近発売していたものは旭川・永山・和寒・士別・名寄の5区間の片道乗車券のみでした。昔の看板を見ると札幌や比布までの片道や「アロークーポン」や「Sきっぷフォー」のような特急回数券の取り扱いもあったようです。
かれこれ40年以上続いていた簡易委託でしたが、残念ながら昨年末で終了したとのことでした。宗谷本線は特急停車駅でも無人の駅がいくつもある中で快速列車しか停車しない剣淵駅の簡易委託がこれほど長く続いたのはひとえに受託者の尽力の賜物なのかなと感じます。
私もきっぷを求めて当地を5～6回は訪ねましたが、店が不在だったりカレンダー通りでない休みだったりできっぷが買えたのは2回だけでした。若干消化不良感はありますが仕方ないですね...。簡易委託あるあるです。
