NO.3204 開業から2年半、西九州新幹線・大村線の駅として存在します、新大村駅構内・周辺探訪 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 武雄温泉駅から長崎駅を結びます西九州新幹線は、令和4年9月23日の開業から、2年半が経過しました。

 

 この新幹線は、営業区間約70キロと言う区間からもわかりますように部分的に開業している「飛び地新幹線」として存在している事もありまして、「リレーかもめ」として佐賀・博多方面から利用されます際には必ず乗り換えが必要ともなる事から利用状況も心配されておりましたが、それでも在来線時代よりも利用者が増えているそうでもありまして、特にインバウンド利用の方が目立っているそうであります。

 

 使用車両も、開業前は在来線の愛称でもありました「かもめ」の愛称で、上の画像にもありますN700S系新幹線電車によりまして運行されておりますが、諫早駅しか途中停車しない最速達系統、諫早駅に加えまして新大村駅に停車する速達系統、そして嬉野温泉駅にも停車する各停系統が存在しておりまして、最速達系統で23分で結ぶ事ができております。これによりまして、これまでの在来線時代の「かもめ」からしますと約30分の時間短縮へとつながっております。

 

 尚、これまでもご紹介しておりますように、武雄温泉駅以東がどうなる事になるのか不透明な所ではあります。しかし、新幹線の存在がこのようにある訳でもありますので、一日も早い解決をとにかく望む所ではあります。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、これまで工事時まではご紹介しておりましたが、開業後は詳しくご紹介しておりませんでした、長崎県大村市の新大村駅に関しまして、皆様にご紹介してまいります。

 

 (在来線(大村線)乗車口)~ICカード読み取り機(入場用)もあります

 

 (駅名標)~以下が西九州新幹線、その下が大村線

 

 

 新大村駅は、在来線であります大村線で例えますと、竹松~諏訪間に開業しました駅でありまして、その大村線も以下のように発着しておりまして、以下画像のように1面1線のホーム配置となっております。停車列車は、快速・区間快速(新大村~長崎間快速)「シーサイドライナー」も全列車停車しますし、「D&S列車(デザイン&ストーリー列車)」の特急「ふたつ星4047」もこの駅に停車しております。

 

 (「シーサイドライナー」停車)

 

 (新大村駅時刻表)~改正前ですので若干現在と変わっている場合もあります

 

 

 この駅には、ICカード「SUGOCA」の読み取り機も存在します。実際エリア区間が隣の竹松駅までが長崎地区の北端として存在しているためでありますが、カード1枚で長崎駅から利用できるだけでも大変便利ではないかとは思います。尚、佐世保地区も昨年「SUGOCA」が導入されてはいますが、竹松~ハウステンボス間は未導入となっておりまして、両区間をまたがって利用する事はできませんので注意が必要ではあります。

 

 (出場)~下車時

 

 また、自動券売機もホーム上に存在しますし、ICカードのチャージ機も同じくホーム上に存在しております。やはりICカードをお持ちでない方には乗車券売機が必要にはなりますし、チャージ機もICカードをお持ちでしたら利用できる分いいのではないかとも思う所ではあります。

 

 尚、入場の場合は上の画像の4の場所にICカードの読み取り機が存在しております。それにしても、後述のように新幹線のホームは立派な形となっておりますが、大村線の場合は既存線の所に設けられた事もありますし、無人駅でもありますので、正直シンプルな形となっているのがこの駅在来線側の特徴であると言ってもいいかとも思います。

 

 (待合スペース)

 

 

 ここからは、新幹線口をご紹介してまいります。新幹線口には観光案内所がありましたり、待合室も設けられておりまして、観光案内所では様々なインフォメーションとしての役割も果たされております。尚、売店と言ったものは置かれておらずお土産類は観光案内所で購入、また飲料類は自動販売機で購入するようにもなります。

 

 (待合室)

 

 

 こちらは「みどりの窓口」でありまして、西九州新幹線や大村線・長崎線・佐世保線、さらには九州新幹線など全国の切符を購入できる場所でもありますが、その下の画像にもありますように、営業時間も細かくなっております。やはり、新幹線の発着時間に合わせている部分も見られてはいますが、それ以外の時間帯で購入する際は後述の券売機を使用するようにはなります。

 

 (細かな営業時間)

 

 

 その「みどりの窓口」以外で利用する場合は以下画像の券売機を利用する事になっておりまして、画像にもありますように2基が設置されております。

 

 ちなみに、開業当初は自由席用1基しか設けられておらず、このような形態は隣の嬉野温泉駅でも見られておりました。正直、「これはないだろ!」と言う印象ではありましたが、後に上のように2台に増設されております。

 

 その2台は以下の通りであります。開業当初からありました自由席用の券売機とともに、インターネット列車予約やクレジットカード利用者にも対応しました指定席券売機も増設されておりまして、正直利用しやすくはなったのではないかとは思います。それでも九州新幹線の駅としますとやはりシンプルな印象は避けられない所ではないかとは思う所ではあります・・・。

 

 (自由席対応券売機)

 

 (インターネット予約・指定席対応券売機)

 

 

 新大村駅の改札口であります。画像のように3基が設けられている事がお分かりいただけます。また、発車標も見られておりますが、画像のように長崎行き・博多行きそれぞれの表示も見られております。

 

 (発車標)

 

 ここで新大村駅の新幹線時刻表であります。画像にもありますように、1時間に1~2本と言う停車本数である事がわかります。また、長崎行きの中にはこの新大村駅始発の列車も2本存在しておりまして、北側に大村車両基地が存在しているからこその姿も見られております。

 

 (時刻は現在と異なります)

 

 

 改札口を入りましてホームへ向かいます。ホームへは画像のように階段・エレベーターそれぞれが設けられておりまして、荷物が多い方や車いす利用者へは、特にエレベーター利用は重宝する所ではないかとも思う所ではあります。

 

 (階段)

 

 (エレベーター)

 

 また、北側にはトイレも設けられておりますが、トイレの所には画像のようなモニュメントも設けられております。このような形も隣の嬉野温泉駅でも見られておりますが、見ただけでもユニークさは感じさせられる所ではあります。

 

 (アップ)

 

 

 新大村駅の新幹線ホームであります。画像のように、2面2線のつくりとなっておりまして、11番ホームが武雄温泉・佐賀・博多方面、12番ホームが長崎方面となっております。また、新大村駅止まりの列車は1本が存在しますが、それ以外にも回送列車も設定されておりまして、その際には11番ホームに一旦停車しまして車両基地へ入るようにもなります(逆に長崎方面への出庫時も一旦12番ホームに停車しまして、それから回送するようにもなります)。

 

 (画像は手前12番ホーム・奥11番ホーム)

 

 

 新大村駅停車時の画像です。この時はいずれも各停系統を収めておりましたが、やはりミニ新幹線と言われる中ではありましても、新幹線の車両自体が見られるだけで印象が変わってくる所でもありましょうか。それだけフル規格で建設していると言う証さえも出ているからこそでもありますが・・・。

 

 (博多行き「かもめ64号」)~撮影当時

 

 (長崎行き「かもめ61号」)~撮影当時

 

 

 ここまで、新大村駅構内をご紹介しましたが、駅前に関しましても開業後変わってきておりまして、今回訪問でも大変驚かされました。特に東側の開発が進んでもいまして新大村駅にから接続する道に大きな道も通っていた事もありまして、より変化が生じる結果となっております。

 

 現在、駅の西側から東側へは以下画像の大村線をまたぐ踏切が北側に、そして人道として地下道も南側に設けられておりまして、そうした形で東西の行き来もできるようにもなっております。

 

 (北側の踏切)

 

 (南側の地下道)

 

 

 また、東側にはバス・タクシー乗場が設けられておりまして、バスに関しましては長崎県営バスは大村インターや大村ターミナルや車両基地方面への循環バス、西肥自動車(西肥バス)では長崎空港・佐世保方面への「空港特急」も停車しておりまして、それぞれへの利便性も見せております。

 

 (バス乗場)~長崎県営バス

 

 (大村ターミナル行き、0M53・日産デPDG-RM820GAN)

 

 (循環バス、新大村駅~大村ターミナル、7F11・三菱U-MK618J)

 

 尚、西肥バスの乗場に関しましては上の乗場とは別の所の道路沿いになっておりまして、長崎県営バスとは違いまして、中には入らない形となっております。

 

 

 さらに、東口には絵入りのマンホールの蓋も見られておりますが、中にはその下の画像にありますように、「ながさき未来応援ポケモン」であります、「デンリュウ」の絵が描かれました蓋も見られております。私自身もある事は存じておりましたが、いざ見てみますとユニークな図柄である事が伺えるのではないかと思います。

 

 (「デンリュウ」の図柄)

 

 (東口から進んだ所に設けられております)

 

 

 そして、現在はスーパー(「ゆめマート」)や「無印良品」「スターバックスコーヒー」と言ったお店も設けられております。これらお店ができる事は以前存じてはいましたが、いざできてみますと便利になっているなと実感する所ではあります。

 

 (「ゆめマート」)

 

 (「無印良品」)

 

 (奥に「スターバックスコーヒー」)

 

 

 今回は、西九州新幹線・大村線の駅として、開業から2年半たちます新大村駅の構内・駅前探訪をご紹介しましたが、西九州新幹線が来る前までは広い田畑であった場所も、できてみますと新幹線の駅や周辺施設と言ったものができる訳でもありますので、この駅の存在も大きくなっているでしょうか。やはり、2年半の月日が駅以外の施設も見られるようにもなっている分なおさらかとも思いますが、それでも博多・佐賀方面から乗り換えを生じながらも来る事ができている分ましな所もあります。今後さらに周辺も変化が生じる事になるかとも思いますが、これからも西九州新幹線・大村線の駅としての姿を見せていただきたいものではあります。