(その7からの続き)
ミクリが池や地獄谷を経由して、ゴールの室堂ターミナルに着きました。
いよいよトロリーバスに乗車します。
これから乗車する室堂駅と大観峰駅を結ぶ立山トンネルトロリーバスは、
日本唯一のトロリーバスでした。
昨年11月末をもって鉄道営業が廃止となり、
今シーズンからは電気バスに置き換わります。
窓口で扇沢駅までの切符を購入。
時間指定があるのは両端の駅のみなので、
予定の便のチケットが取れるかどうか心配する必要はありません。
ここから4つの乗り物に乗るとはいえ、なかなかの金額ですよね。
JRの普通乗車券なら、東京から岐阜まで乗れる金額。
こちらの移動距離は13km弱。
15時45分発の大観峰行きの改札が始まり、構内へ。
結構混むと思っていたのですが、意外と空いていました。
むしろ富山県側に戻る人の方が多そうな感じ。
ホームは1面1線。
この便は2台体勢での運行でした。
車体の上に続く剛体架線とその架線に伸びるトロリーポール、
そしてナンバープレートが取り付けられていないのがトロリーバスの特徴。
正面に回り込んでもう1枚。
見た目はちょっとゴツい感じの路線バス。
ナンバープレートの代わりに、鉄道車両ではおなじみの車両番号が振られています。
室堂駅を出ると立山トンネルが始まります。
その入口には鉄道らしく出発信号機が。
従来の鉄道と同じような閉塞管理ではないそうですが、
こういうところはやっぱり鉄道だなと。
そして銀河鉄道999の発車メロディに見送られて室堂駅を出発。
モーターは一昔前の電車にありがちだったGTO-VVVF。
ただし、普通の電車ではあり得ない勢いで音階が変わります。
こちらは途中の信号所通過時に録ったもの。
画像よりもむしろ音に注目。
10分ほどで大観峰駅に到着。
こちらもホームは1面1線。
元来た方向にそのまま折り返すわけではなく、
別トンネルをぐるりと回って本線に戻る感じ。
途中の回でも触れたように、大観峰駅は乗り換え専用駅。
駅から出ることはできませんが、階上の展望台に出ることはできます。
やっぱり立派な建物ですよね。
周囲は思った以上に切り立っていました。
確かにこれじゃアプローチ路は作れないな。
大観峰駅からは立山ロープウェイで黒部平駅に下ります。
ロープウェイのホームは3面2線。
内側の広いホームが乗り場です。
藪をひたすら登ったタンボ平ですが、
上空を進むと感傷に浸る間もないくらい、本当にあっという間でした。
黒部平駅で黒部ケーブルカーに乗り継ぎ、黒部ダムに戻ってきました。
電気バスの発車まで少し時間があるので、朝はパスした展望台に行ってみましょうか。
ダム下流側から観光放水をもう一度。
やっぱり大きなダムですよね。
ここから展望台まで200段以上の階段を登ります。
散々登った後にまた登りですが、
さっきの登りに比べりゃ、こんな階段たいしたことないんだから。
そして、5分ほどで階段を登り切ると展望台に到着。
旅の終わりにふさわしい光景でした。
これで今年の目玉のひとつが完成。
しんみりと佇みたいところでしたが、展望台が17時で閉鎖されるということで、
後ろ髪引かれる思いで退散しました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
(おわり)
9月7日(土) 歩行区間:黒部ダム-室堂 天気:曇り 日出/5:18 日没/18:15
鉄道距離:6.8km 歩行距離:11.8km 総歩数:約27,000歩 所要時間:6時間55分
信濃大町(6:15発)=路線バス=扇沢(6:50着・7:30発)=電気バス=
=黒部ダム(7:45着・7:50発)-0.6km-黒部湖(8:05発)-1.3km-
-ロッジくろよん(8:25)-1.6km-黒部平(9:17着・9:40発)-3.3km-
-東一ノ越(11:58着・12:20発)-1.6km-一ノ越(13:14着・13:30発)-3.3km-
-室堂(14:45着・15:45発)=トロリーバス=大観峰(15:55着・16:15発)=
=ロープウェイ=黒部平(16:22着・16:30発)=ケーブルカー=黒部湖(16:35着)-
-黒部ダム(17:05発)=電気バス=扇沢(17:20着・17:55発)=路線バス=
=信濃大町(18:30着・19:11発)=3250M=松本(20:07着・20:10発)=あずさ60号=
=新宿(22:45着)
室堂周辺のGPSログ(1/10,000)です。
全行程のGPSログ(1/60,000)です。
全行程の標高データです。
次回の全駅間歩きは…
いよいよあの山が見える、最果ての路線を歩きます。
追伸:
私事ですが、
本日朝、第一子の女の子を授かりました。
予定日より3週間近く早かったため、とにかく準備不足です。
これから忙しくなりそうです。