こんばんは。ゆうづるです。
本日朝の泉着の列車で半世紀にわたり運行されてきた通称「安中貨物」が終焉を迎えました。
荷主である東邦亜鉛(株)の事業再編による亜鉛精錬事業撤退に伴い輸送する財源がなくなるため、運行終了になったものです。
亜鉛精錬事業終了の報を聞いた瞬間「安中貨物も運行終了する」と瞬時に理解し大変残念に思いました。
とうとうその日が来たわけですが、今まで普通に走っていたものが今日をもって走らなくなるのはとても空しいものですね。
タキとトキを連ねて走るその姿は全国でも唯一無二の存在でしたので、またひとつ特徴ある列車がなくなるのが信じられない気持ちです。
こうした特徴ある列車でしたので私は何十回とこの列車を撮影しに行きました。本腰を入れて撮るようになったのは機関車がEH500になってからでしたが、EH500はコンテナ列車を牽く機会が圧倒的に多い中この安中貨物はコンテナ列車にはない姿でしたのでかなりの魅力を感じていたからかもしれません。
2020年に弊ブログで安中貨物を取り上げていましたので、その時の記事を再度投稿させていただくこととし、記事UP後に撮影した写真も何枚か紹介させていただければと思います。
御笑覧いただければ幸いです。
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今日は通称「安中貨物」を取り上げてみたいと思います。
安中貨物とは福島県にある東邦亜鉛の小名浜製錬所から群馬県の安中製錬所の間をほぼ毎日往復している貨物列車のことを指します。
小名浜から安中まで亜鉛精鉱(亜鉛の原石ですね)をトラ25000で、一次産品の亜鉛焼鉱をタキ1200で運んでいます。
帰りの安中から小名浜までは荷はなく空で貨車を回送しています。
事業所が定期修繕などで操業を停止することが年に何回かあり、その時は長期運休か荷がほとんどない(貨車数両)状態になりますが、操業中はタキが最大12両、トキが最大6両の18両編成で走り、それは壮観な貨物列車になります。
この列車の歴史は古く、1969年より運行を開始しました。
小名浜からのルートは福島臨港鉄道~常磐線~水戸線~両毛線~信越線というルートで設定されましたが、2008年より水戸線~両毛線ルートの貨物列車廃止に伴い、安中行が常磐線~東北線~高崎線~信越線というルートに、小名浜行が信越線~高崎線~東北線~武蔵野線~常磐線というルートに変更されました。特に安中行は午後のゴールデンタイムに都心を走り抜けるという大変面白い被写体でしたが、2015年からは安中行も武蔵野線経由となってしまいました。
と、講釈はこれくらいにして安中貨物コレクションをどうぞ。1983年から2020年の間に撮った写真たちです。
機関車も貨車も時代の流れで代わっていきますが、御笑覧いただければ幸いです。
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以下は安中貨物の近影です。
写真が大変多くなってしまいました。すみません…
それではまた。