どこ鉄186 〜美味しい写真集 | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

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こんにちは。どこ野鉄夫です。



皆さま春の花粉祭りは大丈夫でしょうか。


ワタクシは最近暖かくなってきて大変です。ただ若いころのように「鼻が詰まりすぎて食事の味が分からない」ほどの症状はないので、年齢を感じているところであります。まあ個人差もあるでしょう。こちとら小中学生の時からのキャリアなので、花粉症としてもおじさんですからね。




さて意味の分からない事を言ったところで本題です。




今回は髭さんから一斉に届いた写真たち。



なるほど……


こりゃ、ごちそうだ。



ごちそうには飛びついてしまうのが鉄夫の性。

まずは海外編を尻目に3枚目から着手。

広い構内の駅、積もった雪、背後に山。

最大の要素は、

写真右端に写った駅名標。

青と白の間にグレーのラインか。

白いとこにある漢字?はギリギリ読めない。


ちょうど一緒にいた友人がグレーラインにある字を「じゃない?」と一言。なるほど、矢印かと思っていたけど、上下でずれているし一理あるな…。



まずは「青い森鉄道 駅名標」で検索。

なんだ、JR東日本の色違いか。



お隣のIGRいわて銀河鉄道。

こちらも問題写真とは似ても似つかない。

2つの路線を調べた理由は雪はもちろんのこと、

この駅の規模はJR(旧国鉄)の路線であり、かつ駅名標がオリジナル=JRから転換された第三セクター路線であろうと読んだからなんですが。



平成以降は新幹線が新しく開通(延伸)すると、並行する在来線(それまで主要な路線だった)はJRから分離されるんですね。JRは新幹線に専念、地域輸送は自治体でよろしくみたいな感じです。(例外区間あり)


上記2路線はいずれも、東北新幹線が北に北に延伸していった時に、JR東北本線から転換された青森と岩手の三セク路線。



さて、他にあんな色の路線あったかな……

あっ我が地元のしなの鉄道!

JR信越本線から転換された路線。帰省する時の残像で、あんな色だった気がする…

いい感じだ!けど、、間のカラーがオレンジ。



念のため北陸の3セク三兄弟も確認、あの配色はなし。



やはりしなの鉄道にこだわってみよう…検索を進めると。

あっ!!

間がグレーのライン!!!



三才・黒姫…そうかなるほど……



先ほど「新幹線が開通したら並行在来線は分離される」と書きましたが、

東京方面から長野まで新幹線が開通したのが1998年(オリンピックの年)で、長野から北陸新幹線として金沢まで開通したのが2015年。

(乗換路線図アプリより)

長野から妙高高原までの、2015年に分離した区間・北しなの線の駅名標がグレーだったんだな!


(なお厳密には篠ノ井〜長野間だけはJR信越本線として残っています)




というわけで問題の写真↓


この区間でこの規模の駅は他にないだろうと当てた駅↓

雪の積もり方までそっくり。



あの駅名標も仕留めておきます↓


ほんとに「く」だった!



しなの鉄道北しなの線・黒姫駅、確かな読みで確保!



個人的には濃ゆい鉄道要素がチラ見えしているとても面白い写真でした!




さあ続いて2枚目。

雪の積もり方からして、黒姫からそう遠くないだろう。

こんどは踏切からの景色。



…山が同じなのかどうか気になるな…

(さっきの写真↓)

円錐形の印象的な山。



とりあえず写真を拡大。

架線柱に「143」の数字。



黒姫駅付近の踏切から捜索開始。

おやーーー??



ここにも「143」が出てきたぞ…!?



しかし。

踏切のほうはおそらく起点からの距離を示した数字。

架線柱の数字は距離ではなく1本1本で違うはず。


念のため踏切付近の架線柱を調べると、別の数字。(よく見ると↑の踏切写真にも写ってる)



これはただの偶然の一致だろうと冷静に判断、しなの鉄道沿いを先へ。

(妙高高原から先は、新潟県の3セク・えちごトキめき鉄道はねうまライン)

それにしてもJR以外の路線は黒の細線で非常に見づらいな…Googleマップさんいつも本当にありがとうございますが宜しければ改善お願いしたいです…




さて、それでは問題の写真↓



見つけ出した場所↓


山をバックに143架線柱。



同じくしなの鉄道・妙高高原駅付近の踏切、芋づる式に確保!


この写真単独だと厳しかったかも知れませんが、文脈を辿ることができれば一瞬ですね。



あの山はやはり最初の写真と同じでした。

黒姫山。


長野県といえば北アルプス・浅間山・八ヶ岳などが有名ですが、北信(県北部)にもいい山はいっぱいあります!





さあ懐かしい景色に別れを告げて海外編。

日本には、なかなかない配色ですよね。



と言いながらロックオンするのは奥の車両。

JR北海道のキハ183系(500番台)やん。

なんでこんなとこに?

(どこだか知らんけど)



海外に譲渡されてたのか…!

すかさず検索。

コンゴ・カンボジアにタイ。けっこう色々な国に行ってるんだな。



↑の記事で気づいたけど、2023年には引退していたのか……長い間お疲れ様でした!



さて。

タイに渡ったのは、キハ183系のなかでも顔が四角く運転席が高い、初代0番台。



カンボジア決め打ち検索。

ウム。



すぐさまカンボジアの首都プノンペンへ。

さあ、鉄道があるのはどこだ?



いいかげん海外の色んな都市の上空に行ってるので、検索せずグルグル巡って探し出すのがどこ鉄こだわり。

見つけたっ!



「カンボジア」って。そのままだな(プノンペンじゃないのか)



駅の画像へ潜入。

決まりだ。



それでは問題の写真↓



じっくり時間をかけて色々な写真を洗い出し↓

ビルの感じはこれが一番かな。

問題写真はもうちょい左から撮ったんだろう。



せっかくだから問題写真に近い車両の並びも↓

車番は違うけど、この2種類の車両が並んでいるという事実。



というわけでカンボジア・プノンペン駅、見たことある人のおかげで難なく確保!!



ありがとうキハ183系500番台!


ちなみに僕は登場当時のカラーリングが好きです↓

登場は国鉄からJRに転換される時期だったかな、新しさと力強さを感じたものです。


カンボジアでのこれから末永い活躍を祈ります!




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



今回は以上です。



いやー美味しそうな写真ばかりだったので、届いた瞬間一気に食べてしまいました。



これまで届いていて滞っている鬼写真たちも、噛めば噛むほど旨みが出てくるはずなので(今のところ苦味が強い)、引き続きがんばってまいります。



ではまた!