三沢 ('04.4.2)

 


引き続き、古牧温泉。 ※現・星野リゾート青森屋
続いて渋沢公園へ。
かつて、明治の実業家・渋沢栄一が住んでいた家が移築されている。

 

 


旧渋沢邸も雪のため、今一つよく見えなかった。

 


渋沢邸の向かいに立つ渋沢栄一像と、その孫で民俗学を研究した渋沢敬三の像。

 

※旧渋沢邸は1878年(明治11年)、東京の深川福住町(現・江東区永代)に建てられ、1908年(明治41年)、三田綱町(現・港区三田)に移築されました。1930年(昭和5年)に大きく改築されています。
1947年(昭和22年)、渋沢栄一の後継者で大蔵大臣(今の財務大臣)を務めた渋沢敬三が、戦後すぐ施行された臨時の財産税法のために、この邸宅を国に物納。大蔵大臣公邸、三田共用会議所として使われていました。

後年、老朽化のため解体も取りざたされましたが、1990年(平成2年)、古牧温泉の創業者で、かつて渋沢敬三の秘書・執事を務めていた杉本行雄氏が、建物の払い下げを受け、翌年古牧温泉内に移築(三沢駅の近くですが、所在地は六戸町でした)。

 

※私がここを訪れた後、2004年11月に古牧温泉が経営破綻。その後、建物の損傷が進んでいましたが、2019年(平成31年)、清水建設がこの建物を譲り受け、4年間かけて修復し、東京都江東区潮見(JR京葉線潮見駅のそば)に移築しました。
清水建設は渋沢栄一と関係が深く、また旧渋沢邸の中心となる「表座敷」は、清水建設の2代目店主、二代清水喜助が設計施工した、唯一現存する建物だそうです。
今年(2025年・令和7年)から、事前予約制で内部が見学できるようになりました。

 

 

 

 


雪の中、次は「カッパ沼」を目指す。

 


「浮見堂」をバックに1枚撮影。
さすがにこの天気なので、辺りには誰もいない。

 


浮見堂の前にも、岡本太郎氏の「カッパ神像」が。

 


「南部曲がり屋」を、カッパ沼の対岸から望む。
曲がり屋というのは、この地方の伝統的な家屋の様式で、住居と馬小屋が一緒になったもの。

 

大雪の降る中、公園をひと回りしたら、すごく冷えた。
温泉に入ろう。
第1グランドホテルの入口へ。傘を閉じたら雪が塊の状態でくっついていた。

 

古牧温泉で最も大きな「日本一の大岩風呂」へ。
入ってみて驚いた。
樹海である。
リンゴやブナ、ケヤキなど、ご当地の木が枝をつけたまま、柱になっている。
十和田湖と奥入瀬渓流を模しているそうで、洗い場には「乙女の像」も再現されていた。
雪の降り続く景色を眺めながら温まるぜいたく。

 

で、ようやく本題に入る。
何も温泉に入るためだけに、古牧温泉まで来たわけじゃない。
最大の目的は、大岩風呂へ向かう通路にある、ナムコのゲームコーナーだ。

 

    
日本縦断ゲーセン紀行 ルール説明
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」から捻出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(現在のゲーム路銀 ¥3,600

 

しかし、大型筐体、特にプライズものが多く、ゲーム路銀を稼ぐのには向いていなかった。
しかたがないので、何もプレーせずに古牧温泉をあとに……
する前に、元湯のほうにも入っておこう。

 

元湯はより大衆浴場的な感じだが、ロビーや脱衣場もあるし、浴槽にも、岩が配置されていていい雰囲気。
駅から近いので、地元のかたも気軽に利用しているようだ。
テレビで高校野球をやっていた。
お風呂に入る前は、東北高校が4-0で勝っていたが、上がったときには4-2になっていた。
ロビーの窓から、十和田観光電鉄の線路が見える。

 

※古牧温泉(古牧グランドホテル)は、2004年11月に経営破綻。現在は「星野リゾート青森屋」となっています。
第1グランドホテルの建物は老朽化のため閉鎖されましたが、一方で青森屋になってから新たに作られた施設やアクティビティも多数あるようです。
浮見堂、南部曲がり屋、そして元湯は現存します。

 

※十和田観光電鉄の鉄道線は、2012年に廃線となりました。

 

※高校野球はセンバツの準々決勝。この年から準々決勝は、2試合ずつ2日間で行なわれるようになりました。
このとき見たのは2日目の第1試合、東北高校(宮城)vs済美高校(愛媛)の試合でした。この大会は両校の野球部の歴史において重要な大会となるのですが、そのことについてはまた後ほど。

 

「新幹線が来たばかりの頃の八戸駅(三沢→八戸)」に続く)

 

 

 

 

 

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