青春18きっぷで行く九州遠征(1日目/夢洲駅訪問など)

今回は青春18きっぷを利用して九州へ遠征をしました。
主な目的としては2025年春のダイヤ改正で定期運行終了、または運行区間が変更される「かわせみ・やませみ」や「あそぼーい!」に乗ることがあり、これに2025年3月末で運行終了する鹿児島交通の鹿児島空港~枕崎間のバスなども絡め、4泊5日の行程にまとめました。
なお、活動の趣旨からして当然ですが、この活動は2025年春のダイヤ改正以前に実施したものとなります。

本日の行程

例によって1日を1記事として分割してお届けしていくのですが、初日となる1日目の活動内容の説明です。
1日目は移動パートとでもいうべき日程であり、行程の大半が東京から姫路への移動に費やされており、鉄的なネタとしては延伸開業したばかりの大阪メトロ中央線夢洲駅を訪問するくらいとなっています。
なので、行程としては東京から東海道本線をひたすら乗り継いで大阪へ向かい、夢洲駅へ訪問したあと、最後はJR神戸線を下って姫路まで行ったら宿泊してゴールです。
ほとんどが移動パートなので、記事のボリュームはそれほど膨らまないかもしれません。

いざ旅立ち

それでは早速本編スタートです。
まずは東海道線ですが、平日の朝スタートということで、ラッシュアワーの中での出発となり、乗車時の写真はありません。

そういえば、青春18きっぷのルールが改定されてからは初めての利用だったわけですが、連続日程でしか使えないという改悪ばかりが話題になっているものの、自動改札機対応というメリットもあるんですよね。
今回、初めて青春18きっぷで自動改札機を通過する体験をしたわけですが、確かに有人改札へ行くよりは楽ではありますが、日付を入れてもらうことで、今から旅が始まるという実感を持てるイベントでもありましたから、風情としてはちょっと寂しいような・・・


ちょうどJRE-BANKの特典でグリーン券のプレゼントがあったので、熱海まではグリーン車で優雅に移動です。
静岡地区はロングシート地獄ですから、せめて熱海までは快適に移動させてもらいましょう。


小田原を過ぎると相模湾の景色が広がります。
平塚あたりまでだと普段の電車移動と変わらない感じですが、ここまで来ると旅をしている実感が湧いてきます。


熱海の温泉街が見えてきました。


熱海に到着!


ここからはJR東日本からJR東海にバトンタッチとなり、313系に乗り換えです。
そういえば、以前は日中の東海道線では熱海~浜松の直通はなく、興津とか静岡で乗り換えがあるのが定番でしたが、去年あたりのダイヤ改正で熱海~浜松の直通運転が日中でも行われるようになりまして、18キッパーにはありがたいダイヤになりましたね。

ところで、例の18きっぷのルール改定(いわゆる改悪)で18きっぷ利用者が減っているならば、今までより車内が空いているのではないかと思っていたのですが、結論から言えば、減っているといえば減っているような気もするけれども、普通に18キッパーらしき利用者もそれなりに乗っているんですよね。
3日間用も出たとはいえ、1日単位で使えないのはだいぶ不便だと思いますが、それでも利用する人はいるということのようです。
確か3日間用だったら10,000円でしたから東京~大阪の往復で利用して、関西を1日かけて周遊するみたいな行程だったら悪くはないんでしょうね。

ただ、例えば学生の帰省で使うとしたら片道で10,000円かかったら高速バスやLCCの方が安いでしょうし、そういうニーズは確実になくなるでしょうね。
やっぱり以前のように1日単位で使えるように戻してほしいというのは本音としてはありますが、18きっぷ自体が廃止されるよりはマシという考えもあって、う~ん・・・


終点の浜松を目前に豊田町駅で途中下車です。
少しでも先を急ぎたい18きっぷ旅で何故途中下車をするのかといえば・・・?
時間は昼時、場所は静岡県、これだけで分かる方には分かるかも?w


初めて降りる駅でもあるので、軽く駅も見ていきましょう。
縦型の駅名標も忘れずに
ちなみに、現在は磐田市に所在する当駅ですが、合併前は豊田町に所在しており、駅名はそこから来ています。


ホームは相対式2面2線とシンプルな構造です。
開業は平成に入って間もない平成3年のことで、新しい駅とも言えませんが、それほど古い駅でもないですね。


改札口です。
自動改札機の脇に窓口もあるというよくあるスタイルです。
また、みどりの窓口(JR東海では「JR全線きっぷうりば」と呼称)もあります。


きっぷ売り場です。


コンコースにはステンドグラスがありました。


まずは南口の駅前に出てきました。
よくある感じの橋上駅舎ですね。


駅名部分をアップで


浜松駅にも近い駅だけあって、駅周辺にはアパートや住宅が集まっていました。


駅前にバス停があります。
浜松バスとありますが、実態は磐田市のコミュニティバス的な路線であり、民営の路線は乗り入れていないようです。


観光案内所もありました。


続いて北口へ


石製の案内標などもありました。
磐田市は観光にも力を入れているんでしょうか。


より大きな案内標もありました。


それでは駅を出て、「ある場所」へ行くとしましょう。


そのお目当ての場所とはこちら!
そう、静岡のローカルチェーン「さわやか」です。
ちょうど静岡県内で昼時になるので、これはもう選択の余地はないですねw

なお、もっと便利な立地のお店として、浜松遠鉄店やセノバ店などがありますが、やはり立地の良いお店は混雑しやすく、駅からは少し歩く郊外店の方が空いていると踏んでの選択でした。


注文したのはもちろん名物のハンバーグ!
いつ食べても美味しいですね。
こうやって道中で好きに途中下車して寄り道できるのは18きっぷの醍醐味ですね。
新幹線や飛行機、高速バスではこうも行きません。

食後は歩いて駅に戻ります。
多少の待ち時間はありましたが、予定通りの列車に乗れそうです。


反対方向の列車がやってきましたが、静岡地区での活躍が始まってまだ日の浅い315系がやってきました。


313系との混合編成でした。


走り去るところを追って写真を撮りました。


そして、私が乗る列車がやってきましたが・・・
なんと、313系は313系でも8000番台!


この8000番台はかつて中央本線で運行されていた「セントラルライナー」用として投入された車両でして、このように車内設備が豪華になっています。
「セントラルライナー」の廃止後は一般の列車に使用されるようになり、中央本線から313系が撤退するとこのように静岡地区の普通列車に使用されるようになり、当たれば乗り得列車ですよね。
まあ、今回はたった2駅だけの乗車でしたがw


浜松ではすぐに豊橋行きに乗り換えです。
長い長い静岡大陸ももうちょっとで終わりですね。


愛知県に入りまして豊橋駅です。


ここからは快速もありますし、同じ313系でもクロスシートですから、18キッパーにとって中京都市圏はオアシスですね。


↑クロスシートということで車窓を撮ってみました。


蒲郡付近ではちょっとだけ海が見えました。
東海道本線って意外と海が間近に見える場所って少なくて、一番キレイに見えるのは小田原~熱海間とかだと思いますが、そこ以外で海が見えるとなると蒲郡ぐらいですかね。
富士あたりとか薩埵峠のあたりも海の近くを走るんですが、松原や高速道路に阻まれて車窓から見ることは出来ません。

そういえば、鉄道唱歌東海道編でも30番の歌詞で「豊橋おりて乗る汽車は これぞ豊川稲荷道 東海道にてすぐれたる 海のながめは蒲郡」と歌われていましたね。


大垣に到着!
かつては「ムーンライトながら」の終着駅であり、米原方面へ乗り継ぐ人たちがホームをダッシュする「大垣ダッシュ」が名物でしたが、それも今や過去の話ですね。


ここから乗る米原行きは311系でした。
211系213系がJR東海から引退した今、最古参の車両ですが、こうしてまた乗ることが出来てよかったです。

そして、米原ですが、ここからは新快速に乗り換えです。
乗り換え時間が短かったことと座席の確保を優先したため写真はありませんw


京都で一旦途中下車です。
首都圏ではほぼ引退済みの205系も開催ではまだまだ現役バリバリですね。


お目当てはこちらです。
「京ダイニング八条」さんの牛カツ定食です。
すっかり気に入っており、関西を訪れたら食べに行くことが多いです。
昼は「さわやか」、夜は「牛カツ」と名物を楽しみにながら旅ができるのは、18きっぷの良いところですね。


↑ホームへ戻ると「ひだ」がやってきました。


キハ85系時代には大阪発着の「ひだ」にも乗ったものですが、HC85系になってからはまだ乗っていませんね・・・

このあとは大阪へ移動してから、本日唯一のネタと言っていい中央線の夢洲駅訪問です。

夢洲駅訪問&中央線完乗

ここからは中央線完乗も兼ねて夢洲駅を訪問します。
大阪からは大阪環状線で弁天町へ向かい、そこから中央線に乗り継ぐルートを選びました。
大阪駅から御堂筋線に乗って本町で乗り継ぐルートもありましたが、大阪駅から梅田駅の乗り換えが面倒というのと、できるだけ18きっぷを活用してやろうというケチ根性もあってこのようになりました。


というわけで弁天町駅です。


ホームは相対式2面2線であり、待避などはできません。


改札口の床面は木目調になっていました。


コンコースも全体的に木を使っていますね。


あと、関西万博の幟もありました。
万博会場となる夢洲へ直接アクセスできる唯一の鉄道が中央線になりますし、当駅経由で会場へ向かう利用者も少なくないんでしょうね。


駅舎です。
リニューアルされたのか今風ですね。

ちなみに、かつてあった交通科学博物館の最寄り駅であり、その関係でJRの発車メロディには「線路は続くよどこまでも」が採用されています。


さすがは大阪市内だけあって高層ビルもありますね。


駅前には阪神高速が通り、さらにその間に挟まるように中央線が走っています。


こうしてみると首都高と構造が似ていますね。


こちらが中央線の駅です。
阪神高速に挟まれるように設置されており、モノレールか新交通システムっぽさもありました。


それでは大阪メトロの改札へ入ります。
JRの駅とは若干歩きますが、それでも通路で直結されており、梅田ダンジョンで乗り換えるよりは利便性が高そうです。


こちらが大阪メトロのホームです。
相対式2面2線ですが、地下鉄なのに高架駅なんですよね。
まあ、地下を走らない地下鉄なんて全国を探せばいくらでも例を出せますけどねw


駅名標は工事があっていたためか仮設っぽいものでしたw


乗り場案内ですが「夢洲」が雑に追加されていましたw


発車標です。
少し前まで「コスモスクエア」という文字ばかりだったでしょうに、それが見られなくなるなんて・・・
ちなみに、コスモスクエア行きは今でも深夜に1本だけ設定されており、消滅したわけではないようです。


列車がやってきました。
正面は後で撮るとして行先表示だけ撮りました。


コスモスクエア駅の表示です。


ひらがなだとなんか可愛いですねw


中国語だとなんかかっこいい

そして、コスモスクエアを出るといよいよ延伸区間です。
駅としては1駅分だけの延伸ですが、距離では3.2kmあり、この間に大阪湾の海底を潜っています。
海底区間は夢咲トンネルという名前のトンネルで、道路・鉄道共用のトンネルとなっています。
道路トンネルとしては2009年に供用開始されており、鉄道部分は準備工事のみされていたようで、それを活かして今回中央線の延伸開業が実現したわけです。

また、この延伸区間の扱いについてはネタがありまして、案内上は中央線の一部ですが、線路を保有しているのは大阪港トランスポートシステムという会社であり、そもそも中央線の既存区間である大阪港~コスモスクエア間も元々大阪港トランスポートシステムが保有していました。
2005年までは大阪港トランスポートシステムが直接運行しており、大阪市営地下鉄(現在のOsaka metro)区間とまたがる場合は運賃が別立てとなり割高になるという問題がありました。
それを改善するべく、2005年に大阪港トランスポートシステムは線路の保有のみとなり、運営は大阪市交通局となりました。
そもそもなぜ別会社が保有する形になったのかという話ですが、大阪港駅から先の区間は埋立地であり、路線建設当時は沿線に住宅や学校・商業施設と言ったものがなく、この区間の延伸事業が公共輸送として認められず、国からの建設費の補助が受けられなかったことから、あくまで中央線とは別路線、別会社による新路線という扱いにした経緯があるようです。


乗ってきた車両です。
400系という車両で、2023年デビューと令和生まれの最新鋭です。
宇宙船をモチーフにしたデザインであり、JR東日本の車両の多くをデザインしている奥山清行氏がデザインを担当しています。
斬新すぎるデザインで色々言われてもいますが、導入タイミング的に関西万博の開催を考慮していないわけないですし、余計に斬新なデザインになったんでしょうね。


車体にはもちろん万博のステッカーが貼られていました。


そういえば、この400系、地下鉄車両でありながら1列だけのクロスシートの車両があるんですよね。
さすがに一部の車両だけですが、けいはんな線との直通を考えると乗車時間が長いケースもありうるからってことでしょうか?


駅名標です。
所在地の地名がそのまま採用され、開業前の仮称から変更されなかったという珍しいパターンだったりします。
万博会場の最寄り駅ですし、それに関連した駅名になるかと思いきや意外ですよね。
過去の万博の例を見れば1970年の大阪万博では北大阪急行の万国博中央口駅とか、阪急千里線の万国博西口駅、つくば万博での常磐線万博中央駅、愛・地球博でのリニモの万博会場駅などの例がありますが、万博開幕の直前に開業しているのに、万博関連の駅名にしないというのはかなりイレギュラーなのでは?


ホームは島式1面2線と地下鉄駅ではよくある構造ですが、天井のデザインが凝っていますね。


終端部ですが、ホームから先もしばらく線路が続いていました。
実は現在は終点の夢洲駅ですが、計画としては桜島まで延伸する計画もあり、JR桜島線や京阪中之島線との直通も計画されているんだとか。
これらは万博閉幕後に建設される計画の大阪IRを踏まえた計画であり、JR西日本や京阪の方は万博だけでなく、IRの建設が確定しないと延伸については動き出さないという方針のようです。
そりゃあ、莫大な費用をかけて延伸しても、たった半年間で終わってしまう万博だけではペイできないでしょうし、経営判断としては妥当なところでしょう。


地上へのエスカレーターです。
万博期間中の混雑を想定してか、エスカレーターは3基設置されていました。


↑何やらこんなサインが表示されていました。
どうやらエスカレーターでの歩行を抑制するためだそうですが、効果あるんでしょうか?w


エスカレーターを登ってコンコースへやってきました。


巨大な映像ディスプレイがありました。


改札口ですが、改札機の台数は主要ターミナル駅さながらの台数でした。
これは万博を見据えた設備でしょうが、今はその設備を持て余している感じです。


これって顔パスで通過できるっていう改札機でしょうか?
大阪駅で見たことがありますが、大阪メトロでは全線に顔認証式改札機を導入する計画だそうで、デジタル乗車券と顔情報を関連付けておき、顔パスで通過できるという仕組みだそうです。
個人的には事前登録の煩雑さを考えると普通のきっぷでいいじゃんと思ってしまいますが、万博訪問を記念して、最先端の乗車方法を体験してみるのもいいかもしれませんね。


また、一般の改札口では紙の乗車券、ICカード乗車券だけでなくて、クレジットカードのタッチ決済、デジタルチケットのQRコードでの利用も可能です。


↑利用できるきっぷの種類が多くて表示欄が忙しいですw


改札を出ました。
ここの天井のデザインも独特ですね。

あと、意外にも利用者がいますが、どうやら万博会場で働く作業員のようで、ちょうど帰宅ラッシュだったようです。
そもそも当駅の開業自体が、本来は万博開幕に合わせて開業する予定でしたが、建設関係者の利用を見込んで前倒しされた経緯があります。


きっぷ売り場です。
券売機のほとんどが稼働しておらず、万博開幕の日までは最小限の台数だけが稼働しているようです。


自販機にレンタルWf-Fi、レンタル充電器などもありました。
今のところ利用者は皆無でしょうが、万博が開幕すればニーズはありそうですね。


出口ですが、エスカレーターは4基、階段もかなりの広さですね。


周辺案内図ですが、今のところは何も記載されていないというw
実際、ほとんどが万博会場の工事現場で占められており、万博関連以外だとコンテナターミナルがあるくらいのようです。


エスカレーターを登って入口を見下ろします。
吹き抜け構造でかなり開放的な空間です。


出口手前にはこんな看板がありました。
やっぱり私みたいに駅目当てで訪れたり、建設中の万博会場を見ようとして来る人もいるんでしょうが、当然ながら工事現場は立入禁止です。


こちらが駅の入口部分です。
地下駅にしてはデザインに凝った方かなと思いますが、万博の玄関口になる駅が平凡だったら残念ですしね。


駅を出てすぐに万博会場が見えてきます。
当然まだ工事中であり立ち入ることは出来ません。
プレハブ小屋のような建物が工事関係者の出入りゲートであり、守衛さんが立ってしっかり警備していました。

さすがに敷地外から撮るくらいなら怒られないとは思いますが、ちょっと緊張してしまいましたw


こちらがゲートのようです。
万博が開幕すれば、訪問者がここを撮影してSNSに上げたりするんでしょうけど、開幕前の姿って逆にレアですよね。


あれは何かのパビリオンでしょうか?

といった感じで、一足先に万博の雰囲気だけ味わってきました。
あとは弁天町駅から大阪環状線を通って大阪駅へ出て、新快速で一気に宿泊地の姫路まで移動してゴールです。


姫路に到着!
新快速のおかげであっという間でした。


新快速の京都行きとか、姫路発西明石行きとか、この時間帯でしか見られない行先が見られました。


姫路城を見つつ宿へ向かいます。
といってもネットカフェですけどねw

といったところで1日目は終了です。
2日目以降は別記事として追ってレポートしますので、公開までしばらくお待ち下さい。

つづく

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つばめ501号(管理人) について

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