中央線等グリーン車本格導入を機に同区間を走行する特急料金(かいじ等)との比較が話題になっていますね。
今回はそれについて個人的見解を述べていこうと思います。
まずは特急料金(普通車。以下同様)と普通列車グリーン料金と比較から
かいじ等特急料金
50キロまで;760円(IC;660円)
100キロまで;1020円(IC;920円)
普通列車グリーン料金
50キロまで;1010円(IC;750円)
100キロまで;1260円(IC;1000円)
いずれも25年時点。特急料金通常分(紙の切符)は事前料金。両料金共101キロ以上の料金もあるがこと中央・青梅線内では100キロを超える区間が存在しないのでここでは割愛
よって料金だけで見ると通常の特急料金とICのグリーン料金は後者の方が10~20円安いだけで殆ど変わらず、乗車距離等同じ条件のもと同じ支払い方法での比較では上記特急料金の方が断然安い。
所要時間の面でも特急列車の方が早く、(個人的評価)客室内の快適性も普通列車グリーン車よりも格上(下写真はE353系特急普通車客室内)。
ただ前提条件として特急停車駅(ここでは東京、新宿、立川、八王子、大月)相互間乗車となる。
一方特急にはない普通列車グリーン車利用の良い点として
・上記特急停車駅以外の途中駅からも乗り降り出来る
・2階建客室では階上、階下共に平屋とは違う眺望を楽しめる(下写真は階下座席から豊田駅ホーム)
・運転本数が特急よりもはるかに多いのでその分乗車機会も多い
・アテンダントが乗務していて車内販売もある(今では中央東線特急の車内販売は一部のみで実質殆どない)
反対にネックとしては
・階上、階下客室内に荷棚がない。平屋には荷棚があるも座席数が少ないので、大きい荷物を持ってる時等は満席となると一苦労。よって遠出前提で荷物を多く抱えた中での旅行には不向き(下写真は上から階下、平屋各客室内)
・階上、階下客室にデッキとの仕切扉ない。つまりはデッキと客室が筒抜け状態なので特にらせん階段から近い座席(下写真は2階席から)ではデッキ特有の走行音や停車時ドアが開いてる状態でホームからの音や外気の影響をもろに受ける(特に真夏や真冬)
上記2点物理的制約等から致し方ない面もあるが果たして中央線等普通列車グリーン車が料金に見合う水準か、それらをどう考えるかは人それぞれで各人考え方に対して正解、不正解はない。
また私のように速さ(早さ)を重視せず、グリーン車の雰囲気を楽しみたいのであれば特急との比較云々抜きにして別料金を払って乗る価値はある。
特快等速達性の高い便に乗っての所要時間短縮もそれはそれで良いが、あえて所要時間の長い快速に乗ってこうしてリッチな空間を楽しむゆとりを持って利用するのもまた良い。
繰り返すが上記サービス内容に対してどう考えるかは人それぞれで利用の有無は各人の自由。
つまりは特急より割高な料金に見合う水準でないと思えば利用しなければ良いと言う話。
また期間は過ぎたがお試し期間中に乗るか否かもその人の自由。
無論不正乗車やマナー違反、社会通念に反する行為とかは論外としてそれらに抵触しなければ独裁者じゃあるまいし(具体例は伏せるが)あぁでなければいけないというような決まりも一切ない。
そんなこんだで本格導入から1週間以上経ち、いろいろ賛否を見受けられる中まだまだ定着途上の段階だが以降の動向が楽しみである