雪の中に消えてしまった岡本太郎記念公園<日本縦断紀行Classic 27日目-1 三沢> | ゲイムマンの日本縦断紀行

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ゲーセンでゲームをプレイし、1面クリア毎に増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す「ゲーセン紀行」でしたが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまいました。

現在このブログ上でゲーム『香川県からの脱出』を公開中。

 八戸 ('04.4.1)

 

2004年4月1日。午後5時56分東京発はやて25号で八戸へ。
車内で買った「わっぱめし」が、鮭、いくら、ほたて、etc.と、具だくさんでうまかった。

 


午後9時ちょうどに八戸着。
毎回書いてるような気がするが、やっぱり東京とは気温がかなり違う。
厚めのコートを着てきてよかった。

 

 

 本八戸

 

9時22分、鮫行き最終の普通列車で本八戸へ移動。31分着。
高架ホームで車掌さんが切符を回収する。
10分弱歩いて、中心街のホテルにチェックイン。
カメラの電池とフィルムを買いにコンビニへ行ったところ、ゲーセンを1軒発見。
“ゲーム路銀”の稼げそうなゲームは少なかったが。

 


翌2日。
目覚ましを8時にセットしていたが、15分前に目が覚めた。

 


外は天気予報どおりの雨。(写真は本八戸駅)
ホームに出ると、雨は雪に変わっていた。
東京では桜が満開だというのに。
本八戸駅9時11分発の列車に乗る。

車内は学生などでなかなか混んでいるが、座れないほどではない。
窓が曇って、景色はほとんど見えなかった。
※キハ40系。八戸線の同系列は、2018年、キハE130系に置き換えられました。

 


9時20分、八戸駅着。

 


今日のスタート地点、三沢へ行く電車は、10時16分発の特急スーパー白鳥。
ホテルの食堂で朝ごはんを食べてからホームに下りたら、既に電車が待っていた。そういやここが始発駅。
指定席が取れなかったが、自由席でも余裕で座れた。
※789系。2016年、北海道新幹線開業に伴い、スーパー白鳥は廃止。車両は札幌-旭川間の特急ライラックとして活動中です。

 

別のホームに、「きらきらみちのく」号と、派手なカラーリングの「うみねこ」号が止まっていたが、気づいたのが、私の乗っている電車の発車後だったため写真は撮れず。
建設中の新幹線の高架、森、観覧車、湖、そして雪景色と、変化に富んだ車窓風景。

 

※八戸-三沢間は、当時はJR東日本の東北本線でしたが、2010年12月の、東北新幹線の新青森への延伸開業以降、この区間は青い森鉄道の路線になっています。

※うみねこ号は2002年から八戸線を走っていた車両で、シートをリクライニング式に改造したキハ48形。2011年に八戸線での運行が終了し、翌年から大湊線の臨時快速まさかり(後に、なのはな、はまなすベイラインと改名)などで、2017年まで使用されていました。
うみねこ号の名を受け継いだのが、同じキハ48形改造のきらきらみちのく号。2011年からリゾートうみねこ号となって八戸線で運用されました(2020年まで)。

 

 三沢 ('04.4.2)

 


10時29分、三沢駅着。
(スタート地点に来る前なので、ゲーム路銀の変動はない)
雪が降っている。
しかも、積もっている。
繰り返すが、今日は4月2日である。

※三沢駅は2020年に改築され、「駅前交流プラザみ~くる」がオープンしました。

 


歩きにくい中、古牧(こまき)温泉へGO!
古牧元湯(上写真)を通り過ぎ、前回来た小川原湖民俗博物館も通り過ぎると、


古牧グランドホテルが見えてきた。
大きな建物だが、ここから見えるのは、第1グランドホテルと第3グランドホテルだけ。
第2と第4が、まだこの奥に隠れているのだ。

 

※古牧温泉(古牧グランドホテル)は、2004年11月に経営破綻。現在は「星野リゾート青森屋」となっています。
第1グランドホテルの建物は老朽化のため閉鎖されましたが、一方で青森屋になってから新たに作られた施設やアクティビティも多数あるようです。

 

 

 

 

 


「津軽南部荘城」と「南大門」。
手前側、十和田観光電鉄の線路を挟んだ向かい側に、

 


「岡本太郎記念公園」がある(入場無料)。
チャペルの前で、岡本氏の作品「歓びの鐘」がお出迎え。
岡本氏は生前、取材で当地を訪れて以降、何度となく来訪。
「日本カッパ龍神祭り」の最高顧問も務められたそうだ。

 

「こどもの池」に、岡本氏の作品、「さかな」と「TARO鯉」(中の島に立っている鯉のぼり)がある。
ほかにも「カッパ神像」「座ることを拒否する椅子」等、作品が点在。

 

「太郎池」の広さに目を奪われる。
回転する「瑞鳥」像、そして、

 

モニュメント「愛」と「エラン」(仏語で“跳躍”を意味する)のあるこの場所に、岡本太郎氏の遺骨が、分骨されているそうだ。
「岡本太郎は愛の人でした」で始まる、岡本敏子氏のメッセージが刻まれていた。

※岡本太郎氏の墓は、東京の多磨霊園にあります。

 

チャペルに併設されたカフェテリアで暖をとり、岡本太郎グッズを何点か買う。
系列の奥入瀬渓流グランドホテルには、遺作となった巨大暖炉「河神」や、もう一つの巨大暖炉「森の神話」などがあるそうだ。

 

※岡本太郎記念公園は閉鎖されました。展示作品のうち「さかな」と「カッパ神像」は伊豆ぐらんぱる公園に移され、さらに真鶴アートミュージアムに移されましたが、その真鶴アートミュージアムが2014年から休館となっているようです。
岡本太郎記念公園の閉園時期や、そのほかの作品、遺骨の行方に関する情報はわかりませんでした。(愛、エラン、瑞鳥などは、川崎市岡本太郎美術館にも所蔵されています)
奥入瀬渓流ホテルにある作品は、引き続き当地に現存するようです。

同じグループのホテルなのに、奥入瀬渓流ホテルの作品が大切に扱われているのに対し、旧古牧温泉グランドホテルにあった作品は残っておらず、かつて存在していたという記録すら継承されていないのは不思議です。

青森屋のサイトを見たところ、岡本太郎記念公園のあった土地自体を青森屋が所有していない様子で、星野リゾートに引き継がれる前に、土地そのものを前オーナーが手放したのかもしれません。それこそ奥入瀬渓流ホテルのように、もし引き取ったホテルに岡本太郎さんの作品があったら、それを生かさないはずがないでしょうから。

 

 

 

 

 

「渋沢栄一邸と、渓流大浴場と、素朴な立ち寄り温泉(三沢)」に続く)

 

三沢市観光協会 六戸町 青い森鉄道 JR東日本 青森県観光情報サイト

 



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