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本日はこちらの車両のBトレインショーティーをご紹介いたします。国鉄 52系電車 飯田快速色 です。
ザ・昭和な武骨な感じと正面の流線形の具合がたまらなく良いですね。
52系は戦前型車両となります。
1936年に製造が開始されました。
「流電」という愛称で称され、この流線形の前面は当時としてはとても斬新なスタイルだったのだろうと思います。戦前から私鉄との激しい競争にさらされていた京阪神地区において、私鉄に対抗するために特別料金不要の急行列車を走らせます。
「関西急電」と呼ばれ、現代の「新快速」のルーツとなっています。
その運用を目的として製造されたのがこの52系となります。
2扉クロスシートで、戦前・戦後の京阪神地区を象徴する車両となりました。
その後、関西急電に80系が投入されると阪和線へ転出します。
こちらでも料金不要の特急運用についていましたが、乗客数の増加で3扉車である70系が新製投入され、52系を置き換えます。
その後、移った先が「飯田線」です。
飯田線は愛知県の豊橋と長野県の辰野を結ぶ長距離路線です。
4社の私鉄を国有化して一本となった路線で、駅間距離が短いのが特徴でした。
そういう特性もあって、かなり後年まで吊掛け駆動の旧型国電が運用されていた路線でもありました。
飯田線に入線した流線形クモハ52はクハ47とコンビを組み、当初は普通運用についていたそうです。
その後、飯田線を全通する快速列車が設定され、その運用につくようになりましたが、写真のような4両運用があったかどうかはわかりませんでした。
あくまでもファンタジーとしてとらえていただければ幸いです。
その時に快速専用色に塗色を改められました。
その塗色が今回ご紹介のBトレインショーティーになるようです。
Bトレの製品名は「流電・飯田快速色」です。
しかし、ネット上では「静鉄色」「静鉄快速色」という呼称も見かけます。どちらが正式名称なのでしょうか。
ぶどう色などが大勢を占めていた当時の国鉄車両としては、かなり思い切った配色だなあ、と思います。
湘南色とも違うこの配色は独特で、国鉄の中でも唯一無二と呼べる色合いでしたが、後に横須賀色へと改められます。
52系流電は1978に全車運用を離脱したそうです。
のどかな風景の中を、吊掛けモーターを唸らせながら走る飯田快速色の52系、見たかったなあ、としみじみ思います。
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