(その3からの続き)
-(黒部平駅-東一ノ越間歩行中)-
黒部平駅に立ち寄り、いよいよタンボ平の登りに入りました。
道は時折、背丈を超える藪に覆われることも。
登山地図にも道迷い注意と書かれているので警戒していましたが、
道自体はわかるので、視界不良だったり焦ったりしなければ大丈夫そう。
ただ、これは熊がいたら怖いパターンだな。
しばらく歩くと、また視界が開けました。
確かに藪藪しているタンボ平ですが、そこまで険しくはない。
次の駅・大観峰駅がだいぶん近くなってきました。
大観峰駅は立山ロープウェイと立山トンネルトロリーバス(現・電気バス)の接続駅です。
大観峰駅の特徴は乗り継ぎ専用駅ということ。
いちおう道っぽいものはあるのですが、おそらく社員専用かと。
駅まで歩くことができないのは残念ですが、駅自体は後で訪問します。
向きを南寄りに変えて、階段を登り始めたところで初めて下山者とすれ違い。
登山者が少ないもんだから、「こんにちは」だけでなく二言三言会話を重ねます。
扇沢駅では登山客をたくさん見かけたはずなのに、
ここを歩く人は本当にいません。
そこから少し歩くと、再び涸れ沢。
涸れ沢の渡渉も道迷い注意の警告が出ていましたが、
岩に塗られたペンキを手がかりにすれば、対岸の道はちゃんとわかります。
涸れ沢から見上げると、右奥には大観峰駅が。
たぶんこのあたりが、大観峰駅に一番接近している。
実は雷殿駅跡も見えているのですが、わかりますか?
上の写真だと左上にあたる場所。
坑口の上半分が顔を出しています(坑口自体は健在)。
駅としては廃止された現在も、坑口自体は非常口としての役割を担っています。
現在地は雷殿駅跡のほぼ直下。
昔は雷殿駅まで登山道が繋がっていましたが、
その登山道が崩壊しているため、雷殿駅にも行くことができません。
また別の登山者とすれ違い。
その方曰く「このコースを登ってくる人なんて珍しい」と。
確かに、このコースは下山コースとして紹介されてることが多い。
またもや涸れ沢が見えてきました。
今度の沢はちょっと深そう…
もともと沢へ下るために階段が用意されていましたが、
壊れてしまって使い物になりません。
とはいえ、安全に降りられる場所も限られているので、
壊れた階段を利用しつつ強引に下りました。
ここもペンキの先に道が続いている。
いつの間にかずいぶん登ってきました。
このあたりで標高は2100メートルくらい。
黒部ダムからは650メートルほど登りました。
極端な登りではないので、右足の痛みはほとんどありません。
とはいえ、ここで行動不能になるのは絶対に避けたいので、
なるべく右足に負荷をかけないよう慎重に登りました。
また涸れ沢渡り。
ここもペンキを見れば大丈夫。
そこから5分ほど歩くと、一気に視界が開けました。
どうやら灌木帯を抜けたようです。
(その5へ続く)
大観峰駅周辺のGPSログ(1/10,000)です。
追伸:
今日は東京23区内を100kmウォークしているので、
皆様のブログにお邪魔できません。申し訳ありません。
この様子は落ち着いた頃にまたアップしたいと思います。