「播但線」「加古川線」そろそろ新車を投入しませんか。

関西地区

 1998年3月14日に電化された播但線(姫路駅~寺前駅)、2004年12月19日に電化された加古川線(加古川駅~谷川市駅)ですが、今時点でも国鉄形車両103系を使用ていて運行されています(加古川線は、加古川駅~西脇市駅間のみ)が、利用者の快適性を考えればそろそろ新型車両について検討してもいい時期が来ていると思います。どのような車両がいいか考えてみたいと思います。

播但線・加古川線の現況

播但線(姫路駅~寺前駅)

 播但線の中で電化されているのは、姫路駅~寺前駅までの区間となります。この区間は、朝の1本を除き103系での運行となっています。また、寺前駅より北では、キハ41系という珍しい気動車も運行しています。路線データ等についてまとめます。

  • 路線 姫路駅~和田山駅間 65.7キロメートル(電区間は 姫路駅~寺前駅間 29.6キロメートル)
  • 駅数 18
  • 電化方式 1,500ボルト(直流)・寺前駅~和田山駅間は非電化
  • 全線単線
  • ICOCA対応区間 姫路駅~寺前駅間・生野駅・竹田駅・和田山駅
  • 輸送密度 姫路駅~寺前駅 7,831(2023年度) 寺前駅~和田山駅 1,047(2023年度)
  • 列車本数(平日) 姫路駅~福崎駅 下り41本上り40本・福崎駅~寺前駅 下り30本上り28本・寺前駅~和田山駅 下り13本上り13本

 電化区間については運用は、103系2両編成もしくは4両編成および223系6両編成1往復となっています。輸送密度的に見ると岡山に例えると伯備線(倉敷駅~備中高梁駅間)と同等のレベルだと思われます。

加古川線

 加古川瀬は、全線(加古川駅~谷川駅)間で電化されています。ただし、利用者数的には、西脇市~谷川駅間は利用が少なく路線の存廃の議論の対象となっています。103系は、加古川駅~西脇市駅までの運行となっており、西脇市駅以北は単行の125系での運行となっています。

  • 路線 加古川駅~谷川駅間 48.5キロメートル
  • 駅数 21
  • 電化方式 1,500ボルト(直流)
  • 全線単線
  • ICOCA対応区間(加古川駅~西脇市駅)
  • 輸送密度 加古川駅~厄神関 6,767(2023年度) 厄神駅~西脇市駅 2,904(2023年度) 西脇市駅~谷川駅 275(2023年度)
  • 列車本数(平日) 加古川駅~厄神駅 下り38本上り37本 厄神駅~粟生駅 下り24本上り23本 粟生駅~西脇市駅 下り20本上り19本 西脇市駅~谷川駅 下り10本上り9本

 利用実態にに応じた列車本数となっています。基本は、103系2両もしくは125系1両での運行ですが、ラッシュ時には125系を3両繋いだ列車も存在します。

置き換えるとしたら

播但線

 利用状況と本数を見る限りロングシート4扉の車両である必要性はないように思えます。車両を多くするよりは、本数の維持の方が利便性が高いので2両編成の227系あたりが候補となってくるのではないでしょうか。岡山・山口地区が落ち着いた段階で話が出てくるような気がします。シートについては、セミクロスシート5列でも大丈夫でしょう。列車本数を減らすのであれば、「Urara」と同じ4列ということも考えられますが・・・。

加古川線

 こちらも、利用者数から見た列車本数は多く。ロングシート4扉の車両は必要ないと思います。西脇市以北の利用状況があまり良くないので、本来であれば小浜線の125系の転属で103系を置き換えるのがいいのでしょうが、小浜線の車両は補助金の関係で転属は難しいと思われるので103系を227系に置き換える形となるでしょう。岡山地区の状況次第では、ショートリリーフとして115系G編成の転入もありだと思います(どちらも2両×8編成)。

 125系については、単行運転が可能な事・車齢が若いことを考えればまだまだ現役で頑張ると思われます。加古川線の将来は、西脇市駅~谷川駅間の存廃の行方次第だと考えています。

まとめ

 播但線・加古川線の103系は、車齢が高く置き換えの時期が迫っていると感じています。恐らく227系での置き換えとなると思いますが、岡山・山口地区の状況次第では、他の車両で一時的にしのぐ可能性もあります。今後の車両の動きに注目される路線の一つとなっています。

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