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＜注＞この記事の執筆にあたり、2024年9月に乗車して取材した後、各種資料を反映させて執筆しています。
about特急スーパーはくと号
特急スーパーはくと号は、京都・大阪から東海道・山陽本線、智頭急行線を経由して鳥取県に向かう特急列車です。
JR西日本と智頭急行が運行するこの特急は、すべて智頭急行の「HOT7000系」で運行されています。
運行開始は1994年。直後に発生した阪神・淡路大震災の影響も受け、決して順風満帆な歴史ではありませんが、京阪神と鳥取を結ぶメインルートとして利用されています。
スーパーはくと号は従来の鳥取方面への特急よりも高性能かつ、高規格な路線（智頭急行線）を経由することで従来の特急列車と比較しても大幅な時間短縮を実現し、ディーゼル車両でありながら最高時速は130km/hと、日本トップクラスの速度で駆け抜けています。
今回はそんな陰陽連絡特急の看板車両、スーパーはくと号を詳しく解説していきます。
特急スーパーはくと号の運行区間・停車駅
運行区間
停車駅
車両編成
１～３・４号車半室・５号車：普通車指定席
４号車半室：グリーン車指定席（←今回紹介）
使用車両
「HOT」とは、「H…Hyogo」「O…Okayama」「T…Tottori」の略です。英単語の「Hot」も兼ねています。兵庫・岡山・鳥取の三県は智頭急行への出資者であることから、この3県の頭文字が車両名になっているというわけです。
振り子式気動車かつ営業最高時速130km/hという優秀な車両でもあります。
車内紹介
- ポリシーは記事下部に記載しています。
禁煙・Wi-Fiに関する情報
全席禁煙・喫煙室なし
喫煙室は設置されておらず、車内も全席禁煙です。
Free Wi-Fi
画像は普通車に掲示されたものをそのまま利用しています。
すべての車両でFree Wi-Fiが利用可能となっています。
よくある無料登録式のWi-Fiではなく、パスワードを入力するタイプのWi-Fiです。
パスワードは客室の壁に記載されています。
グリーン車指定席車内
車内全景
普通車と異なる２＋１の３列の座席配置となっています。
床はカーペットになっています。
座席
グリーン車の座席は普通車の座席と比較しても恰幅が良く、座席というよりかはソファのような印象を受けます。座り心地はよく、長時間の移動も快適でしょう。
コンセント
窓際にコンセントが設置されています。
電圧は変化する可能性がありますのでご注意ください。
リクライニング
リクライニング角度はグリーン車らしく見た目以上に倒れます。
リクライニングは肘掛けのボタンを押すことで無段階に調整可能です。
ベストポジションを見つけましょう！
テーブル
背面テーブル
背面テーブルが設置されています。仕事をしたり、食事をしたり、活用方法は様々です。
最前列は前に座席がないので、壁に備え付けのテーブルを使用できます。
肘掛けのテーブルは利用できない
使えそうな見た目をしていますが肘掛けのテーブルは利用できません。
背面ポケット
雑誌や新聞などを入れておけるポケットが設置されています。
フック
座席の背面などにフックが設置されています。小さめのカバンなどを掛けておけます。
アームレスト（肘掛け）
座席間のアームレストは幅広の固定式ですので跳ね上げはできません。
足置き（フットレスト）
フットレストは土足で使用する面と靴を脱いで使用する面の二種類が利用できます。
枕カバー
枕はありませんが、後頭部には白い布がかけられています。智頭急行のロゴマークが入っていて最高にクールです。
窓
窓は座席配置に合わせられています。眺望は十分に確保されています。
窓際
窓際には飲料や特急券などを置いておけます。指定席ですのでよほどの事情がない限り検札はありませんが。
カーテン
カーテンは横からスライドさせるタイプです。
棚
座席上部の棚には少し大きめの荷物も置いておけます。鉄道ではあまり見かけない、蓋付きの棚となっています。まるで飛行機に乗ったかのような印象を受けました。
座席番号
座席番号は棚の裏面に記載されています。
全席指定席ですので、手元の特急券と照らし合わせて間違いのないように座りましょう。
情報表示液晶・トイレランプ
停車駅などの情報を表示する液晶と、トイレの使用状況がわかるランプが客室端に設置されています。
座席からトイレの空き具合がわかるのはありがたいですね。
特急スーパーはくと号のその他設備（普通車・グリーン車共通）
トイレ
トイレが設置されています。
荷物置き場
スーツケースなどがおいておける大型荷物置き場が備わっています。貴重品はご自身で管理したほうが良いでしょう。
洗面台
清潔感のある洗面台はカーテンで仕切ることも可能になっています。
多目的室
多目的室が設置されています。
❝体調不良の方や赤ちゃんの授乳など多目的にご利用いただけます。※ご利用の際は車掌までお知らせください❞（スーパーはくと | 智頭急行株式会社）
自動販売機
１号車のデッキには自動販売機が設置されています。
ごみ箱
ごみはごみ箱に捨てましょう。
特急スーパーはくと号のまとめ・乗車した感想
今回は特急スーパーはくとのグリーン車の様子を徹底紹介しました。
登場から30年が経過し、細かな更新工事は施工されたものの、全体的に古さを感じる内装となっています。
しかし登場年月が少し古いということは、グリーン車の設備が豪華絢爛であることの証。半室グリーン車であることもあり存在感は控えめですが、グリーン車の名にふさわしい内装であるように感じました。
第三セクターの車両という特性上、沿線自治体の意向も大いに関わってくる新型車両の導入ですが、智頭急行の業績が好調なこともあり、検討は少なからず行われているようです。
しかしながら少しばかり導入には時間がかかると思いますから、それまではこのままの設備で耐えるのかもしれません。
とはいっても設備はJRの車両と比較しても高い水準のものなので、鳥取方面への利用にはぜひご利用ください。
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