引退の噂も囁かれている豪華列車「サロンカーなにわ」。先日、「米原訓練」が終了するなど今後の去就も気になるところですが、京都鉄道博物館で展示・8分間車内を独占できるイベントがあり、争奪戦に勝ち取って行ってきましたのでご紹介いたします。
車内独占イベントとは…?

「なにわともあれ京都鉄博へ」と題し、「サロンカーなにわ」特別展示が3月20日から23日まで実施。
「サロンカーなにわ」の2両(スロフ14 704・オロ14 708)の車内を『8分間』独占できるチケットとノベルティーがついた入館券が発売。瞬く間に売れていき30分足らずで完売するほど。
そのイベント争奪戦に勝ったので見学へ。
京都鉄道博物館に到着

JR山陰本線(嵯峨野線)の「梅小路京都西駅」から徒歩2分ほどの位置にある「京都鉄道博物館」。
この日、JR神戸線・尼崎~立花間で人身事故(列車に人が接触)。大阪(梅田)から振替輸送を利用し、阪急電鉄で迂回をして、大宮からタクシー利用でようやく到着。
来るまでにすでにお疲れモードでした。
屋外に静態保存されているEF58・EF81も「サロンカーなにわ」装着



驚きだったのが…屋外に静態保存されているEF58・EF81の先頭にも「サロンカーなにわ」のヘッドマークが飾られていました。
メインイベントの前に「サロンカーなにわ」を外からじっくり見学



博物館での特別展示だからこそ、近い距離で見れるのはこういう機会でないと見れないですよね。
開始まで時間があるので散策

梅小路蒸気機関車庫では、整備を終えて試運転を行っていたD51 200の作業が庫内で行われていました。

こういった作業を間近で見れるメリットこそ、「京都鉄道博物館」の強みですよね。

さらに、EF65 1133もパンタを上げて通電状態に。運転士も乗っていたのでいつ動いてもおかしくない状態でした。

展望デッキへ行き、京都のシンボルの一つ「五重の塔」を背景に新幹線も撮影。

デッキにいると入換をし…、その後向日町へと回送されたようでした。

ギャラリーがたくさんいるな…と思ったら…なんと「ディズニー新幹線」が!
東海道新幹線がこんなラッピングになるなんて、思いもしなかったことが最近は実施されています。
いよいよメインイベント、8分間の車内独占!

注意事項等の説明を受け、いよいよ車内独占タイム。キッチンタイマーを使ってきっちり8分間計られます。
スタート!となり、同行者と打ち合わせをしていたわけでもなく、たまたまうまく別車両へ。まず「オロ14 708」車両へ。

このあたりは営業している車両を撮影するほうがいいんですが…スリッパが備えられており、土足厳禁なのが伺えます。

客室内へ入ると投光器で車内が照らされていますが…色味が黄色がかっているので、これはこれでいいかも知れません。

前へ行くと液晶テレビが設置された車内。団体での利用時など…カラオケ等ができるんですかね。

重厚感ある座席ですが配置は独特。1列に2席+1席と1席+2席が千鳥配置になっています。



座席はグリーン車らしく、ヘッドレスト以外にもアームレストにもリネンがかけられ、デザインが車でいうセダンのクラウンとかにオプションでついているようなデザイン。
どことなくレトロ感も味わえる、けど大人な列車が「サロンカーなにわ」ですね。

客室から奥へ進むと妻部に。


洗面台・トイレも許可さえ取れば見させていただけました。洋式には変えない…ということは…?
続いて「スロフ14 704」の車内へ。

こちらの車両のほうが、より「サロン室」感あります。

囲碁などもできるようなパーティーモードにも座席配置が変わるんですね。

「スロフ14 704」の最大のポイントは客室内半分から後方は展望室が装備されていること。

興奮しすぎて?展望室入ったところすぐの見通し写真を撮影するのを失念…。痛恨のミスです。
こちらは展望室側からデッキ方向への写真。展望室は意外とこじんまりとしていました。

車掌室も見学することができ…実際に車掌室の座席に座り、車掌の雰囲気を味わうことも。

着座した正面は車内放送装置のほか、インターホンなどが装備されていますね。


背面には方向幕指令器のほか、空調設定などの操作ボタンが。

そしてなんといったって…車掌室の窓から顔を出して車掌の乗務風景風にも撮影でき…
満足していたところで、残り約1分半。担当の方からの提案で、展望室でおしゃべりしてる風に撮りましょうか…?とお声がけいただき…

撮影したレンズが16mmの単焦点のため…遠くなっちゃったので…

近づいても撮影。
なんとここで『8分間』の独占タイムは終了。
画像量からも文字量からも読み取れるかも知れませんが…あっという間でもとても満足感があり、でもどこか足りない、絶妙な時間設定。
ほとんど写真撮影ばっかりだったので、座席に座れたのは一瞬。もうちょっと座ってゆったりする時間があってもよかったですが、これは時間配分を考えれなかった筆者のミスでも。
それでも非常に満足度の高い『8分間』で、5,100円なら安いほう。最高に楽しませていただきました。
「サロンカーなにわ」の今後はいかに…?

去就が注目される「サロンカーなにわ」ですが、まもなく検査期限を迎えるのだとか…?
「米原訓練」も終わりましたし…いよいよ先が見えてきている…ような状況なんでしょうか。
今後の去就に注目ですね…。1回は営業で乗車したいところです。
今回はこのためだけに「京都鉄博」へ。

往復の交通費をかけてでも来たかったこのイベント。イベント体験終了後は帰路につき…社畜となったのでした…。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。