特急「しなの」(名古屋~長野)のうち,3連休などトップシーズンに限って名古屋~白馬間で臨時列車が1往復運転されていた。本来であれば篠ノ井線を長野方面に運行する特急「しなの」が,松本から大糸線に乗り入れるという少し変則的な運行形態の列車だった。
2025年2月11日の白馬発名古屋行き特急「しなの」84号の車内放送で,特急「しなの」の大糸線乗り入れが終了することがアナウンスされた。大糸線乗り入れの「しなの」は臨時列車のため公式発表は無いが,春臨以降の大糸線乗り入れ「しなの」の発表は無く,2025年冬シーズンが最後であることは間違いないようだ。

私は偶然,2023年11月に乗車していた。名古屋~白馬間の列車なので関東住みの私にはなかなか使えない列車だったが,比較的長い距離を走ることとトップシーズンのみの臨時列車のため,乗継割引が無くなる前にと乗りに行ったのである。



特急「しなの」81号はパノラマじゃないグリーン車(右)
大糸線乗り入れの特急「しなの」は4両編成で,グリーン車・普通車指定席・自由席があるが,通常の特急「しなの」と異なりグリーン車はパノラマ型ではない。それを承知で先頭の座席である1号車1番(グリーン車)を確保。運転台と客室との間にデッキは無いのでパノラマ型でなくても運転台ごしに景色を眺めることもできた。


白馬など北アルプス地域は首都圏の観光客だけでなく中京圏・関西圏の観光客も来るエリアである。しかし通常時も松本で「しなの」に乗り換えることで間に合っているうえ,大糸線では臨時特急「はくば」の運行も始まる。大糸線のダイヤの都合もあるだろうし,JR東海とJR東日本の2社に跨がり特急料金を分担する「しなの」よりも,全額総取りできる「はくば」に乗せて客単価を上げたいというJR東日本の思惑も絡んでいるだろう。
鉄道ブログを見るならこちらをクリック▼