六本木('25.3.10)
わたくしゲイムマンが、テレビ朝日『Qさま!!』への出場、そして優勝によって、人生を変えようとする企画。
テレビ朝日のある六本木で、“縁結びの神様”出雲大社東京分祠に参拝。
続いて、近くにある別の神社へ向かいました。
出雲大社東京分祠より小さな神社ですが、テレビ朝日と直接つながりがあり、また御祭神の御利益が、クイズ番組への出場、そしてそこでの活躍を祈るのにぴったりなのです。
本郷新『奏でる乙女』。
六本木は東京大空襲で大きな被害を受けた街です。戦後、復興のための区画整理やインフラ整備などがひととおり完了したことを記念して、1954年(昭和29年)に初代のコンクリート製の像が、当時あった六本木通りの中の緑地帯に作られました。
その後、地下鉄日比谷線の工事のため、近くの公園に移設されましたが、ひと気のない時間帯があるような場所だったため、破損や劣化がみられるようになります。
そのため1985年(昭和50年)、ブロンズ製の新しい像が制作され、現在の地に設置されました。(この像も地下鉄大江戸線工事の際に一度移転しましたが、2000年(平成12年)に無事に元の場所に戻ってきました)
(参考:六本木オフィシャル情報サイト ラクティブ六本木「六本木の街と文化を見守り続ける乙女の像」)
- 新企画「『Qさま!!』優勝への道」 (1) ゲイムマンはQさまに出て、優勝して、人生を変えたい!
- ゲイムマンが過去に出場したクイズ番組の成績(TVチャンピオン等)【Qさま優勝への道 2】
- 『Qさま!!』2025年3月3日放送回:出演者と勝手に勝負してみた【Qさま優勝への道 3】
- 六本木・テレビ朝日の近く、番組との縁結びが叶いそうな出雲大社へ【Qさま優勝への道 4】
- テレビ朝日のすぐそば、クイズ番組にぴったりな御利益の神社があった【Qさま優勝への道 5】
朝日神社の御祭神は、『Qさま』での活躍を祈るのにピッタリな神様
六本木交差点を渡って芋洗坂へ。この交差点は五差路で、芋洗坂と外苑東通りが並ぶようにのびています。
「芋洗坂」と書かれた標柱がなければ迷うところでした。
芋洗坂を下っていくと、ビルの谷間に石の鳥居と、目立つ色ののぼりが見えてきました。
御祭神の御名と、それぞれの御利益を記した、カラフルな幟が並んでいます。
テレビ朝日の近くということもあって、東映スーパー戦隊を連想しました。
紫色が桃色だったら、完全に『秘密戦隊ゴレンジャー』。
まあ、戦隊ヒーローのパワーを上回るような、物凄い力を持ったメンバーであることは確かです。
奉納されたご神燈(提灯)が参道に掲げられています。
テレビ朝日、オリコン、森ビル……。
引田天功(プリンセス天功)さんのものもありました。
朝日神社の創建は、西暦940年(天慶3年)と伝わります。市杵島姫大神(弁財天)をまつる鎮守の杜だったそうです。
時代が下って戦国時代、筒井順慶の姪で織田信長の側室となった朝日姫という人物が、現在の広尾の近くの長者ヶ丸という所で、草むらに稲荷神像と観音像があるのを見つけ、持ち帰ってそれぞれ神社と寺にまつりました。
その稲荷神像をまつったのが当社で、地名から「日ヶ窪(ひがくぼ)稲荷」と呼ばれるようになります。
(観音像の方は元麻布の専称寺にまつられたそうです。新選組・沖田総司の墓があるお寺です)
江戸時代の明和年間に「朝日稲荷」となり、1895年(明治28年)から社号が現在の「朝日神社」となりました。
「朝日姫」という名前は、豊臣秀吉の妹で徳川家康の正室(継室)になった朝日姫(駿河御前、南明院)と同名なので、どういう人物だったかネットで調べるのが困難でした。
「清心尼」という法名もありますが、こちらも八戸氏の当主を一時務めた祢々(ねね)という人物と同じ法名で、そちらの方が有名なようです。
「三光院清心尼」でようやくこちらの朝日姫の情報が出てきます。出家後、増上寺の深誉上人の弟子となったらしいです。
社殿は関東大震災、東京大空襲の両方で被害を受け、焼失してしまいました。
六本木一帯の復興計画が完了し、初代の『奏でる乙女』像が建ったのと同じ1954年(昭和29年)に木造で再建。
1993年(平成5年)に鉄筋コンクリートの社殿に建て替えられています。
御祭神は、先ほどの幟に書かれていた5柱の神々。
それぞれの幟に御利益も明記されているので、参拝のときには臆することなく堂々と、それらの御利益が得られますようにとお願いして良さそうですね。
六本木ヒルズとこれだけ近い場所に位置する神社です。ここからは見えませんが、森タワーのすぐ隣がテレビ朝日。
先ほど参拝した出雲大社東京分祠と同じく、『Qさま!!』に出場できますようにとお祈りしました。
テレビ朝日に近いこともさることながら、朝日神社の神々の御利益には、クイズ番組向きのものがいっぱいあるという点も重要です。
まず市杵島姫大神(いちきしまひめのおおかみ)。宗像三女神の1柱で、世界遺産・宗像大社でまつられています。
前の回で大国主命と大黒天の関係について触れましたが、市杵島姫命は弁才天(弁財天、弁天様)と同じ神とされることが多いです。この朝日神社でも市杵島姫大神イコール弁財天とされています。
幟に書かれていた御利益は「財運隆昌 芸能上達」。芸能界、テレビ業界での活躍が見込めます。
続いて、倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ)。朝日姫がまつったというお稲荷様です。幟には「商売繁昌 火災除け」とあります。もとは五穀豊穣の神様ですが、転じて商売繁盛の神様にもなっています。
朝日神社のお稲荷様は、テレビ朝日との関係がとりわけ深いのですが、このことについては後述します。
大國主大神(おおくにぬしのおおかみ)は出雲大社の御祭神と同じ。幟には「縁結び 病気平癒」。私と『Qさま』の縁を結んで、番組出演を実現させてくれそうです。
大山祇大神(おおやまつみのおおかみ)は山の神ですが、幟に「武運長久 必勝祈願」とあるように、戦いの神様でもあります。『Qさま』出演が叶ったら、次に目指すのはもちろんそこでの戦いで勝つことです。
古くから武士に崇拝された愛媛県大三島の大山祇神社には、数多くの刀や甲冑が奉納されています。また静岡県三島市の三嶋大社は、源頼朝が源氏再興を祈願した神社の一社として知られています。
そして菅原大神(朝日神社の公式サイトでは「北野天神」)。菅原道真公のことで、道真公といえば言わずと知れた学問の神様です。幟には「学業成就 合格祈願」とありますが、クイズにいちばん必要な能力を授けて下さる神様といえましょう。
テレビ朝日のお稲荷様に参拝するのは難しいので
「朝日神社」という社号は朝日姫に由来するもので、テレビ朝日と同じ「朝日」なのは偶然です。
朝日神社は、テレビ朝日が設立された1957年(昭和32年)よりはるか前の1895年(明治28年)からこの名前です。しかもテレビ朝日は開局当初、「日本教育テレビ」(NET)という全く別の名前で、1977年(昭和52年)からテレビ朝日(当時の正式社名は全国朝日放送株式会社)となりました。
名前の由来こそ異なるものの、朝日神社とテレビ朝日には、稲荷神・倉稲魂大神を介して、深いかかわりがあります。
現在のテレビ朝日社屋の屋上には、「テレビ朝日稲荷」というお社があるらしいです。
テレビ朝日の所在地には江戸時代、長府藩毛利家の屋敷がありました(「毛利庭園」の名前の由来)が、明治時代には旧松代藩真田家の屋敷があって、そこに稲荷神をまつるほこらがあったそうです。
空襲で真田邸が失われた後、NETの社屋が建つまでは、稲荷社が残っていたらしいです。NET開局時に取り壊されましたが、ほどなくして局内に「NET稲荷」の名で再建。社名変更に合わせて「テレビ朝日稲荷」と改名されました。
再開発で社屋が建て替えられた2002年、テレビ朝日稲荷は新社屋の屋上に移され、現在に至ります。
『Qさま』に限らず、番組での活躍を願うなら、ここに参拝するのがいちばん手っ取り早いのでしょうが、もちろん部外者は入れません。
ただし、昨年の夏に開催された「テレ朝夏祭り」では、この屋上が一般開放されました。テレビ朝日稲荷に参拝するチャンスでしたが、何せとんでもない猛暑で六本木まで行く決心がつかず、気づいたら夏祭りが終わってました。
新番組が始まる際は、番組スタッフや出演者が、このテレビ朝日稲荷に参拝して祈願することがあり、そのときには朝日神社の宮司さんが招かれ、テレビ朝日稲荷の祭祀を代行するそうです。
テレビ朝日稲荷は京都の伏見稲荷大社から稲荷神を勧請したそうなので、御祭神は倉稲魂大神。朝日神社が同じ倉稲魂大神をまつる神社だったことも、幸運な偶然だったといえます。
(稲荷神社の御祭神はたいてい倉稲魂命ですが、豊受姫命、吒枳尼天(だきにてん)、最上位経王大菩薩などの神様や仏様をまつる稲荷神社(または寺)もあります)
いつかテレビ朝日稲荷を訪れて、『Qさま』優勝を願うことができるようにという意味も込めて、テレビ朝日と関係の深い朝日神社に参詣したのでした。
お守りをお受けしました。
縁結び守、勝守、技能上達守。
そして、5柱の神々の御利益をまるごと頂けそうな感じがしたので、ベーシックな朝日神社御守も。
技能上達守の裏には、カメラ、パレット、鍋つかみ、工事用ヘルメット?、計算機、顕微鏡のアイコンっぽい絵が並んでます。
「朝日神社」のロゴもいい感じ。
せっかくここまで来たので、テレビ朝日の社屋にも行ってみましょう。売店で『Qさま』グッズとか売ってないかな?
(続く)
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