(その2からの続き)
-黒部平(9:17着・9:40発)-
ロッジくろよんから本格的な登山道に入り、黒部平駅へ向かっています。
また人工音が聞こえると思って見上げると、
黒部平駅と大観峰駅を結ぶロープウェイがやってきました。
ゴンドラが近く見えるということは、黒部平駅は近いはず。
道しるべに従って少し登ると、正面に黒部平駅の駅舎が見えてきました。
こちらはロープウェイ乗り場ですね。
黒部平駅に着きました。
標高は1828メートルで、黒部ケーブルカーと立山ロープウェイが接続しています。
こちらが駅舎。
駅設備の他、土産物店・レストランが入居しています。
奥には次の駅・大観峰駅が見えています。
ケーブルカーは黒部湖駅と同様の2面1線。
やはりホームを出ると即トンネル。
ホーム部分のみ地上に出ていますが、建物に覆われています。
こちらは帰りに撮影したもの。
いっぽうのロープウェイのホームがこちら。
2面3線で、写真左側にもう1台分のホームがあります。
こちらも帰りに撮影したもの。
立山ロープウェイは1970年に開業した、黒部平駅と大観峰駅を結ぶ1.7kmの路線です。
両者の標高差は488メートルあり、2台のゴンドラが行き来しています。
駅の屋上から黒部ダム方面を撮ってみました。
ダム自体はほとんど見えませんが、関連施設の上層部が見えています。
その背後には赤沢岳と鳴沢岳がそびえています。
これから進む立山方面がこちら。
奥には次駅・大観峰駅が見えていますが、
その足下には広大な灌木帯が広がっています。
こちらはタンボ平と呼ばれ、一面真っ赤に染まる紅葉が有名です。
新春には山スキーができることでも知られています。
さて、この写真にもうひとつ駅(の跡)が見えているのですが、
わかりますでしょうか?
写真中央やや右にトンネルの口が開いています。
これが雷殿駅の跡です。
雷殿駅は立山トンネルトロリーバスの途中駅でしたが、
駅につながる登山道が崩壊したために休止を余儀なくされ、
最終的に駅が廃止されてしまいました。
さて、そろそろ次に進まねばなりません。
次はタンボ平を横切って、東一ノ越へ向かいます。
先ほどの道を分岐点まで戻り、
今度は東一ノ越の方向へ。
登山道を少し進むと、涸れ沢が現れました。
これはどう進めば良いのでしょうか?
川沿いを少しだけ遡ると、河床にペンキが塗られていました。
反対側にはピンクリボン。
ここを渡るので間違いない。
引き続き登山道を登ります。
ちゃんと地面がわかるレベルに整備されてる…
と思ったら、だんだん藪藪してきました。
手で払うのではなく、突き進んでしまうのが吉。
見上げればロープウェイが走っていました。
ここはちょうどタンボ平のまっただ中。
見下ろすと美しいタンボ平も、実際に歩くとなかなか見通しが利きません。
(その4へ続く)
黒部平駅からタンボ平までのGPSログ(1/10,000)です。