午後0時24分、釧路発帯広行普通列車(2524D)は池田駅2番ホームに到着。
屋根を支える鉄骨は、線路を曲げて使用している。昭和の風情を感じるね。(2021年2月下旬)
停車時間は26分もあるので、跨線橋を渡り1番ホームから車両後方をパチリ。早速ミッション開始!
ミッションを終えて急ぎ2番ホームに戻ると、2524Dを追っかけてきた釧路発札幌行「特急おおぞら6号」が遠くに見えてきた。午後0時38分、キハ283系が池田駅1番ホームに到着。
「特急おおぞら6号」の車窓から2番ホームを見ると、この日の2524Dはタラコ列車。乗りたいな~!
1980年頃は6種類の駅弁が売られていた池田駅。「国鉄・池北線(1989年廃止)」に(から)乗り換えるお客さんが、我先にホームで駅弁を買い求めていたのだろう。
午後0時39分「特急おおぞら6号」は池田駅を発車。お先にどうぞ。
ちなみに1977年の時刻表によると池田駅の駅弁は、
・すし(300円)
・お弁当(300円)
・あきあじ弁当(400円)
・牛弁当(400円)
・親子弁当(400円)
・ワイン味付ステーキ弁当(500円)
ワイン味付けステーキ弁当は、今も駅前の「レストランよねくら」さんが販売しているお弁当なのかな?現在は1200円。気になる。
夏の発車シーンです。
【撮影時間:45秒】
車内からの発車シーンは、釧路発札幌行「特急おおぞら4号」のデッキから。
3番ホームに停車しているのは池田発帯広行普通列車。ホームの除雪、お疲れ様です。
【撮影時間:38秒】
好きなアングルで車窓の景色を楽しむため、時々窓を少し開けて写真を撮ったが、お客さんが増えていたので、池田駅からは二重窓のガラス越しに景色を眺めることにしよう。
午後0時50分に池田駅を発車した列車は、左に大きくカーブし進行方向を北から西に変える。
池田~帯広間の楽しみは、何と言っても「利別川・十勝川・札内川」の3大河川。列車はほどなく十勝川の大きな支流である「利別川」を通過。(進行方向右側)
「国鉄・池北線」、その後を引き継いだ「ふるさと銀河線(2006年廃止)」は利別川に沿って上流に進み、峠を越えて北見市までを結んでいた。その距離は140km。この景色を見るといつも「一度乗ってみたかったな~」と思ってしまう・・残念
列車はその後、市街地周辺を走り→
(ここを走る夏のキハ40)
(ここを走る特急おおぞら6号)
→午後0時55分、利別駅に到着。
当時の「特急おおぞら4号」は利別駅で「特急おおぞら1号」と列車交換。この瞬間を逃してはならない。車窓から動画撮影するためスマホをず~と持っているが、手が疲れてきた。早く来ないかな~
【撮影時間:45秒。利別駅に停車】
特急列車が高速で通過する「1線スルー」ではないので、それなりに撮れるとは思うが・・
【撮影時間:18秒。「特急おおぞら1号」通過。この旅では西庶路駅で列車交換しています】
列車は利別駅を発車し、まもなく北海道で3番目の長さを誇る「十勝川」を通過する。
ゴー!鉄橋を渡る大きな走行音が車内に流れ始めた。いよいよだ!大きな川だね、パチリ!(進行方向右側)
次の幕別駅では帯広発釧路行普通列車(2527D)と列車交換するが、その列車が前方・正面から迫ってくるぞ!!
どちらかの列車が左側の2・3番線に入線することはわかっているが、このシーンはドキドキするな~
その後、帯広行(2524D)は左側の2番線に入線し、釧路行(2527D)は1番線で停車。本日8回目の列車交換はドキドキ度NO.1でした・・笑
午後1時2分、左側から2番線に到着する帯広行(2524D)。
除雪機スタンバイの幕別駅。
午後1時3分、1番線の釧路行(2527D)が左側へ発車。
帯広行(2524D)の後方デッキから、釧路行(2527D)をパチリ。
この列車交換の約15分前に、幕別駅を通過したのが「特急おおぞら6号」。
幕別駅の1番線は直線(1線スルー)なので高速で通過しますよ~
【撮影時間:36秒】
列車は幕別町と帯広市の境にある「札内川」にやって来た。札内川は1級河川で「清流日本一!」に複数回輝いた経歴の持ち主。確かに川底がはっきり見える。(進行方向右側)
夏の札内川です。ズームしてパチリ。
札内川を渡り終えると、急に帯広市が見えてきた! 久しぶりの都会。
線路も高架線。
後方デッキからパチリ。
午後1時19分、帯広駅3番ホームに到着。海あり、川あり、山あり、湿原ありの約3時間。キハ40の旅はここで終了です。
網走駅を午前6時41分に発車し、釧路駅で釧網本線から根室本線に乗り継ぎ、ここまで約6時間40分乗ってきたので、さすがに乗り応えがありました。
でも、キハ54とキハ40を乗り継ぐ旅は近い将来できなくなると思うので、これが最後になるかも・・素晴らしい旅をプレゼントしてくれたキハ54(ルパン列車)と、キハ40・1755 に感謝です。
数分後・・
あれ?サボが「新得行」に入れ替わっている。そうか!この後、午後2時40分発・新得行になるんだ。納得!
帯広駅で一休みしたいところだが、根室本線でキハ261系に乗るのは久しぶりなので、4番ホームに停車している札幌行「特急とかち8号」に乗ることにしよう。
特急列車の自由席は始発駅から乗らないとね。
では、乗車記念に先頭からパチリ。
後方からもパチリ。
乗車したら、あれ?誰もいない。新型コロナの影響とは思うが貸切状態。
誰もいない静かな車内はいいね~ とても贅沢な時間になりそうだ!笑
では、池田駅前にある「レストランよねくら」さんで買った名物弁当「牛のワイン漬けステーキ弁当」を食べることにしよう。
実は、これが池田駅のミッションでした。あらかじめ電話予約してレストランで受け取り、素早く駅のホームに戻る。「特急おおぞら3号に乗って停車時間に乗車口で受け取る」経験はありますが、これは初チャレンジでした。
じゃじゃ~ん!今日も美味しく「いただきま~す!」。
※写真1~34:池田駅(先を譲る)→利別駅(「特急おおぞら」の列車交換)→幕別駅(列車交換)→帯広駅(乗り継ぎ)
午後1時35分「特急とかち8号」は帯広駅を発車。
特急列車の発車シーンは「特急おおぞら6号」でどうぞ。「帯広駅のラストシーンを何にしようかな?」とあれこれ考えた結果、これにしました。釧路駅から乗って帯広駅で降りて撮影。今振り返ると「こんなことをしていたんだな」と思いますが(笑)、旅のすべてがいい思い出です!
いってらっしゃ~い!🙋
【撮影時間:47秒。午後0時57分発車】
(おわり)
※追伸
「北海道ローカル線旅日記!冬の根室本線(釧路駅~帯広駅)」をご覧いただきまして、ありがとうございます。
3月14日を以って、宗谷本線の抜海駅・南幌延駅・雄信内駅、根室本線の東滝川駅、花咲線の東根室駅が歴史の幕を閉じました。どの駅も人気があり、私も思い出があるので、とても残念です。
列車に乗ってそこを通過する時は、どんな思いが駆け巡るのかな・・長い間、本当にありがとうございました。
次回は「釧網本線・くしろ湿原ノロッコ号(釧路駅~塘路駅)」を予定しています。2025年が最後の運行と聞いていましたが、3月19日の北海道新聞の記事によると1年延期になるようですね!