廣田尚敬さんの写真集「永遠の蒸気機関車」のカット、乗務を終えた機関士と機関助士が「運転士カバン」を携えて歩く姿が実に秀悦です。

(廣田尚敬「永遠の蒸気機関車」40頁)

京都鉄道博物館の展示品で、点検ハンマー、防塵メガネ、仕業表などの機関士の七つ道具の中に、運転士カバン(胴乱)がありました。

(2023.3.12  京都鉄道博物館)

私鉄各社がアタッシュケース型の乗務員カバンを採用する中、国鉄の運転士カバンは、革製の「学生カバン」タイプを堅持しており、当時の国鉄運転士の象徴でした。

(2023.3.12 京都鉄道博物館)

高校生の頃、交通博物館で購入した「運転士カバン」で通学していましたが、傷みが激しくなり途中で使用を断念しました・・

現在、拙宅にある「運転士カバン」は、40年程前に国鉄新宿駅構内の部品即売会で手に入れた2代目です。