池の浦駅【三重県】(近鉄鳥羽線。2022年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
三重県志摩地方、鳥羽市の北西端の農村集落に位置する近鉄鳥羽線の駅で、伊勢湾の入り江が北側に迫っていて、国立鳥羽商船高等専門学校への最寄駅である、
池の浦駅 (いけのうらえき。Ikenoura Station) です。
  
  
駅名  
池の浦駅 (M 77) 
 
所在地  
三重県鳥羽市   
 
乗車可能路線  
近畿日本鉄道:鳥羽線  
 
隣の駅  
宇治山田方……朝熊駅  
鳥羽方…………鳥羽駅  
 
訪問・撮影時  
2022年10月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1970年開業)。
駅舎………………なし(1998年の無人化後に撤去されました)。
        改札設備は両ホームを結ぶ地下道内にあります)。
出入口……………北側のみ。南からは約120m西or約80m東で近鉄線をくぐって北側へ。
バリアフリー……×(ホームヘの通路が階段のみ。車いすの場合は近鉄へ連絡を)。
点字ブロック……駅構内通路~各ホーム間に設置。
駅前広場…………△(バス停留所、一般車一時駐車場あり)。  
 
 

駅出入口です。南を望む。
ホームはかなり高い位置(3階レベル)にあります。
以前は駅舎が2階レベルの位置にありましたが、1998年に無人化された後に解体されました。
また、駅舎跡を経由してホームまでの通路は階段だけしか無いため、バリアフリー非対応です。
ロータリーを有する駅前広場はありませんが、出入口前にバス停留所のレーンがあり、階段の左側には一般車一時駐車場があります。
 
 

2階レベルまで登りました。南を望む。
以前はこの場所に駅舎がありましたが、痕跡は残っておらず、跡地は通路になっています。
そして駅舎跡を通り抜けると分岐点があり、右へ曲がって階段を登ると下り鳥羽方面1番線ホーム、直進して地下道で線路をくぐり、地下道を出る直前に右手の階段を登ると上り宇治山田方面2番線ホームです。さらに地下道を通り抜けて直進すると鳥羽市立鳥羽小学校方面です。 
改札設備は地下道内にあります(後述)。
 
 

駅前です。北を望む。
出入口の正面には堅神神社が鎮座しています。
駅前道路を左前方へ進むと伊勢湾方面です。右へ進むと近鉄線をくぐって東側の新興住宅地(屋内町、池上町)方面および国立鳥羽商船高等専門学校方面(駅の約900m東)です。
また、左の交差点を左折して手前側(南)へ進むと、近鉄線をくぐって駅南側の小集落方面です。
 
 

駅出入口西側の交差点より北を望む。右後方に駅出入口があります。
駅前には堅神町の集落が形成されています。商店は少ないながらも見られます。
奥へ延びる駅前道路を150mほど進むと、国道42号線と交差します。国道42号沿いには商店が点在しています。
国道42号の北側をJR参宮線が通っていて、さらに北には伊勢湾の入り江が迫っていますが、池の浦駅から一般人が立入可能な海岸が近くにありません。
約700m北西を通る国道42号から少し見える程度です。
ちなみにJR参宮線の廃駅となった池の浦シーサイド駅跡は、北へ2.1kmほど離れています。
 
 

下りホームより北を望む。
分かりづらいですが、ホームからは遠方に伊勢湾を望めます。
 
 

また。駅南側、2番線ホームヘ行くには地下道出口手前の右手にある階段を登るのですが、そのまま直進する通路があります。この通路は鳥羽市立鳥羽小学校の関係者専用通路で、2009年に鳥羽小学校が駅南側の現在地に移転したことから、電車通学生の便を図って駅と小学校を直結する通路が設置されました。関係者以外は通れません。
写真は南東を望む。
 
 


池の浦駅の改札機能は、地下道の中にあります。南東を望む。後方が駅出入口です。
地下道入口手前で右の階段を登ると下り鳥羽方面1番線ホーム、直進して地下道で線路をくぐり、反対側の出口手前で右手の階段を登ると上り宇治山田方面2番線ホームです。そして地下道を通り抜けると鳥羽小学校方面です。
 
駅員配置………なし(1998年に無人化。インターホン無し)。
自動改札機……△(『PiTaPa』などに対応の簡易改札機のみ設置)。
ICカード………利用可能(近鉄全線でOK。但し鋼索線、索道線を除く)。
幅広通路………あり(車いす通行可能。点字ブロック設置。
          但し駅外や各ホームヘの通路は階段のみ)。
有人通路………なし(磁気券や紙のきっぷは入場時そのままお通りになり、
          出場時は地下道出入口前左手の集札箱に投入して下さい)。
窓口……………なし。
自動券売機……なし(乗車券を不所持やIC残高不足の場合は、
          乗車駅証明書を発行して所持の上でご乗車下さい)。
自動精算機……なし(乗り越しやIC残高不足の場合は車内精算になります。
          前駅までに停車中に運転士に申し出て下さい)。
トイレ…………×(ご注意下さい)。 
その他設備……IC簡易改札機の隣に乗車駅証明書発行機あり。
その他設備……地下道出入口手前左側にきっぷ回収箱あり。
売店……………なし(駅近くに飲料自動販売機すらありません)。 
コンビニ………なし(最寄店舗は約300m北「ファミリーマート」)。
 
池の浦駅はエレベーターやスロープが設置されておらず、バリアフリー非対応です。車椅子で駅をご利用の場合は事前に近鉄へお問い合わせ下さい。
 
 

下り1番線に設置の建植式駅名標です。非電照式です。
旧デザインのものを流用しています。
右側には駅ナンバリングがやや大きく書かれています (M 77)。
 
 

下り1番線待合所側壁に設置の壁掛式駅名標です。非電照式です。
こちらは新しい駅名標が用意されています。
次駅の駅番号を大きく表示するため、駅名表示が左にずれています。
 
 


駅構造……盛土高架駅(南西~北東方向)。カーブ地点にホームがあります。
配線………相対式ホーム2面2線。
 
右ホーム(東)が1番線で下り鳥羽方面・賢島方面、左ホーム(西)が2番線で上り宇治山田方面・近鉄名古屋方面・大阪難波方面です。
 
ホーム有効長……6両分(急行・快速急行の停車に対応)。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………全体的にやや狭いです。通過列車に注意。
上屋(屋根)………手前側の鳥羽寄り約0.5両分のみ。 
ホーム上設備……ベンチのみ(上屋下に設置)。
 
各ホームの鳥羽方の端近く(手前側)には出入口の階段があります。
 
上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも宇治山田方を望む。
 
 




1枚目と2枚目は1番線(左)より、3枚目と4枚目は2番線(右)より、全て鳥羽方を望む。
ホームはカーブを描いています。
また、前述の通り、ホームからは伊勢湾の入江を望めます。
 
 


また、1番線宇治山田方の北側には保線基地があり、バラストが山積みされています。
側線は宇治山田方から出入り可能な配線です。
上写真は宇治山田方を、下写真は鳥羽方を望む。
 
 


2番線より宇治山田方を望む。
並行するJR参宮線は海沿いを走って伊勢市駅へ向かいますが、近鉄鳥羽線は内陸寄りのルートを選択して、山越えに望みます。
この先、右へカーブして農村風景の中を西南西へ走ると、山間部に入り深い森林の中を走るようになります。しばらくして国道167号線・第二伊勢道路をくぐると右へカーブして進路を西に変え、トンネルをくぐって伊勢市に入ります。トンネルを出てもずっと山奥を西へ走りますが、やがて周囲が少し開けてきて集落の中を高架橋で走り、その集落を通り抜けると左へカーブして朝熊駅(あさまえき)へと至ります。
 
 


上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも鳥羽方を望む。
各ホーム端近くには出入口の階段があります。
この先、高架区間で住宅地の中を北東へ走ると国道42号線と参宮線を乗り越して、やがて参宮線の左側を並走するようになると左手に海が見られるようになります。その後は右へカーブして半島の付け根を山間部を東へ走り、やがて左手に住宅地が現れると大きく右へカーブして進路を東南東に変え、市街地に入ると鳥羽駅へと至ります。右を並走していた参宮線は鳥羽駅が終点ですが、近鉄電車はこの先、志摩線に入って賢島駅までレールが延びています。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2022年。          
  
相対式ホーム2面2線で、盛土高架駅ですが、丘陵の斜面に位置していて、南側は高低差が小さいです。各ホーム東側の鳥羽方に出入口がありますが、駅舎はありません。北側の駅前は集落が形成されていて、駅裏の南側には鳥羽市立鳥羽小学校があります。尚、ホームから海は見えるのですが、駅近くに一般人が自由に出入りできる海岸はありません。
    
鉄路のみでのアクセス(ルートは一例です)  
東京から・・・当日到達可、日帰り往復可。
       新幹線(名古屋)近鉄名伊乙特急or急行(五十鈴川)鳥羽線普通に乗換。 
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。
       近鉄阪伊特急に乗り、宇治山田or五十鈴川で鳥羽線普通に乗換。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (最寄店舗は約300m北「ファミリーマート」)  
飲食チェーン店・・・なし (1km圏内に店舗はありません)    
 
東京・大阪ともさほど到達難易度は高くありません。近鉄鳥羽線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は池の浦駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:近畿日本鉄道のHP、駅舎の写真・私鉄編、Google地図、地理院地図、Wikipedia)