昨日、大宮から山梨方面に向けて走っていた甲種輸送列車がある。
昨年末に大宮総合車両センターに入場していた、鶴見線205系1100番台3両2編成。
昨年12月18日、大宮にて
その2編成が3月4日に出場して、いざ甲種輸送なるか…と思っていたら、
雪予報で中止!
走行路線が雪予報で計画運休となり、あえなく取りやめになっていた。
そこからしばらく動きがなくヤキモキしていたが、改めて昨日出場。
遂にEF210の牽引で大宮から東大宮まで運ばれて、さらに改めて動き出したと思ったら…
またまた雪!
八王子まで走ってきたところで、高尾〜小淵沢間が計画運休となり抑止になってしまった。
結局八王子駅南側の側線で一夜を明かし、動かないまま日没を迎えたところを様子を見に行った。
いつも西武鉄道の車両交換や東急電鉄向け甲種輸送が一夜乃至二夜を明かす南側線。
甲府側には元T15編成、東京側にT17編成。
T15編成は帯や標記類が全て剥がされ、まっさらな状態。
これに車外スピーカーと半自動ドアスイッチが追設されたのは、これまでと同じ。
JRマークを外した跡が存外に目立つのも、これまでと変わらない。
本格運用が始まった中央線二階建てグリーン車が側を走り去る中、静かに眠っていた。
床下も徹底的に再整備を受けてはいるが、製造から概ね約40年。
先日の東武亀戸線のような、40年越しの新車として嫁ぎ先に導入されることになる。
扉も種車のまま。
かつて先頭車化改造を受けた時と同じように、車両番号の跡もうっすら読み取れる。
先に譲渡された6000系たちと、ほぼ同年代。
この期に及んで、譲渡される車両が出ようとは!
そして、T17編成側は…何も手がつけられていない。
JRマークや車両番号、標記類もガムテープで隠されたのみ。
帯も鶴見線のまま残されている。
多数の書き込みにあるように部品取り用となるのか、それとも次期富士登山電車の種車か?
…と。
噂される行先は、富士山麓電氣鐵道。
1000系も富士登山電車以外全車引退を迎え、確かに新たな車両が必要な時期ではあるが。
とにかく、不思議な状態で次なる嫁ぎ先への搬入を待っている。
それにしても、車止め側はフェンスやガードレールがだいぶ撮りにくい配置になっていた。
しかし、Xを色々見ていると綺麗に編成を捉えている写真がやけに多い。
もしかして、ガードレールに登っている輩がいるのか?
そのあたりバレバレな写真構図が散見されるのは、今後に遺恨を遺しやしないだろうか?
そんなことを考えながら、ひとまずの鶴見線色との別れを存分に収めた。
一昨年夏から昨年2月にかけて、さんざん記録に歩き回った形態。
引退後も廃車回送や鎌倉車両センター中原支所など、折々に記録を尽くしてきた。
これで、ひとつの区切りになる。
そして、新たなデザインはどうなるのだろうか?
そのあたりの動きを、引き続き注視していきたい。
まずは、無事に搬入が完遂できますように。
早ければ、明日未明にも動くか?
三度目の正直、祈る!