NO.3196 転換からは今年で37年、松浦鉄道西九州線、転換後「約1.8倍」の駅数&駅名の変化 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しています。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

テーマ:

 佐世保~佐々~たびら平戸口~松浦~伊万里~有田間を結んでおります、松浦鉄道(MR)西九州線は、JR化1年後の昭和63年4月1日よりJR松浦線から転換されまして、今年で37周年を迎えます。
 
 この35年の間には、使用車両もそっくり変わりまして、開業当初より存在しておりました車両(MR-100形気動車・MR-200形気動車・MR-300形気動車)は全て姿を消しておりまして、これら車は現在はミャンマーへ渡っております
 
 そして現在の使用車両には上の画像のように3種類の塗装が存在しますMR-600形気動車、また、開業当初の車両でありますMR-100形気動車が存在していた頃に誕生しました、JR九州のキハ125形気動車をベースにしております、カラーもそのMR-100形・MR-200形各気動車に採用されましたカラーを維持しておりますMR-400形気動車
 
 イベント用としても使用されます、レトロ調の車体となっております、MR-500形気動車「レトロン」と、3形式の車両が西九州線におきまして運行されておりまして、これらは普通・快速列車などとして運行されている姿も見る事ができております。
 
 
 また、西九州線では57駅もの駅が存在しておりまして、中には後述のように鉄道線ではバス停並みに短い駅間をもつ区間も存在しておりまして、それほど利用者の利便に努力されている事も伺えるようにもなっております。
 
 (福島口駅より浦ノ崎駅(トラス橋より先)を望む)
 
 
 しかし、後述の旧国鉄→JR松浦線時代の時刻表を見ていただきますとわかりますように、現在の松浦鉄道の駅数と少ない事がお分かりであったのではないかと思います。今回は、短い駅を持つ区間も存在する要因ともなりました、その第3セクター化後に増えました松浦鉄道の駅を皆様にご紹介してまいります。
 
 
 以下画像の時刻表は、当ブログでは大変参考になっております昭和60年当時の旧国鉄松浦線の時刻表であります。こうして見てもわかりますように、現在とははるかに本数は少なく、そんな中でもこの当時唯一の急行「平戸」が運行されておりました。ちなみに、現在普通列車が9往復となっております、唐津~山本~伊万里間の筑肥(西)線も急行「平戸」を含めまして10往復しか存在しておりませんでした。
 
 (見にくい方は画像をクリックしてご覧ください)
 
 
 その後、昭和62年に国鉄が民営化、JR九州となりJR九州の松浦線となります。そして翌年、第3セクター鉄道として松浦鉄道が開業しまして、「西九州線」として運行を始まる事になります。当時のこの時の駅数は、上の画像の駅数と同様、32駅でのスタートとなっておりました。
 
 (松浦駅(長崎県松浦市))
 
 (増発を機に増設された3番ホーム)
 
 (駅名標)
 
 
 そして、翌年から駅数は増えてまいりまして、以下のように駅が次々に開業していきました(地名は現在の市町名です)。

 平成元年3月11日開業(8駅)
 三代橋駅(佐賀県有田町)・川東駅(佐賀県伊万里市)・松浦発電所前駅(長崎県松浦市)・西田平駅(長崎県平戸市)・高岩駅(長崎県佐世保市)・棚方駅(同)・泉福寺駅(同)・山の田駅(同)

 平成2年3月10日開業(8駅)
 里駅(佐賀県伊万里市)・鳴石駅(同)・福島口駅(同)・鷹島口(←今福鷹島口)駅(長崎県松浦市)・前浜駅(同)・いのつき駅(長崎県佐世保市)・野中駅(同)・佐世保中央駅(同)
 
 (佐世保中央駅)
 
 (野中駅)~平成22年撮影
 
 (福島口駅)~令和2年撮影
 

 (前浜駅)  

 
 平成3年3月16日開業(5駅)
 山谷駅(佐賀県有田町)・波瀬駅(佐賀県伊万里市)・西木場駅(長崎県松浦市)・中田平駅(長崎県平戸市)・大学(←大学前)駅(長崎県佐世保市)
 
 (大学(←大学前)駅)


 平成6年10月3日開業(1駅)
 本山駅(長崎県佐世保市)

 平成8年3月16日開業(1駅)
 西有田駅(佐賀県有田町)

 平成9年3月22日開業(1駅)
 黒川(くろごう)駅(佐賀県有田町)

 平成11年3月13日開業(1駅)
 すえたちばな駅(長崎県佐世保市)

と開業しまして、駅数は約1.8倍多く、57駅となりました。
 
 
 やはり、あちこちに駅を建てたなという印象を感じますが、そんな中には、住宅地である所、商店街・繁華街である所、渡船の発着所が近くにある所(福島口駅・鷹島口駅)など、乗客の利便性に合わせた所に建てられているのがわかるのではないでしょうか。
 
 (佐世保中央駅入口)
 
 (鷹島口(←今福鷹島口)駅)
 
 
 また、三代橋~黒川、鷹島口~前浜、西田平~すえたちばな、高岩~いのつき、泉福寺~山の田の両駅間は、転換後に開設した駅が連続しております。さらには、先述のように駅間の短い区間も存在しておりまして、中でも佐世保中央~中佐世保間はわずか200メートルしかなく、鉄道線では日本一駅間の短い駅と言われております。それほど転換後に開業した駅の影響は大きいと言ってもいいでしょうか。
 
 
 ここまで25駅も増えました新駅に関しましてご紹介しましたが、それとともに名称変更がなされた駅も存在しております。この変更は第3セクター化されました昭和63年4月からなされておりまして、例えばかつて呼ばれておりました「肥前○○」と言う名称も、「肥前」が省略された駅も存在しておりまして、かつての国鉄・JR時代の印象も一掃しているようですし、先述の新駅として開業していた駅も名称変更されるなど、よりわかりやすくしている所が伺えるようでもあります。

 昭和63年4月1日名称変更(5駅)
 江迎駅→江迎鹿町駅(長崎県佐世保市)
 潜竜駅→潜竜ヶ滝駅(同)
 肥前吉井駅→吉井駅(同)
 肥前神田(ひぜんこうだ)駅→神田駅(長崎県佐々町)
 肥前中里駅→中里駅(長崎県佐世保市)
 
 (吉井駅)
 
 (江迎鹿町駅)

 平成元年3月11日名称変更(2駅)
 田平駅→東田平駅(長崎県平戸市)
 平戸口駅→たびら平戸口駅(同)
 
 (たびら平戸口駅)

 平成6年10月3日名称変更(2駅)
 今福鷹島口駅→鷹島口駅(長崎県松浦市)
 大学前駅→大学駅(長崎県佐世保市)

 平成19年3月18日名称変更(1駅)
 上佐々駅→清峰高校前駅(長崎県佐々町)


 こうして見ますと、先述のように「肥前」が省略された駅、また新駅として開業された後に名称変更なされておりますので、よりわかりやすくなっている事も伺えるようです。
 
 例えば、たびら平戸口駅の名称変更によりまして、「たびら」とひらがなにした事、また田平駅から東田平駅に名称変更されたのも、当時の田平町の中心が現在のたびら平戸口駅にあった事もあるのではないかと思います。実際に平戸市田平支所の最寄り駅は、たびら平戸口駅でもありますので。
 
 (平戸市田平支所)~ストリートビューより、元は西肥自動車平戸口営業所
 
 
 今回は、松浦鉄道西九州線の駅数・駅名の変化に関しましてご紹介しましたが、やはりこの新駅効果や名称変更は大きいのではないでしょうか。それによりまして、身近に駅を設ける事で利便性がよくなる要因にもなっておりましたし、商店街・繁華街・渡船場などの最寄り駅として開業した駅まであるほどです。それでも、転換から30年以上経過しまして利用者が減ってきている所もあるようですが、それでもこの間に増えております駅の存在は強みでもありますし、春には並行する西肥自動車(西肥バス)の路線が廃止となる所さえも見られる事でより代替交通機関にもなりますので、これからも利便性を維持しつつ運行していただきたいと思います。