祝・JTB時刻表100周年

本日はJTB時刻表4月号の発売日でした。JTB時刻表は本号で創刊100周年です。一読者として祝意を表します。著作権に配慮して写真の掲載は差し控えますが、表紙を飾る蒸気機関車8620形8630号は、創刊と同年の大正14年製造で、梅小路蒸気機関車館に動態保存されています。

時刻表を「熟読」するようになったのは昭和55年(1980年)10月ダイヤ改正号から。一人旅など思いもよらない小学生のときでしたが、時刻表があれば全国に机上旅行できました。その頃に紙上で「乗り歩いた」北海道のローカル線は、実際に一人旅ができるようになった頃にはほとんど廃線になってしまいました。

今でも大きなダイヤ改正に合わせて年1回くらいは購入して、実際の旅行にも机上旅行にも活用しています。平成21年(2009年)に創刊1000号を迎えたときは記念企画で時刻表早回りクイズがあり、何度もページをめくり直して挑戦して机上旅行の極みでした。今回もやって欲しかった企画です。

最近はスマホで検索することも増えました。大都市近郊では紙の時刻表に載りきらない列車もあり、効率的な乗り継ぎルートを調べるときはスマホ検索が便利ですが、列車の追い抜きやすれ違う列車の情報、路線や駅の位置関係など、冊子の時刻表の方が便利なこともあり、長距離の旅行のときは持ち歩いています。

時刻表は常に最新の情報を全国から取り寄せて正確を期して編集するため、毎月の発行作業の過酷さが想像でき、またスマホ検索の普及で発行部数は減っているそうですが、旅の実用にも、交通史の資料としても貴重なものです。この先も広く刊行が続くことを願っています。

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