春は名のみの 「北の旅から」 | 今日も まっ晴れ! 鉄道回顧録

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嘗ては、春になると南岸低気圧が太平洋側に沿って通ることが多くなり、真冬は雪のあまり降らない太平洋側の地域に時として雪国のような積雪となることがあります。現役の蒸気機関車が走っていた頃は"南岸低気圧"というワードを天気予報のなかで聞くようになると「あぁ春も近いなぁ」と思ったものですが、気候変動で最近では真冬でも南岸沿いに低気圧が進むようになってきましたね。

 

高校3年生になるという春休みに最後の蒸気機関車を求めて室蘭本線を訪れたときも、そんな気圧配置の日だったのかもしれなくて、3月も下旬だというのに苫小牧など太平洋側の地域でも視界を遮られるような雪が突然降り出したりする寒い一日となりました。

 

撮影日:1975年3月

 

苫小牧にて

 

勢いよく降り出した雪の中で

テンダー上では石炭の掻き寄せ作業が続きます

雪が降り出したとは言え乗務員さんの表情は明るく

こんな処にも春を感じます

 

開放型キャブの出入り口には帆布が張られて

春はまだまだ先のようですが

 

対向のC57は雪で霞んでしまいました

 

追分では

視界を遮られるような吹雪となり

3つ目のキューロクが入れ替えをしている

北の大地は見る見る雪に覆われてしまいました

突然の吹雪に貨車の入れ替え作業を一時中断して、操車掛かりの人が上着を羽織っていました

 

春遠からじ

間もなく4月だというのに北の大地は

まだまだ真冬の様相でした

 

最後まで御覧戴いて ありがとうございました