菊池温泉から熊本駅まで熊本電鉄バスで90分、熊本駅から博多駅まで九州新幹線「さくら」号で40分、新幹線の速さを思い知らされます。
今朝まで宿泊したホテルにレンタカーを返却し、急いでバス停に向かいます。昨晩菊池温泉に来た時と同じく、「温泉前」バス停から熊本電鉄バスに乗ります。このバスは「温泉前」バス停から始発のようですが、菊池温泉のバスターミナルは「菊池プラザ」になります。「菊池プラザ」バス停を出ると、バスは本格的に熊本駅方面に向けて走り出します。
(「温泉前」バス停から乗車)
「菊池プラザ」からの道は、バスが通る道にしてはそれほど道幅が広くなく、意味ありげに緩くカーブしています。どうやらこの道は、熊本電鉄菊池線の廃線跡のようです。前述のようにこの路線バスは、熊本電鉄菊池線の後を引き継ぐ路線です。「菊池プラザ」ももともとは熊本電鉄の駅だったとのことです。
(道路幅、交差点の角度、緩いカーブが意味深)
廃止直前の菊池駅―御代志駅間は30分に1本から1時間に1本の運転間隔だったとのことですが (今の熊本電鉄の運転間隔と同じ…)、このぐらいの運行頻度だと、バス転換して自家用車も同じ道を走れるようにした方が便利だということなのでしょうか。
(いかにも廃線跡といった雰囲気の道路)
御代志駅までは、菊池線だったであろう道路を順調に走ります。これはこれで趣があってよいものですね(笑)。現在の菊池線(熊本電鉄本線)の終点である御代志駅では、熊本電鉄の列車と接続しているようで、ここで何人かの乗客が降り、また何人かの乗客が乗ってきて、再び熊本市街地へ向けて走り出します。
御代志駅から30分ほど走ると、熊本市街地に入ります。車窓に熊本市電が見えると、熊本市の中心部に入ってきたという気がしますね。ここから水道町や通町筋のあたりを通り、熊本城を見ながらバスターミナルに入ります。
(熊本市電が見えると市街地の雰囲気が増してきます)
熊本のバスターミナルは「桜町バスターミナル」であり、ここには私が乗っている路線バスのほか、熊本市内の路線や高速バスも入ってきます。
桜町バスターミナルを抜けて少し走ると、熊本駅に到着です。菊池温泉から約1時間半のバス旅でした。
(バスターミナルを経由してから熊本駅に向かいます)
・「さくら」570号で熊本から博多へ
忘れているかも知れませんが、今回の旅行は「九州アプリくじきっぷの旅」です。九州アプリくじきっぷは、指定した便のみ有効なので、乗り遅れるわけにはいきません。菊池温泉からのバスは本数が少ないので、あのバスに乗らないとアウトなのでした…。
(さくら、つばめ、みずほが1本ずつあるようです)
無事に予定通りの時刻に熊本駅に着いたので、後は新幹線で博多駅まで帰るだけです。今回指定したのは熊本駅18:04発の「さくら」570号でした。「さくら」号はN700系8両編成で運転されるので、座席は往路に利用したものと同じです。熊本駅のホームに上がると、18:20発の「つばめ」330号がすでに入線していました。こちらは熊本駅始発の便で、早めに入線して乗客を乗せているようです。こちらの便でのんびり帰ってもよかったかもしれませんね。
(「さくら」570号が入線)
「さくら」570号は途中、久留米駅と新鳥栖駅に停まり、博多駅までの所要時間は約40分でした。各駅停車の「つばめ」号よりは20分ほど所要時間が短縮されます。