先日(3月13日)発表された鉄道コレクションの8月発売予定の新製品に、神戸電鉄の1000系(1503編成)と2000系(2007編成)がありました。神戸電鉄の車両は、鉄コレの独壇場と言えるほど多くのバリエーション製品が発売されており、今回発表の2種類の新製品について、既存製品との違いを探ってみることにしました。
【新製品ポスター】
【製品案内】
・神戸電鉄1000系(1503編成) 3両セット|製品をさがす|ジオコレ
・神戸電鉄2000系(2007編成) 4両セット|製品をさがす|ジオコレ
1500形(1503F) (2017年3月 三田~三田本町)
実車の神鉄1500形は、1000系シリーズの最終版として1991年に2編成が製造された車両で、当初は1150系の第三・四編成として製造される計画でしたが、新形式のゴムバネ台車(KW-150・KW-160)の試験も兼ねて別形式になりました。同時期に導入された2000系の公園都市線のワンマン予備形式となる同社初のワンマン運転対応車両です。(出典:ウイキペディア「神戸電気鉄道1000系電車」の1500形・1600形の項)
1500形は、このような経緯から車体・機器は既存1150形が踏襲され、台車のみが変更されています。従って、鉄コレ新製品の1500形も既発売の1150形の延長線上にあるもの推定されます。鉄コレの1150形は、第一編成(1151F)と第二編成(1153F)が発売されています。
開業90周年記念の復刻塗装を施した第一編成(1151F)で、従来塗装の製品も同時に発売されました。(→こちら)
左側の3両が第二編成(1153F)で、右端の両運転台1070形(1074)との4両セットで発売されました。(→こちら)
新発売される1500形(1503F)のイラストです。(https://diocolle.tomytec.co.jp/product/detail.html?jan=4543736336389)
第二編成(1153F)の各車両をイラストと同じ順番に並べてみました。新製品の1500形では、台車形式が変わるほか、先頭車連結面の貫通扉の窓ガラスが下方に延長されたタイプに変わりますが、床下機器も含めて1150形と殆ど違いがないようです。
次は2000系です。
2000系(2007F) (2017年3月 三田)
実車の神鉄2000系は、1991年10月の公園都市線開業用に最新技術を用いたフルモデルチェンジした車両を導入することになり、1991年に3両編成(2M1T)×3本がワンマン運転仕様で新製投入されました。更に、旧型車両800系の置き換え用として1992年~1993年には4両編成(3M1T)×2本が増備されています。(出典:ウイキペディア「神戸電鉄2000系」)
鉄コレでは、既に2000系3両編成(2001F)と、同等車体でVVVF制御を採用した5000系4両編成(5001F)が同時に発売されています。
2000系3両編成(2001F)です。(→こちら)
新発売される2000系(2007F)のイラストです。
(https://diocolle.tomytec.co.jp/product/detail.html?jan=4543736336372)
既発売の2000系と比べてみましょう。
3両編成(2001F)の各車両をイラストに合わせて並べてみました。同一形式の新製品は、既存3両セットの1両目と2両目の間に、パンタなしの中間電動車1両を挿入した4両編成になっています。一方、同等形状の車体をした5000系4両編成の製品とは、何処が違うのでしょうか。
既発売品の5000系(5001F)のイラストです。(https://diocolle.tomytec.co.jp/guide/viewer.html?id=45)
新製品の2000系(2007F)との違いは、5000系は全車両が電動車であり、パンタ搭載車両が異なることと、床下機器がVVVF仕様になっていることです。
今回の新製品は、コアな神鉄マニアにはとても嬉しい製品ですが、既発売の1150形セットや2000系3両セット、5000系4両セットに比べて三割ほど値上げになっているのは辛いところです。
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