JR東、新宿・渋谷のホームドアを28年度末までに整備へ - Impress Watch
JR東日本が2025年度にホームドアを設置する駅及び都内における2028年度までの整備計画が明らかになった。
詳細は上の記事を参照して頂きたいが、この記事では私が気になった部分について触れる。
副本線にもホームドア設置
副本線というのはざっくり言うと、使用頻度が比較的少ない線路のことだ。2025年度には、山手線池袋駅、京浜東北線南浦和駅、総武緩行線西船橋駅、根岸線桜木町駅、横浜線小机・中山・町田・橋本駅の合計8駅の副本線にホームドアが設置される。使用頻度が少ない線にもホームドアが設置されることで、より安心して駅を利用できるようになる。特に総武緩行線の西船橋駅の中線へのホームドア設置は喜ばしい話だ。混んでいるのに中線にだけホームドアがなく、落とされるのではないかとひやひやすることが多かったからだ。いずれの路線も、2030年までのワンマン化が計画されているから、全駅の全番線にホームドアが設置されるのは当然のことかもしれないが。
オレンジと緑の中距離電車にもホームドア設置
東京都内での2028年度末までの計画に、湘南新宿ラインと上野東京ラインの駅が含まれている。現時点では、オレンジと緑の中距離電車の駅にはホームドアが設置されていないが、設置される計画が具体化していることに安心した。特に、宇都宮線の尾久駅へのホームドア設置は素晴らしい。尾久駅では、定期的にマナーの悪い撮り鉄が危険行為に及んでいるからだ。
スマートホームドアとスリットホームドアの採用基準が謎
利用者が多い駅でスリット型、少ない駅でスマートホームドアを設置するのかと思っていたが、決してそんなことはない。秋葉原駅がスマートホームドアなのに対し、それよりは圧倒的に利用者が少ない東神奈川駅と南浦和駅でスリット型だからだ。前提として、スマートホームドアの方がスリット型よりも安っぽいため、利用者が多い駅にスリット型を採用する方が自然だ。スリット型は、風が抜けやすい構造となっていることから、利用者数ではなく駅の気象条件で決めているのだろうか。それなら、常磐線各駅停車の亀有駅にもスリット型を導入してほしかった。亀有駅の金町寄りは、強い風が吹いていることが多い。
25年度は中央快速への設置は無し
今月から、中央快速線でグリーン車サービスが開始されており、10両編成と12両編成の混在が無くなった。つまり、ホームドア設置上の障壁は無くなった。中央快速線は利用者が多く、それと同様に人身事故も多い。せっかく12両に統一したのだから、せめて1駅くらいは設置してほしい。
常磐緩行線馬橋駅のスマートホームドアと常磐線快速を絡めて撮影。常磐線快速にはいつ、ホームドアが設置されるのだろうか。設置するならE231系の淘汰は避けられないだろうか。