近鉄はこのほど名鉄名駅ビル群の再開発事業本格化に伴い、現行の近鉄百貨店名古屋店こと近鉄パッセを来春にも閉店の方針を固めました。
再開発事業の竣工後は特に出店しないそうで、事実上、名駅界隈から撤退することになります。今は近鉄系列の名古屋都ホテルも姿を消していますね。うん。
特に先般のコロナ禍以降は客足も遠のき、赤字経営が続いていたとか。

今の近鉄パッセは近鉄名古屋駅が改築・拡張された1966年に開店。その当時は名古屋線の標準軌化が達成されてから約7年になり、沿線でも高度経済成長時代が花盛り。名古屋〜湯の山温泉の直通特急も盛んに運行されて、まさしく薔薇色の時期でしたね。
あの頃が近鉄の金山総合駅への直通乗り入れとか地下鉄金山線(5号線)との相互乗り入れ構想にかなり乗り気だったようだ。
しかしながら時代は様変わりし、今は些か衰退気味だね。うん。
いつの間にやら、むしろ神戸方面への直通乗り入れが具体化→実現して、名古屋都心部への直通乗り入れの熱意は完全に向こうへ移りました。
もはや近鉄名古屋線はややローカル線的な存在になってしもうたのかしら? 近隣のJR関西本線も、すっかり近代化されたことだし。
これで、今後の再開発は完全に名鉄の主導になりますね。
さて、竣工後は一体どうなることやら?
取り急ぎ報告まで。
一方で、近鉄名古屋線は普通・準急停車駅のホーム長がいまだに3両分しかない。したがって、1983年製の2050系が「最も新しい3両」であって、VVVF車は3両編成がない。2025年度導入予定の名古屋線用新型車両も「4両編成」とあるので、急行用になると思われます。3両編成・2両編成車両のリニューアル工事も進められてるけど、将来的には3両・2両の名古屋線普通・準急用車両の新造が必要だと思われます。
近鉄パッセは、星野書店近鉄パッセ店が閉店となるので、星野書店は全店舗がなくなります。星野書店は今後の店舗運営をどうするかはわかりません。サカエチカ・栄町ビルの店も閉店して忘れ去られてる感じ。星野書店近鉄パッセ店は、三省堂書店名古屋本店やジュンク堂書店名古屋店とはまた違ったマニアックな品揃えで、三省堂書店名古屋本店やジュンク堂書店よりも早く入荷するものもあるものでした。