三島から在来線に乗り普通列車で富士にやって来ました。
駅前は・・・少々寂しい感じの地方都市って感じでしょうか。居酒屋やカラオケのチェーン店がありますが、人通りは少なめ。
まねきねこの看板が真っ白になっており、白猫状態になってます。(笑)
ここから乗るのは「特急ふじかわ5号」です。始発駅は静岡です。
私自身、身延線に乗るのも、特急ふじかわに乗るのも、また373系に乗るのも初めて。初めての路線はワクワクします!
ちょっとだけ遅延してましたね。
身延線のホームへ。1面2線の島式ホームです。
時刻表。意外に(?)本数が多いように見えますが、3分の2は途中の西富士宮止まり。甲府まで行く列車は、日中は2時間に1本程度。
「ふじかわ」は1日7往復ですね。
身延線ホームは行き止まりになっており、沼津方面からは進入できません。また、お隣の東海道線のホームより短くなってますね。
で、決して利用者が多いホームではないですが、なんと立ち食いそば屋さんが!
また駅弁も売っているようです。駅構内では唯一の売店ですね。
普通列車は313系の2両編成がデフォルトのよう。乗降扉が押しボタン式であることに、「ローカル線だなぁ」と感じる次第です。
「ふじかわ」は基本的には3両編成で、1号車が指定席、2,3号車が自由席で、グリーン車はなし。
一部で「自由席が混む時がある」との情報があったので、念のため指定席を取りました。
5分遅れで「ふじかわ7号」が東海道線からの渡り線を通り、入線してきました。前述の通り、富士駅の身延線ホームは行き止まりなので、ここで進行方向を変えます。
なお、静岡→富士間は、座席も逆にセットされたまま来るみたい。
カラーリングは、ステンレス車にコーポレートカラーのオレンジと白の帯を纏った色合い。長野に行く383系「しなの」と同じ色合いですが・・・特急車なのに両開きの扉を有しているのが大きな違い。
373系の登場は、383系と同じく1995年。実はもう30年選手なんですね・・・(私も歳をとるわけだ・・・笑)
車内です。座席は結構重厚で肉厚です。設計自体はバブル崩壊前なんでしょうね。なので、座り心地は結構良かったです。
ちゃんと特急列車らしく、枕カバーも付いてます。
フットレストがあるのも383系と同じですね。ただ、背面テーブルはなく・・・
インアームテーブルのみ備えられています。
もう蛍光灯の照明もノスタルジックに感じてしまいますね。(笑)
荷棚も結構簡易的で、383系と同じような作りです。
車端部のLED表示機も3色LEDの383系と同じもの。
近年はロールカーテンの日除けがデフォルトですが、こちらではまだカーテンが健在。
で、乗車率はというと・・・うん、ガラガラだね。(笑)
おそらく、一番乗っていても10人ぐらいだったかと。自由席もそんなに混んでなさそうでした。
で、この車両の一番の特徴は、車端部にコンパートメントがあること。しかも普通車指定席料金で1名からでも利用可能。
ただ、前述の通り車端部にあり、かつデッキには仕切り扉もないので、結構騒音はうるさそう。どちらかというと、グループでわいわいする向けですかね。
なお、自由席車にあるコンパートメントも指定席として販売されていますので、勝手に座っちゃダメですよ。
デッキです。扉は両開きなのでめっちゃ幅広です。元々運用の想定が「普通列車から特急までつける汎用型」だそうで、両開きが採用されたそう。
実際に東海道線内のホームライナーでも運用されていますし、過去には東京~静岡間の「特急東海」や「ムーンライトながら」にも使用されていましたね。また、普通列車での運用で東京駅まで行っていたことも。
よって、特急列車としての風格や設備は今一つというとこでしょうか。
で、この「ふじかわ」は表定速度が遅い特急としても有名。「何故にそんな遅いのか?」を、この後乗って体感することとなります・・・