
(阿武隈急行線 槻木駅)
2025年(令和7年)3月8日(土)、
第三セクター鉄道の阿武隈急行(福島県、宮城県)の8100系定期運行ラストラン
阿武隈急行の全線電化開通時から活躍している8100系交流型電車が、新型AB900系電車増備に伴い、2025年(令和7年)3月8日(土)の運行を最後に、定期運行を終える。
その後は団体臨時列車などでたまに運行されるが、2025年(令和7年)11月に完全引退の予定。
阿武隈急行で槻木へ
阿武隈急行株式会社・阿武隈急行線、やながわ希望の森公園前駅

阿武隈急行線全線電化開通時に導入された8100形交流電車


やながわ希望の森公園前駅を発車する福島行き普通列車




やながわ希望の森公園前12時35分発の阿武隈急行普通列車で槻木駅へ向かう。


田園地帯から山間部へ。

阿武隈川に沿って走る。

列車は、福島県から宮城県へ。

あぶくま駅
伝承館や舟下り乗り場(現在、あぶくま駅発着は休航中)があるが付近に人家はなく、一日平均乗車人員は10名程度。

悠々と流れる阿武隈川

東北地域では、北上川に次いで総延長が長い大河。

列車は阿武隈川渓谷に沿って走る。

風光明媚な車窓が続く区間。


阿武隈川を渡る。

丸森(まるもり)駅

国鉄時代に非電化単線の丸森線(槻木〜丸森)の終着駅として開業。将来的に福島駅まで繋がるはずだったが廃止に。これを第三セクター・阿武隈急行が引き継ぎ、その後、丸森駅〜福島駅まで電化延伸し、今に至る。

第三セクターになった阿武隈急行は赤字路線のため、2023年(令和5年)には、宮城県、福島県、沿線5自治体により鉄道廃止・バス転換も視野に入れた合理化検討開始を開始。宮城県側はバス転換も模索したが、福島県側は鉄道存続維持で一致し、最終的に鉄路存続で合意した。

槻木駅〜丸森駅間は区間列車も設定されている。

後方展望



丸森駅を過ぎると、列車は山間部から田園地帯へ。

運転台(後方展望)


角田(かくだ)駅



日本有数の米どころを走る。





JR東北本線と合流






13時17分、終点の槻木(つきのき)駅到着


阿武隈急行は2番線に発着する。




跨線橋から望む阿武隈急行8100系電車


阿武隈急行8100系の前位(乗務員室側)は片開き扉



後位は両開き扉






阿武隈急行は、一日2往復、JR東北本線の仙台まで乗入れている。

JR東北本線で仙台へ
1番船には、JR東北本線・白石行きの普通列車が到着




3番線から、仙台行きの快速「仙台シティラビット5号」に乗車し、仙台駅へ。(槻木駅13時30分発→仙台駅13時55分着)
阿武隈急行では、増備用として、JR東日本から417系3両編成を一編成導入し、A417系として、2008年(平成20年)10月から富野〜福島間の平日朝夕限定で運用。
2016年(平成28年)3月26日のダイヤ改正で定期運用終了、同年5月28日ラストラン。
引退後、2018年(平成30年)7月1日開催のイベント「あぶ急全線開業30周年 大感謝まつり」で、3両のうちの1両、AT418が、国鉄標準色に復元、車両番号は国鉄時代の「クハ416-1」を復元し披露されたが、同年9月、廃車解体のため阿武隈急行を去った。




東北新幹線で東京へ
仙台駅で駅弁を購入し、東北新幹線で帰宅の途に。




東北新幹線・特急「はやて356号」で東京へ。(仙台駅14時10分発、→東京駅15時56分着)

東京駅到着







東京駅在来線ホームには185系特急形電車(※2016年登時)

グリーン車「サロ185」も2両連結




JR東日本の新幹線ホームには、E4系2階建て新幹線「Max」の姿も。(※2016年当時)

