水路の造形(6)ポニートラス橋の完成品が届いたので、橋台を作っています。 | 16番ゲージレイアウトのこと..など

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16番ゲージの鉄道模型レイアウト・白縫鉄道川正線の制作記です。

 前回の続きです。

 

 待ちに待ったポニートラス橋の完成品が、DMM.makeから届いたので、橋に合わせた橋台を作ることにしました。

 橋台のイメージは下図のとおりで、「竪壁(たてかべ)」部分が石積み、「パラペット」部分が煉瓦造のハイブリッド構造です。

鉄橋と鉄橋下水路の断面図&l橋台のイメージ図

 

 同じような構造(パラペットと竪壁で構造が異なる)の橋台の存在は定かではありませんが、石積みと煉瓦造のハイブリッドには、関西本線の「下の川橋梁」があります。

 

 

 さて、私のブログには、ストリートビューを貼り付けることが多いのですが、公開から時間が経つと場所がずれることがあるようです。目的の場所が見えない時は、周辺を探してみて下さい。きっと、すぐ近くにあります。

 

 話を戻します。そんなイメージに合わせた橋台を作るため、昨日までに下図のような部材を作図し、今日(3月16日・日曜日)を迎えました。

ポニートラス橋の橋台のペーパー工作の部材

 休日は炊事当番となる私、日曜日の遅い朝食を家族に食べさせた後、10時半頃から部材を印刷して、切り抜いて、接着して、橋台の基本構造が出来上がりました。この時、時計は14時過ぎを指していたと思います。

 

紙で作った橋台の基本構造(橋台の躯体)

 

 「紙の橋台なんて、重量に耐えられるのか?」と思われる方もいらっしゃいましょうが、橋の全長が短く機関車1両分にも満たないため、あまり大きな重量を支える必要はなく、少し太めの角材(5ミリ角と4ミリ角を用いました)でしっかりと補強しておけば大丈夫だと考えています。

 

橋台を角材で補強している様子

 

 基本部分ができたら、次は石積みの表現です。

 以前の記事にも書きましたが、紙にジェルメディウムを盛り上げて凹凸を付けたものを石材とし、これを上の写真に見える石積みの下地に合わせて貼り付けることで石積みを表現します。

 こんな小さな橋台でも、150個ほどの石が必要で、昨日の土曜日は、ジェルメデイウムの塗り付けだけで日が暮れました。石の間隔が空いているのは、こうしないと、切り抜く際に定規を当てられないからです。

 

ジェルメディウムを使った石材の表現

 

 下の写真は、石積みの最上部に石材を貼り付けているとところです。

 石の感じが出せているでしょうか?

 

石積工事施工中

 

 角度を変えてもう1枚。

 ジェルメデイウムのリタッチが必要な箇所があるかもしれませんが、その後に色を塗れば、それなりに”石材風”に見えると思います。

 

 

 この時点で15時を過ぎました。

 残念ですが、夕食の買い物に行かねばなりません。

 工作はここで中断し、夕食後のブログ更新に向けた撮影に移ります。

 

 とりあえず、橋台にポニートラス橋を載せてみました。

 う~ん、素晴らしい! 当然ですが、設計どおりの出力です。DMM.makeさん天晴です。

 

3D出力を終えたポニートラス橋

 

 直径 0.3ミリのリベットもきれいに造形されています。

 

美しく造形された小さなリベット

 

 手持ちの蒸気で最も重い、カワイの C11スタイルを乗っけてみました。

 橋のボリューム感は小さめに作りました。設計の参考にした明治時代の武庫川橋梁もこのくらいの大きさだったと思います。

 

 

 正面から画像です。

 こだわって設計した「親柱みたいな端柱」も美しい!

 

 

 DMM.makeの素晴らしい造形に悦に入ってしまいましたが、短いとは言え、水路を跨ぐには過大な鉄橋です。その存在が可笑しくないようなシーナリィを作っていかねばなりません。前回の記事では、鉄橋の下で水路を曲げることで解決を図ると書きましたが、それも不自然な気がしてきました。

 そこで、何か参考になるような風景はないものかとネットを彷徨ううちに、この記事に行き当たりました(「この記事」へのリンク)。リンク先にあるような「野生の川」、つまり、小川の様な水路を作れば、川岸の幅が広がって、何処かにあるような風景ができそうです。

 

小川のような水路を作る場所

 

 小川をイメージをした断面図を描いてみました。 

小川のような水路をイメージした断面図 

 

 橋台の完成までにもう少し時間が必要ですが、それが終わったら架橋工事に着手します。

 それまでの間、近在の小川や、小川みたいな水路の観察に出かけてみるのも一興かもしれません。

 

 本日もご訪問ありがとうございました。