立山黒部アルペンルート全駅間歩き(黒部ダム-室堂) その1・黒部ダムの天端を歩いて | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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続いての全駅間歩きは「立山黒部アルペンルート」。

富山・長野県境の山々を貫く、超有名観光ルートです。

 

でも、全駅間歩き?

アルペンルートはいくつもの乗り物で繋いでいますが、

このうちケーブルカーとロープウェイは広い意味の「鉄道」に分類されます。

昨年11月まで運行されていたトロリーバスも「鉄道」扱いでした。

 

トロリーバスはかつて大都市を中心に運行されていましたが、

次第に活躍の場が狭まり、近年では立山黒部アルペンルートで運行されるのみでした。

トロリーバスが廃止されてもアルペンルート自体は無くなりませんが、

「鉄道駅」では無くなってしまうので、「全駅間歩き」は成立しなくなってしまいます。

 

「全駅間歩き」として歩けるうちに歩くべく、

今回はケーブルカー、ロープウェイも繋いで、黒部ダムから室堂までを歩くことにしました。

 

乗り物で移動することが半ば前提のアルペンルートですが、

立山駅から黒部ダムまでは、併走するように登山道があります。

今回歩くのはそのうちの黒部ダム-室堂間ですが、標高差は1250メートル。

全駅間歩きとしては、谷川岳越えに次ぐ標高差です。

 

もちろん、今回も奥多摩で事前トレーニングを行いました。

後で登山定数を計算すると、事前トレーニングの方がハードだったという…。

 

 

というわけで、話を始めます。

 

 

9月7日、朝7時。

信濃大町で前泊し、朝イチのバスで扇沢駅に向かいました。

数年前まではトロリーバスが運行されていましたが、

一足先に電気バスに置き換えられました。

 

現在は「自動車駅」の扇沢駅ですが、

鉄道駅ではなくなっても、しっかり駅表記を通しています。

 

 

 

当日券売り場にはすでに100人近い列ができていた…。

事前にwebチケット買ってて良かった。

 

 

 

始発発車前というのに、最近接の駐車場はすでに満車。

今日は三連休じゃなくて、普通の土日ですよ。

 

 

 

こちらはそのまま待機列に並び、始発便に乗車。

朝7時半からものすごい人出。

 

バスは少し地上を走った後、長いトンネルに。

電気バスの走り心地は都バスの燃料電池バスと同じ感じ。

 

 

 

バスは15分ほどで黒部ダム駅に到着。

こちらも自動車駅。

 

 

 

鉄道駅ではなくなったとはいえ、

構内は鉄道駅時代と基本的に変わりません。

1面1線の「ホーム」が配置され、バスが複数台並んでいます。

 

 

 

地下道をしばらく進むとトンネルを抜けました。

トンネルを出た先は…

 

 

 

黒部ダムです!

 

近畿方面の電力事情逼迫に伴い

1956年から工事が開始され、1963年に完成しました。

完成までに幾多の困難があったのは、メディアで紹介されている通り。

 

 

 

かつては切り立った渓谷風景が続いていたそうですが、

今は広いダム湖が佇んでいます。

 

 

 

反対側からは豪快に放水が行われていました。

観光客が立ち入る時間帯に観光放水が行われているそう。

 

…それにしても凄い量。

 

 

 

その先には切り立った渓谷風景が続いていました。

 

下流に進めば、黒部渓谷鉄道の欅平駅があります。

黒部ダムから欅平駅へのルートも開通予定なので、

いつか断崖絶壁の水平歩道を歩いて駅間歩きをしてみたい。

 

 

9月7日(土)  歩行区間:黒部ダム-室堂  天気:曇り

黒部ダム(7:50発)-黒部湖(8:05)-

 

 

というわけで、立山黒部アルペンルートの全駅間歩き、スタート。

まずは黒部ダムの天端を歩いて黒部湖駅へ向かいます。

 

…ま、ここは対応する乗り物が無いので

厳密に言えば「駅間歩き」じゃないんですけどね。

 

 

 

天端を歩いた先に、次のトンネルが口を開けていました。

黒部湖駅はこのトンネルの中にあります。

 

 

 

トンネルに入って少し進むと、黒部湖駅の入口が見えてきました。

 

ここから黒部平駅までは黒部ケーブルカーが結んでいます。

鉄道距離は0.8kmで、両者の標高差は373メートル。

始発列車を待つ人が長い列を作っていました。

 

 

 

ホームは2面1線。

左側が乗車ホームで、右側が降車ホームです。

ほぼ全区間が地中で、駅を出るとそのままトンネルに入ります。

 

ちなみに、写真は帰りに撮ったものです。

この折り返し便は回送扱いでした。

 

 

今回は全駅間歩きなので、歩いて黒部平駅へ向かいます。

ここからが全駅間歩きの本番です。

 

 

その2へ続く

 

 

黒部ダム駅から黒部湖までのGPSログ(1/10,000)です。