まもなく桜の季節。
春の陽気がどこかへお出かけしたくなる気分にさせてくれます。
そんな鉄旅にピッタリな駅弁があります。
折しも昭和100年にあたる今年を表した” 昭和百年弁当”です。
しかも只の駅弁屋さんが作っているのではありません。
創業107年と100年超の社歴がある小淵沢駅”丸政”さんです。
1918年に雑貨やすずらん餅などを中央東線富士見駅構内で立売営業を始めた”丸政”さん。
駅弁販売は1944年からと終戦1年前から。当初は時代背景もあり駅弁よりもトウモロコシやアイスクリームを売りしのぎ、高度成長期の旅行ブームいわゆるDiscover Japanで軌道に乗った駅弁販売。
1970年には半世紀超えの今でも人気ある”高原野菜とカツの弁当“がヒット、1985年には テレビ朝日・探検レストランにより生まれた”元気甲斐”が人気の決定打になりました。
社長のインタビュー映像によると「3000人来たけど能力は徹夜しても1500食しかなく 申し訳なかった」と振り返っていました。同時に「弁当屋でなく地域らしい食を届ける駅弁屋である」とおっしゃっていて、地域の食材と造り手の思いが歴史とともに詰まった駅弁がまさに“昭和百年弁当”なのです。
パッケージを開けると4つのお弁当で構成されていました。
1970年登場の”高原野菜とカツの弁当“部。
レタス・スパゲッティが敷かれた上に、チキンカツ。
”丸政”さんの看板、冷めても旨いカツ健在です。
1985年に注目を浴び今も看板になっている”元気甲斐”
鶏の柚子味噌あえがど~んと一串。
その下にクルミご飯です。二段重ねになっている1段目と2段目を一段に収めています。
超ミニ元気甲斐が楽しめました。
“万作弁当”
1990年代から登場した山菜おこわです。
栗の甘露煮ワンポイントがおこわや山菜の塩加減を引き立てます。
2000年から販売していた牛肉弁当です。
甲州ワイン使い甘辛く味付けされた牛薄切り肉にワサビを付けて味わう。
牛丼に欠かせない紅ショウガもアクセント。
旨味にツーンとくる刺激がたまりません。
1970,80,90,2000年代と、まさに”丸政”さんの百年の想い、半世紀の駅弁歴史にひたり味わえた“昭和百年弁当”です!