JR四国は、3月15日(土)にダイヤ改正を行いました。「予土線」についてはパターンダイヤ化を行い、利便性を向上するという内容でした。ところが、公表されたダイヤを見てみると近永駅~宇和島駅間の列車が2往復減便となっています。夕方の時間帯において約1時間間隔であったこの区間が2時間に1本となり使いにくいものとなってしまいました。
JR四国ホームページ
プレスリリースでの内容
予土線については、列車の運行間隔を2時間としてパターンダイヤ化すると発表されていましたが、改正後の時刻表を見ると近永駅~宇和島駅が2往復減便となっています。
ダイヤについて
- 下り(窪川駅→宇和島駅)
改正前 | |||
窪川 | 江川崎 | 近永 | 宇和島 |
6:35 | 7:23 | 8:02 | |
6:15 | 7:26 | 8:01 | 8:37 |
9:00 | 9:39 | ||
10:43 | 12:11 | 12:52 | 13:29 |
13:21 | 14:51 | 15:23 | 16:00 |
16:11 | 16:46 | 17:23 | |
17:28 | 18:06 | ||
18:00 | 18:34 | 19:15 | |
17:38 | 19:07 | 19:40 | 20:15 |
20:28 | 20:59 | 21:36 |
改正後 | |||
窪川 | 江川崎 | 近永 | 宇和島 |
5:50 | 6:45 | ||
7:00 | 7:31 | 8:07 | |
9:00 | 9:31 | 10:11 | |
9:39 | 11:00 | 11:31 | 12:07 |
13:00 | 13:31 | 14:07 | |
13:15 | 15:00 | 15:32 | 16:08 |
17:00 | 17:31 | 18:07 | |
17:41 | 19:00 | 19:31 | 20:07 |
20:44 | 21:14 | 21:49 |
表のとおり近永駅~宇和島駅間の普通列車2本が減便されています。これにより、夕方の時間帯の運転間隔が2時間となっており、改正前の倍の時間になっています。
- 上り(宇和島駅→窪川駅)
改正前 | |||
宇和島 | 近永 | 江川崎 | 窪川 |
6:00 | 6:35 | 7:10 | 8:09 |
7:24 | 8:01 | ||
9:33 | 10:09 | 10:45 | 12:11 |
12:18 | 12:52 | 13:25 | 14:36 |
14:15 | 14:51 | 15:26 | |
15:20 | 16:16 | 16:47 | |
16:40 | 17:20 | ||
17:30 | 18:05 | 18:39 | 19:44 |
18:35 | 19:11 | 19:42 | |
20:20 | 20:59 | 21:30 | |
21:00 | 21:34 |
改正後 | |||
宇和島 | 近永 | 江川崎 | 窪川 |
5:46 | 6:20 | 6:50 | |
7:10 | 8:09 | ||
7:27 | 8:06 | 8:36 | |
9:34 | 10:10 | 10:45 | 12:11 |
11:27 | 12:05 | 12:35 | |
13:27 | 14:05 | 14:35 | 15:34 |
15:27 | 16:06 | 16:36 | |
17:27 | 18:05 | 18:41 | 19:44 |
19:27 | 20:05 | 20:35 | |
21:11 | 21:47 |
上りも同様に、宇和島駅~近永駅間で2往復減便され夕方の宇和島駅発の列車の間隔も1時間から2時間になっています。
減便の影響
予土線(若井駅から北宇和島駅)は、輸送密度が150(2023年度(令和5年度))となっており、路線の存廃が危険視されるレベルです。また、2022年度(令和4年度)の営業係数は、1,718でありこちらもかなり大きな値となっています。
今回の減便は、利用者の多いであろう宇和島駅近郊の区間の減便であり、列車の間隔が1時間から2時間と倍になります。この路線のメインユーザーである学生の利用についても大きな影響があると思われます。これにより、さらに輸送密度が下がるものと思われ予土線の存廃は厳しいものになるでしょう。
まとめ
3月15日(土)のダイヤ改正では、予土線(江川崎駅~宇和島駅)は2時間に1本のパターンダイヤとなり利便性の向上が発表されていました。しかし、実際のダイヤは近永駅~宇和島駅間の2往復減便と夕方時間帯の列車間隔の拡大であり、利用者の減少が心配されます。
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