東北新幹線連結運転を一時中止していた際の盛岡・福島乗換と、北陸新幹線敦賀乗換を比べた雑感です
2025年3月6日の連結分離トラブルから8日経過した3月14日、東北・秋田・山形新幹線の連結運転が再開され、翌15日からは通常ダイヤに戻りました。
3月15日は同時にJRグループ全体のダイヤ改正日でもありました。
連結分離発生から13日までの約一週間、東京-秋田、東京-山形の行き来は盛岡または福島での乗り換えを強いられました。
東京-秋田・山形の移動は直通で定着しているため、盛岡・福島乗り換えは不便との利用者の声が多く聞かれました。
それだけに15日の通常ダイヤでの直通復活による便利さの声が多かったことは印象に残りました。
盛岡・福島での暫定乗り換えで思い浮かべるのが、北陸新幹線開業後の敦賀乗り換えです。
大阪から福井・金沢・富山・和倉温泉に直通していた在来線特急が、北陸新幹線敦賀開業に伴い、同駅での乗り換えが必須となりました。
今回は、盛岡・福島での一時的な乗り換えに対しての、敦賀での当面続く乗り換えに関する雑感です。
盛岡・福島での一時的な乗換と、北陸新幹線敦賀の乗換継続の対照
区間距離を見ると、東京-秋田は662.6km、東京-山形は359.9kmに対し、大阪-富山は320.6kmです。
秋田・山形新幹線と北陸新幹線を比べても仕方ないですが、盛岡・福島乗り換えが約一週間だけだった東京-秋田・山形と、当面は敦賀の乗り換えが続く大阪-富山とでは、敦賀乗り換えの湖西線・北陸新幹線経由が気の毒になってきます。
以前にも何度か触れましたが、現時点では敦賀で乗り換えること自体はマイナスであっても、それが当面続く以上は敦賀乗り換えを苦痛でなくするような工夫、展示や企画、敦賀で下車したくなるような、「つるぎ」を一列車やり過ごしてでも足を止めたくなるような魅力を持たせることが必要かと考えます。
また、それとは別に、大阪-和倉温泉のような、以前は直通で行けた「サンダーバード」が敦賀と金沢で乗り換えを2回強いるようになったケースでは、ハピラインふくいとIRいしかわ鉄道の在来線を活用しての直通列車を復活検討する意義はあるのではないかと思います。
その分、北陸新幹線の利用が減るマイナス面よりも、新幹線と在来線のどちらも選べることでの、少なくとも他の交通機関でなく鉄道を選ぶということの相乗効果をみたほうがよいのではないでしょうか。
北陸新幹線敦賀乗り換えが、災い転じて福となす方向で、敦賀の魅力発揮で頑張ってほしいと思います。
筆者も机上空論で微力ではありますが、今後とも無い知恵を絞りながら種々の方法を考えてみたいと思っています。