今日3月16日は北陸新幹線・金沢~敦賀間が開業してちょうど1年になります。昨年の今ごろは福井に3連泊し開業前後の様子を追いかけていました。
2015年3月14日の北陸新幹線金沢開業の際は特急「サンダーバード」および「しらさぎ」の運転区間が富山発着から金沢発着に短縮されました。
大阪3月13日発の富山行最終の「サンダーバード45号」は高岡~富山間が日付を跨いだ翌日の運転となったため、形式上あいの風とやま鉄道で運転されました。そのため、その区間だけ指定席を利用する場合はマルスで発券できずに補充券対応になりました。詳細は↑の記事に載せています。
そして、今回も同様の事例がないか見てみたところ一つだけありました。それが「しらさぎ65号」でした。
停車駅 | しらさぎ65号 |
---|---|
米原 | 22:48発 |
敦賀 | 23:16着 |
武生 | 23:37着 |
鯖江 | 23:43着 |
福井 | 23:51着 |
芦原温泉 | 00:03着 |
加賀温泉 | 00:14着 |
小松 | 00:22着 |
金沢 | 00:40着 |
ダイヤはこんな感じで芦原温泉~金沢間(赤字の部分)が翌日の運転になっていて、米原3月15日発の列車は形式的にIRいしかわ鉄道で運転されることになります。今回もその区間だけ指定席を利用する場合も同様の補充券対応になるのかな?と思っていました。
昨年2月15日はダイヤ改正前日の3月15日乗車分の指定席の発売日でした。平日でしかも出張中だったので10時打ちには参戦できませんでしたが、もろもろの用件がが終わった夜に宿泊先近くの大阪環状線・京橋駅のみどりの券売機で試してみました。
試した結果こうして発券できました。正真正銘のIRいしかわ鉄道区間の特急券ですが、料金はJRの特急料金です。9年前の「サンダーバード45号」の高岡~富山間の指定席は最終的に満席となった(実際にはその半分も乗ってませんでしたが)ため、今回は券売機で発券できるように対応させたのかなと推測しています。ちなみにe5489までは対応していませんでした。
こうしてきっぷを買った以上はちゃんと成仏させたいと思うタチなので、カーシェアを駆使して乗ってきました。
夜8時過ぎに福井でカーシェアを借りて北陸道経由で金沢まで移動し、金沢駅近くの駐車場に車を置いてこの日限りで廃止になる22時12分発の特急「ダイナスター4号」で加賀温泉まで移動し、1時間半待機し「しらさぎ65号」で金沢へ折り返し、金沢から北陸道経由で2時過ぎに宿泊先の福井に戻るというまぁまぁ手間とお金がかかることをしました。
加賀温泉駅では上りの最終列車が出た頃にはJRからIRいしかわ鉄道へのサイン類の交換がほぼ終わっていました。また、新幹線駅構内では開業式典の準備が進められていました。
ホームで様子を観察していると、回送で大阪方面へ戻っていく特急車両が次々と走っていました。通常であれば翌日金沢発で折り返すところですが、もう金沢から折り返す列車はないので金沢駅に到着した列車を順次戻しているようでした。
「しらさぎ65号」は2~3分遅れて加賀温泉駅に到着しました。まぁまぁ混んでいましたが、立錐の地なしというほどでもありませんでした。ちょうど乗ったあたりの車両に車掌がいて、チケッター待ちの列ができていたので捺してもらいました。
そこで驚いたのは金沢列車区の車掌が日付が変わった3月16日のチケッターを持っていたことです。普段は乗務中にチケッターの日付部分を交換することはしないんでしょうが、最終日だけの特別措置だったのかもしれません。ちなみに金沢列車区もこの日限りで廃止になっています。
30分ほどの乗車であっさり金沢に着いてしまいました。私は名古屋で育った人間なので、北陸特急と言えば「雷鳥」でも「サンダーバード」でもなく「しらさぎ」でした。北陸新幹線が開業し首都圏から便利になる反面、「しらさぎ」が追いやられるように富山行が金沢行になり、今度は北陸に入ってすぐの敦賀止まりになってしまったことに一抹の寂しさは感じずにはいられません。