みなさんこんにちは。前回からの続きです。

「くずはモール(大阪府枚方市)」内の京阪電車鉄道博物館「SANZEN-HIROBA(さんぜんひろば)」で現在、開催されている「平成・令和時代における京阪電車のフラッグシップ 8000系展」を訪問した際の様子をお送りしています。

今年(2025年)で、京阪特急の誕生から75年。本題の「8000系」について取り上げる前に、その歴史について、ここ「SANZEN-HIROBA」の常設展示や、手元の参考文献などにも触れながら項を進めています。

さてここまで、75年にも及ぶ長い歴史を誇る「京阪特急」のフラッグシップを担った専用車両たちについて取り上げて来ました。
京阪特急としては初の新造車両「1700系」。1951(昭和26)年デビュー。

国内随一の高性能車両として、さらに京阪特急名物の「テレビカー」をはじめて連結した「1800系」。1953(昭和28)年デビュー。

明治の開業以来、京阪の悲願だった淀屋橋へ地下線での延伸に合わせて登場。乗り心地が良い空気バネ台車を装備した「1900系(右下)」。1963(昭和38)年デビュー。

伝統の「テレビカー」はカラーテレビに、全車冷房を完備し、豪華な転換式クロスシートで人気を博した「3000系(初代)」。
1971(昭和46)年デビュー。ここまで出典①。
ようやく、今回の展示の主題である「8000系」にたどり着きました。
昨年からは「2025年大阪・関西万博」ラッピング編成も登場。公式キャラクター「ミャクミャク」のヘッドマークを掲げているのが目を惹きます。京橋にて。

個人的には、デビューからもうそんなに経つのかと感慨に耽ってしまうのですが、先日の「3000系(初代)」の記事に引き続き、ここからは手元の京阪電車広報誌「くらしの中の京阪」から拾ってみたいと思います。

1989(平成元)年9月号より、木津川橋梁を渡る試運転中の「8000系」。
モノクロでも新車の美しさがわかりますが、これは貴重なショット。読者が撮影したものをこの当時は表紙写真に採用していました。
よくうまいこと撮られたなあと感心します。

中面から。

トップ記事は「鴨東線(おうとうせん)開業」について。同年、10月5日に「三条〜出町柳間(2.3km)」の開業が決定と触れられています。

次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「京阪百年のあゆみ」京阪電気鉄道株式会社編・刊 2011年3月発行)