本日実施された、ハピラインふくいのダイヤ改正。敦賀~武生間の増発など、積極的な内容が目立っていますが、そんなハピラインの2025年3月ダイヤ改正について、2回に分けて深掘りして分析します。

 

 

2025年春ダイヤ改正の概要について|お知らせ|新着情報|株式会社ハピラインふくい|ふくいとあしたの架け橋に。

 

 今回は後編ということで、敦賀駅での他路線との乗り継ぎがどのように変わったのかを見ながら、ダイヤ改正の内容について考察します。

 

1.乗り継ぎの変化

(1)特急サンダーバード(大阪・京都~敦賀~福井方面)

<大阪・京都→福井方面>

<福井→京都・大阪方面>

 敦賀~武生間の増発による恩恵を受け、日中時間帯を中心に両方向ともいくらか乗り継ぎが改善されています。特に福井方面への乗り継ぎが良くなっていることが分かります。

 

(2)特急しらさぎ(名古屋・米原~福井方面)

 

 こちらは、名古屋→福井方面へ向かう場合は乗り継ぎが向上しています。まぁ、元々乗り継ぎが全然よくなく、改正後も20分以上待ち時間が発生しますが、いくぶんは改善されています。

 なお、福井→名古屋方面については、元々乗り継ぎがそこまで悪くないため、大きな変化はありません。

 

(3)新快速(大阪・京都~福井方面)

 

 なんといっても、大阪・京都→福井方面の敦賀での乗り継ぎが劇的に改善されているのがトピックスといえるでしょう。敦賀で5分乗り換えで福井行きに乗り換えられるようになり、大阪~福井間の所要時間は約3時間、京都~福井間は約2時間半でアクセスできます。さすがに福井駅まで行くのであれば、特急や新幹線を使わないと厳しいところですが、武生や鯖江など新幹線が経由しない駅へ行くのであれば、新快速+ハピラインルートも使うかどうか迷いそうです。

 上りについては、これまで通り乗り換え時間が20分程度であり、大きな変化はありません。

 

(4)小浜線

 

 最後に、小浜線との乗り継ぎについてみてみます。大きな変化はないものの、夕方時間帯は改善の向きもみられます。

 

2.まとめ

 いずれの乗り継ぎも、乗り継ぎ時間が10分ほど長くなる部分は一部あるものの、乗り継ぎができていたところができなくなったような事例はないのが良いところだと思います。

 今回のダイヤ改正で、福井~武生間は減便しつつも、敦賀~武生間の増発が実施されましたが、それはサンダーバードやしらさぎの利用者が、新幹線ではなくハピラインへ流れているという実態を反映してのこととみられます。

 前回の分析とあわせると、今回のダイヤ改正は、利用者の多い福井~武生間の減便を極力抑えて地域輸送を守りつつ、関西圏や中京圏と福井を行き来する利用にも配慮した改正であるといえるでしょう。

 初めてのダイヤ改正で大きく変更をかけたハピラインふくい。今後利用状況がどのように変わるのか、注目です。