毎年、この時期はJRグループのダイヤ改正が行われますが、近年は名列車の廃止や時代を彩った車両の引退といった寂しい話題が目立つように感じます。

そういえば10年前の今日3月13日は国鉄初の北海道用交流電車711系の運用が完全撤退し、寝台特急北斗星定期運行ラストランの出発、そしてJRグループとしては最長走行距離を誇った寝台特急トワイライトエクスプレスが終着駅に到着した日でありました。

今回は、その2015年3月13日にタイムスリップし、その日の事を思い出すべくブログにしたいと思います。

尚、記事写真には一部お見苦しい画像もございます。ご了承ください。

 

 

えーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーん

 

 

その日、私は特別に休暇を貰い、711系ラストラン列車となる札幌行144Mの出発駅である岩見沢まで愛車で向かいました(車は駅近くの有料🅿に駐車)。学園都市線の始発に乗れば144Mの時刻に間に合わない事はないのですが、少しでも早く岩見沢に向かいたいという一心で。

 

 

 

まず向かったのは駅舎1階にある観光案内所。ここでは711系ラストラン関連グッズが売られており、私もそのいくつかを購入しました。その詳細は後程触れる事にしましょう。

北海道民に長く愛された711系のラストランという事もあり、TVクルーの姿も…。

 

 

 

グッズ購入後は改札をくぐり、144Mの出発する3番線ホームへ向かおうと思ったのですが、入線シーンを撮りたくて1番線ホーム側で待機する事にしました。

当時の時刻表をお持ちでない方のために、144Mのダイヤを記載しておきます。

岩見沢 7:49発③

上幌向 7:54発

幌向 7:59発

豊幌 8:03発

江別 8:08着/8:09着

高砂 8:12発

野幌 8:15発

大麻 8:19発

森林公園 8:22発

厚別 8:25発

白石 8:30発

苗穂 8:35発

札幌 8:38着③

 

 

 

前日までに他の711系運用は全て撤退しており、この144Mが最後の運用となる事が予めJR北海道のHPで予告されていたのです。

1番線ホームで待ち構えていると、7:40頃でしょうか?ラストランの大役を担う6連が入線してきました。編成は岩見沢方にS-116、札幌方がS-111で、いずれも先頭車が3扉に改造された編成でした。711系のラストラン企画として、かつて取り付けられていたヘッドマークを模した「さよなら711系」のステッカーが貫通扉部に貼られており、岩見沢方先頭車クハ711-216は「快速いしかりライナー」をモチーフにしたデザインでした。

 

 

 

入線を見届けた後は3番線ホームへ赴きます。

岩見沢のシンボルでもあったばんえい競馬。今もこの木彫りの像は残っていますが、711系との顔合わせもこの日で最後。

 

 

 

札幌行の方向幕。国鉄書体でないのが残念ですが…。

 

 

 

先頭を飾るクハ711-111のヘッドマークステッカーは「マリンライナー」を模したモノとなっていました。

 

 

 

結局、撮影に没頭したため座席の確保は二の次に…。

144Mで乗車したのは、走行音重視で2両目のモハ711-111を選びました。

 

 

 

発車を待つ144M。勿論ここにもTVクルーの姿があり、実は某u局のニュースに私の姿が映っていました…(汗)

 

 

 

さて…私が着席したのは車端部のロングシートで、なおかつ雪切室の向かいという修行席ともいうべき位置。まぁとにかく711系のラストランに乗れればいいのと、独特の走行音を楽しもうという趣旨からでした。

岩見沢からは多くの鉄道ファンが乗り込みましたが、座席の全てが埋まる程ではありませんでした。しかし途中駅から通勤通学客が乗り込み、幌向あたりからは立ち客も出る程の混雑となりました。

 

 

 

その幌向駅付近では、「ありがとう711系」の横断幕を掲げたファンの姿も。

 

 

 

江別駅からは通路にまで乗客が溢れる程の混雑となりましたが、ここで残念な事がありまして。ヘッドホンステレオを大音量で流しているイカレポンチな若い男が私の向かい側に乗ってきて、せっかくの走行音もシャカシャカ音で台無しに(怒)!惜別ムードに水を差されてしまいました。注意したくても走行中の車窓を動画で撮っていただけにソレもできず…。迷惑なのは鉄ヲタだけではありません!!

 

 

途中の行程は省略しますが、札幌駅到着前のラストラン放送を聴く事ができましたので紹介します。

「1968年(昭和43年)から47年に渡り親しまれたご乗車の赤い電車711系は本日この札幌駅到着をもちまして営業運転の役目を終え引退いたします。皆様におかれましては長年に渡るご愛顧、誠にありがとうございました。どうぞこの電車との思い出もお忘れになりませんよう、少しでも長くご記憶に留めて頂けましたら幸いでございます。」

 

終着札幌駅は途中駅からの混雑もあって、約3分程遅れの到着となりました。

 

 

 

私が岩見沢駅舎内の観光案内所で購入した711系グッズの1つがコチラのサボ。

5枚限定で¥7110という決して安いモノではありませんでしたが、711系の思い出としてつい買ってしまいました。

そのサボを下車後に急行札差しに入れて記念撮影…。

 

 

 

もう1つがこの「赤い電車まんじゅう」。岩見沢駅前にある有名な「天狗まんじゅう」謹製で、コチラは帰宅後に美味しく頂きました。

 

 

 

尚、記念グッズ購入者にはD型硬券の「お別れ記念券」と、711系とそのヘッドマークがあしらわれた特別デザインのポケット時刻表がプレゼントされました。

バックに写っている新聞は当日の夕刊社会面に掲載された711系のラストラン関連記事。

 

 

 

さて…最後の任務を終えた711系は到着から約7分後、車両基地である手稲へと向かっていきました。

 

 

 

711系の雄姿を見送った後、私は寝台特急トワイライトエクスプレスの最終列車の到着を見届けるべく、5番線ホームの端へ移動する事にしました。3・4番線ホーム端は取材クルーに占領されていて一般客の立ち入りはできなかったのです。

 

 

 

そして現れたトワイライトエクスプレスの最終列車!

先頭はDD51 1143、次位はDD51 1095でした。

 

 

 

到着を見届けた後は、3番線ホームへ向かい車両見物。

結局一度も乗る事なく終わってしまったトワイライトエクスプレス…。せめて上下のどちらかでも乗っておくべきでした(涙)。

 

 

 

トワイライトの車両は10数分後に、札幌運転所へ向けて回送されていきました。

尚、午後には宮原へ向けて返却回送が行われたそうですが、私はソレに立ち会わず。

 

 

 

それから私は岩見沢までマイカーを取りに電車で戻り、一時帰宅。

そして夕方、再び札幌駅へ戻ってきました。寝台特急北斗星定期運行ラストランを見届けるためです。

DD51 1137+DD51 1100の牽引で現れた上り2ㇾ北斗星。私は定期時代の北斗星には一度しか乗った事がありませんが、その時の先頭を飾ったのが1137号機でして、コレには感慨深いモノがあります。同機はタイに渡って工事用列車として活躍しているのはご承知の通りかと。

 

 

 

定期運行としては最後となった北斗星ですが、4月2日から臨時運行が始まったため札幌駅ではこの方向幕がしばらくの間見る事ができました。

 

 

 

「寝台特急北斗星」のLED発車標表示もこの日限り。4月3日(上り列車)からの臨時運行時は「臨時寝台特急北斗星」の表記となっています。隣の「区間快速いしかりライナー」も過去のモノに…。

 

 

 

7号車食堂車はシャワーカードを買い求める客でごった返していましたが、中にはメッセージボードを持ったファンの姿も。

 

 

 

札幌駅ホームで見られた夜行列車の乗車口案内札。

 

 

 

17:12、北斗星は札幌駅を離れ、最後の旅に就きました。そして翌日の到着を以て、定期寝台特急列車の歴史に幕を下ろす事となったのです。

 

 

 

以上、10年前2015年3月13日の記録でした。

寝台特急北斗星に関してはその年の4月以降、臨時列車で3度乗っており、いずれも他媒体でブログ化してはいるのですが、もう10年も経過しているのでアメブロ版として再構成してお届けしようと思っております。