新千歳空港から南千歳までの片道乗車券、通常なら220円のところ、なんと7390円で購入して、函館本線(山線)を中心に鉄道の旅を堪能するのだ!
ということで、3月11日火曜日、快晴で絶好の鉄道旅行日和!昼過ぎのフライトで新千歳空港に到着、空港内でしっかり腹ごしらえしていざ新千歳空港駅へ。
みどりの窓口はすいていて並ばずに購入できた!
「新千歳空港を出発して、札幌・小樽・俱知安・長万部・東室蘭を経由して南千歳までの乗車券をお願いします」
と言うと、「ぐるっと1周されるんですね」と、一発で通じた!さすが駅員さん!(そりゃそうだよね)
13時20分発の快速エアポート小樽行に乗車、出発する頃には普通車両は満席、「押し鉄」として駅スタンプも可能な限り押印したい!途中の銭函駅で金運アップを願って駅標を撮影!
小樽と南小樽は駅スタンプ押印済みなので、小樽築港14時34分に到着。
「エアポート」に使用される733系は無料Wi-Fi完備なのがいいですよね~これからの行程をスマホでしっかり予習完了!
しっかりスタンプを押印し、次の小樽築港14時57分発の特別快速エアポートに乗車。
小樽駅に定刻の15時04分、5番線到着、出口は左側。隣の4番線の俱知安行にスムーズに乗り換えるため、前寄りの車両に予め乗っておく。
小樽駅4番線で待ち構えるはH100系2両編成!
すっかり幅をきかせる道内を代表する普通車になりましたよね~
特別快速エアポートから乗り換えた乗客で満席で、5人くらい立っている状況。
外国人観光客2人組とか4人組とかと、鉄道ファンと、沿線に用事があるおばあちゃんが乗り合わせる。
小樽発倶知安行は定刻の15時09分に発車!
2分も走れば山間部に突入し、塩谷駅は駅標よりもはるかに高い位置までこんもり雪が積もってる。
塩谷と蘭島ではほぼ乗降客はいなくて、余市で2割くらいの人が降りて、立っていた人も余市からは着席できるようになる、ただし運転席の後ろにかぶりつきで座らない鉄道ファンもいるけどね~旅の楽しみ方は人それぞれ!
余市のすぐ手前~仁木~然別までは開けた平地を走り、車窓にも人家が結構見えたりしていたが、然別で数人が降り、然別を過ぎて1分もしないうちにまた山間部に突入、人家も見えない道路も見えない、銀山・小沢ではほぼ乗降ゼロ、俱知安駅周辺では北海道新幹線の高架になるであろう構造物が見えたりしてきて、16時32分、定刻どおり俱知安1番線に到着、出口は右側。
俱知安駅は1番線は行き止まりで小樽方面への折り返し列車しか停車せず、長万部方面へは2番線へ乗換。
俱知安駅では待ち合わせの時間が21分あるので、いったん改札に出て駅スタンプを押印!
駅構内に「山線全通120周年」のポスターが貼ってあったが、もう廃止が決まっていると思うと虚しいなあ・・・果たして130周年を迎えることはできるのか?!
ほどなくして長万部行H100系が1両編成で入線!
小樽から俱知安まで乗車した人のうち、半分は俱知安で降りて半分が長万部行に並ぶ。
こりゃあ1両編成じゃ全員座れないだろうと思ってたら、案の定10人以上が立っている状態に。
3両編成とは言わないまでも2両は欲しいよね~
乗客の構成は、小樽から乗ってきた鉄道ファン、外国人観光客、そして高校生が十数人。
この路線を通学に使うのは大変ですよね~この16時53分発の1本前は12時35分で、4時間以上も空くんですから・・・
高校の授業って15時半とかに終わると思うんですが、16時53分まで列車を待ってたということだよね。
俱知安を定刻どおり16時53分に出発、ほどなくして左手に「羊蹄山」が見えてくる!
「山線」の旅の随一の絶景だ!
ここを日が暮れるまでに通過したかったからこそ、小樽15時09分発を狙っていたのだ!
またすぐに山の中に入り、比羅夫では乗降客ゼロ、そしてニセコに到着すると外国人観光客全員と高校生数人、合わせて15人くらい下車して、乗車は地元のおばあちゃん1人、1両編成で十分全員座れる客の数になった。
4時間振りの列車だというのに、1両編成の座席すら埋まらないんだから、そりゃあ廃止の話も出るわなぁ・・・
ニセコは駅舎があるホームに停車し、停車時間は2分なので、駅スタンプを押せなくもないところだったが、何せこの列車の後は1時間37分後だから、戻れないリスクを考えて、駅スタンプ押印は自重して車内に留まる・・・
昆布の手前からまた開けた平地になり、昆布で高校生数人が下車、蘭越で残る高校生が全員下車して、あとは地元のおばあちゃんと鉄道ファンのみになった。
蘭越も4分停車で、駅舎には歩道橋を行く必要があって、ここも戻れないリスクを考えて、駅スタンプ押印は自重して車内に留まる・・・
蘭越を過ぎるとまた山間部に入り、目名~熱郛~黒松内~二股では、それぞれ1・2名しか乗降客がいない。
蘭越~長万部は1日4.5往復しかない、山線のなかでも随一の閑散区間ですからねぇ・・・
長万部に定刻どおり18時28分に到着!
函館本線の函館行キハ150系1両編成が向かい側のホームで待っている。
そりゃそうだ、小樽~長万部間だって函館本線だから、函館方面との接続があってしかるべきだ!
長万部駅のみどりの窓口は18時15分まで、みどりの窓口を閉める時と同時に駅スタンプも片づけてしまう、あと13分到着が早ければ間に合ったのだが、こればっかりは仕方ない。しかも、3月15日からはみどりの窓口の営業時間がさらに短くなり、8時50分~16時40分になる(昼休み12時15分~13時00分)、さらに駅スタンプの難易度アップだ・・・
この旅は普通列車だけを利用しても本日中に完結されることはできるんだけど、それもやっぱり面白くない、一度くらいは特急に乗りたい、ということで、54分の待ち合わせ、長万部19時22分発の北斗19号に乗車。
先頭車両の写真が撮影したかったので、先頭の6号車の一番前の席を取る!
12時過ぎに昼飯を食べて以来、飲まず食わずだったので、ここでチョコレートとお茶で一休み~
定刻どおり20時13分に東室蘭に到着。次の普通列車まで14分の待ち合わせなので、改札外に出て駅スタンプを押印!
さらに、改札のすぐ近くにあるセブンイレブンは21時迄営業なので、買い物ができるね!
スタンプを押印したりしている間に、いつの間にか737系2両編成が入線してた!
定刻20時27分に出発、苫小牧に21時24分着で11分間停車するので、その11分間もいろいろ堪能しなくちゃ!
苫小牧と言えば、札幌方面のほかにも岩見沢方面と鵡川方面の列車があるわけで、この21時24分着だと両方ともみられるのだ!
室蘭本線岩見沢行はキハ150系1両編成、日高方面は鵡川行はキハ40系1両編成。
21時半と言えば、まだまだ東京では帰宅途中のサラリーマンやら飲み会帰りの大学生やらで列車がごった返す時間帯だが、1両編成でもガラガラというのが寂しい・・・
改札外の駅スタンプも無事押印し、11分間の停車時間をこれでもかと言うくらい堪能し、737系普通札幌行に再び乗車。
そして21時54分、ついにゴールである南千歳に到着!
石勝線0キロポストの駅がゴールなんて、いいじゃないか!
旅の記念に乗車券を持ち帰りたいので、駅員さんに申し出ると、乗車記念の使用済のスタンプを押してもらえた!
スタンプをきれいに押してくれて実にありがたい!
改札外にある駅スタンプもきっちり押印!
ということで、ここでゴールなのだが、ホテルは新札幌の「ホテルエミシア札幌」を予約してあるので、ICカードで再び改札に入り、南千歳21時59分発の特別快速エアポート札幌行に乗車。
次の停車駅が新札幌と、実に素晴らしい列車なのだ!
22時22分、新札幌到着で、ここが本当のゴール!
ホテルエミシア札幌は31階の朝食ビュッフェがめちゃくちゃうまいことで有名なので、うまいものは翌朝食べるとして、本日の夕食はサイゼリヤへ。新札幌の駅ビルの5階で22時30分ラストオーダーの23時00分閉店なので、ギリギリで駆け込んでちゃちゃっと「ミックスグリル」食べて、ホテルで就寝!
いやー函館本線「山線」の旅、最高でした!
廃線になるということで、どういう乗客がどのくらい乗車しているのかに着目してましたが、
小樽~余市は2両編成で着席できないほどの結構な乗車人数だったし、倶知安~ニセコは外国人観光客も多かったし、俱知安~蘭越は十数名の高校生が通学で使ってたし、本当に廃線にしちゃうのかなぁ・・・
ただ、閑散としている地方線にありがちな、乗客が学生と老人ばかりで、現役世代が通勤に全くと言っていいほど使わないんだよねぇ・・・
まあ、2040年とかになれば、さらに過疎化&少子化が進み、通学で利用する高校生はいなくなってるのかもなぁ・・・
といことで、廃線になる前に、あと1回は函館本線「山線」に乗りたい!!