最近の記事です。2025/2/20-21に山梨県にリニアの撮影に行ってきました。これから撮影に赴こうとされている方の参考になれば幸いです。長編なので必要に応じて目次から各項目に飛ベるようにしました。撮影地のまとめ記事は次回の更新で出す予定です。
➀1日目
1-1)現地まで
1-2)花鳥山展望台
1-3)山梨県立リニア見学センター・わくわく山梨館
1-4)リニア展望広場
1-5)富士山バックのリニア(逆光)
1-6)撮影後
➁2日目
2-1)富士山バックの東海道新幹線
2-2)富士山バックのリニア(リベンジ)
2-3)山から見下ろすリニア
2-4)撮影後
➀訪問1日目
1-1)現地到着まで
2025年2月20-21日で訪問した。当初は1日で終わらせて帰るスケジュールだったが、現地で撮影地を他に見つけてしまったので1日延ばして2日にした。
甲府盆地は冬でも積雪がほぼないので、天気次第だがノーマルタイヤから交換していなくても冬に向かうことができる(富士五湖付近は標高が高く路面凍結や積雪もちらほらあるので事前に積雪を調べるなど注意が必要)。
疲れがたまっていたので朝8時過ぎにゆっくり車で出発。名古屋近辺から伊勢湾岸道、新東名を通り、途中の長篠設楽原PAで休憩を取りつつ静岡県へ。新清水JCTからは中部横断自動車道で富士川沿いに北上して道の駅なんぶで途中休憩を挟み、甲府盆地に出た。
甲府盆地は山に囲まれているために多くの河川が辺縁の山から流れており、それらによる複合扇状地ができているために水はけが良く、果樹園や畑が多い。リニアの実験線の周辺も水はけが良いためか畑作中心で水田は見当たらない。これらの多くの河川は甲府盆地の北西より流入する釜無川と北東から流入する笛吹川に合流し、さらに釜無川と笛吹川は甲府盆地の南西で合流して富士川となって太平洋にそそぐ。
(国土交通省 国土情報ウェブマッピング)
https://nlftp.mlit.go.jp/webmapc/mapmain.html#12/35.637906/138.615532/&ls=relief%7CL03-b-u&blend=0&disp=11&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1&d=m
1-2)花鳥山展望台
甲府盆地の南縁を通って最初の撮影地の花鳥山展望台にやってきた。展望台についているリニアの現在地が表示される案内板を見るとすぐ来るようだったので一本撮影。
寄りすぎた感あるが、シェルターもあるということで
しばらく戻ってこないと踏んで、屋根の下で持参した昼食を食べてからロケハン。平日で他の撮影者がおらず気が楽。近所の老夫婦がのんびり散歩に来ていた程度で他に人はいなかった。
この角度がベストだと思う。
一本杉駐車場の下の木が伸びていて処理が難しい場所だった。
奥に見える雪山は南アルプスの白根三山(写真右より北岳・間ノ岳・農鳥岳)
掲載写真は特記のない限り、全て後追いでなく、正面から向かってくるものを撮影したもの。撮影時刻も載せたので撮影の参考に役立てばと思う。
ここまでの撮影で満足してから山梨県立リニア見学センター・わくわく山梨館に移動した。
1-3)山梨県立リニア見学センター・わくわく山梨館
山梨県立リニア見学センターとわくわく山梨館は同じ敷地内にある。リニア見学センターは博物館の役割を、わくわく山梨館はお土産屋さんと県の広報の役割を持っているがいずれにも展望台があり、リニアの通過を見ることができる。わくわく山梨館は入場無料だ。いずれもお手軽だが動画向きの場所だと思う。
先程まで走行していた編成が休憩していた。
形式の表記は東海道新幹線と同じでロゴもN700AとN700Sが合わさったように見える。
リニアは止まったままだったのでリニア見学センターへ。
かつて世界最高速度を記録した車両が展示されており、中の見学もできた。Q&A形式で解説があり、1時間に最大10本(東海道新幹線は13本)、1編成16両で最大1000人(東海道新幹線は約1300人)での運行を予定しているということが印象的だった。長期休暇のたびに東海道新幹線の混雑が限界突破しているので早期に走ってほしいものだ。
この車両が入っていた編成の反対側の先頭車は金城ふ頭で展示されているようだ。
荷物棚がないのは試験車両だからそう。ほぼ新幹線である。
館内にはモーターの仕組みと絡めたリニアの仕組みの説明が数カ所とリニアの車輪走行から浮上走行まで再現した乗れる模型、リニアのあるジオラマなどがあった。ジオラマではリニア以外にも中央東線や富士急行の模型も走っており、山梨県の鉄道博物館の役割を担っている雰囲気だった。平日だったせいか、どこの鉄道博物館でも混んでいるジオラマショーには誰もへばりついておらず、見やすかった。
リニアが通過する2-3分ほど前に館内放送がかかり、各階の展望デッキに行ってみることができた。外で見ることもできるが網越しとなる(動画参照)。通過時の騒音が新幹線の比でないので開業時に全線が大深度地下やシェルター内になる理由がわかる。
センターは1時間ほどで見ることができるので、その後にもう一度わくわく山梨館に寄って通過の写真を撮影。
花鳥山で撮った先頭車とは逆向きの先頭車。夕方は影になってしまう。
さらに奥の建物から撮影できるとよいのだろうが一般人が行くことはできなかった。
リニア展望広場は先の2施設からリニア線を隔てて反対側にあり、上からリニアを見下ろすことができる場所だ。リニア展望広場の更に上の急な階段を上った場所があり、そこがベストポジションと思われる。
展望台から降りて、下からみあげる形で撮影しようとしてみた。
わくわく山梨館に展示されていた写真のうちで、富士山と絡めた写真があったため、Googlemapでめぼしいところを探して行ってみた。当たりだったようで富士山をバックに駆け抜ける車両をカメラに収めることができた。
富士山バックの撮影が終わってこの日の撮影は終了として、いったん帰宅の途に就いた。
途中富士市内の第一富士丼丸で晩飯を調達。店内での飲食は間に合わなかったがテイクアウトは間に合った。好物のホッキ・うにはもちろん、まぐろもおいしかった。また機会があればゆっくり食べたい店である。
(第一富士丼丸)
https://sasafune.co.jp/shop/?_id=23446
https://maps.app.goo.gl/aFmMQt2aD6r3bjHf8
車内で海鮮丼を平らげてから、最後のカットの条件が不完全燃焼だったので本当に帰るか迷った。
翌日の予定はなく、天気は午前中に限れば晴れだったので一泊することにした。
宿は快活にすることにして、風呂は遅くまで開いていた風の湯にお世話になった。風の湯は露天風呂もあり、夜遅いこともあって他に客はおらず快適だった。風呂上がりの、山間部特有の涼しい風が心地よかった。
(風の湯)
https://www.kazenoyu.net/
https://maps.app.goo.gl/nGJFyNB3sEfsnMJ47
風呂から上がった後は快活の富士青葉店へ。学割をかませて翌朝までで2300円弱。個室の暖房がMaxで効いていて暑かったが、消してからしばらくして落ち着いたので就寝。
➁訪問2日目
2-1)富士山バックの東海道新幹線
7時起きで荷物をまとめてそのまま出発。せっかく朝に富士市内にいたので富士山バックのリニアを撮影する前に、富士山バックの東海道新幹線を撮ることとした。
朝のラッシュ時なこともあってバンバンやってくる。東海道新幹線の現在地がわかる公式サイトが撮影に便利だった。
たまたま来ただけだったがディズニー新幹線も撮影できた。この日が初便だったようで多くの撮影者が集まっていた。
この富士山バックの撮影地は、駐車場が近辺に無く路駐する方が多いが、富士市が撮影者向けに東部市民プラザの駐車場を開放して下さっているので活用されたい。トイレも営業時間中であれば利用できるそう。
一通り新幹線を撮影した後に、リニアの富士山バックの撮影地に向かった。8:30に新幹線の撮影地を出発して順光と思われた10時前に到着。
前日同様に既に走行試験が始まっていたのでタイミングを見て撮影。朝一で新幹線と絡めた富士山の反対側ではリニアが走っているのだ。
10時前でこの光線ならどうしようもない。前日よりましなだけ許容範囲だろう。
富士山バックの撮影が終わった後に、別の撮影地への看板を見つけたので行き方を調べたが、ネットでは出てこなかったので看板表示に従って登山道を登って撮影地に向かった。待つこと数分でリニアがやってきた。
撮影地から見える要素全てを入れて撮影。富士山の存在感は絶大。
リニアの通過時刻を山の上から分かる術はないので、通過時刻を記録して法則を割り出して直前にカメラを構えることで疲労を防いだ。最高速度近くで通過してくるので1枚切りではとても対応できず、秒間9コマの連写に頼った。
構図的にもこの日のベストカットだと思っている。
この撮影地でリニアがこない間は富士急行の撮影ができた。
更に引いた画角で。中央道と富士山と富士急行
遠すぎてヘッドライトの存在すらわからない
富士急行では371系を期待したが、検査で長期運休中だったため、こなかった。
リニアも昼頃に来なくなったので、この日の撮影は終わりとして帰路についた。時間に余裕があったので富士山の西側の国道139号を通って、富士川SAより焼津に向かった。焼津さかなセンターで遅めの昼食としようとしたが、既に閉店済だった。
さかなセンターと国道を挟んで反対側にGooglemapの評価の高いラーメン屋が開いていたのでそちらで昼食とした。かつて北海道の紋別で食べた味の時計台のコーンバターラーメンを彷彿させるメニューがあったのでそれを選択。おいしいラーメンで疲労を解決した。
(田所商店)
https://misoya.net/store/tadokoro-yaizu/
https://maps.app.goo.gl/zzJqhNgK1ePv3JVV6
北海道味噌超バターらーめん(チャーシューは追加) 田所商店 焼津インター店
食後はそのまま新東名で名古屋方面へ向かった。途中掛川PAで仮眠をとって帰宅。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
今回の撮影地(特に最後の俯瞰撮影地)についてはまた別記事でまとめる予定です。