伊達市営(旧・梁川町営)蒸気鉄道の旅【阿武隈急行と知られざる蒸気鉄道 2016 ②】 | 湘南軽便鉄道のブログ

湘南軽便鉄道のブログ

「湘南軽便鉄道」です。

本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(やながわ希望の森公園 東口駅    福島県伊達市)





【市営蒸気鉄道の旅(2016年(平成28年))】


阿武隈急行・やながわ希望の森公園前駅で下車


駅の向こうに「SLのりば」の看板




阿武隈急行線・やながわ希望の森公園駅から徒歩約5分の場所にある「SLのりば」。伊達市梁川プール近くにある。



やながわ希望の森公園 SL「西口」駅



ここを走るのは、宮城県の伊達市営(旧・梁川町営)の蒸気鉄道。軌間は762mm。



ここ「西口駅」から「東口駅」までの約800mを所要6分で結ぶ。



運行日は4月上旬から11月上旬までの土・日・祝祭日。一日5往復。乗車料金は大人片道300円。



この路線は、遊覧鉄道によくある周回路線ではなく、A地点とB地点を結ぶ片道乗車。

《Yahoo!  Y!マップより》


ホームには、西口駅10時40分発のSL列車が既に入線済み。この列車が本日の始発列車。



やながわ希望の森公園(福島県伊達市)のSL列車「さくら1号」



SLの後ろには3両のボギー客車を連ねる。



国内唯一の蒸気機関車メーカー・協三工業製の小型Bタンク蒸気機関車「B62 418」が3両の客車を牽引し走る。西口から東口行き列車は上り勾配のため、SLから煙を吐き出しながら走行。



運転台のすぐ後ろに石炭を積む。


SLの運転台






協三工業は、現在日本唯一の蒸気機関車製造メーカ





蒸気機関車「B62418」は、1987年(昭和62年)協三工業で製造。機関車の形式番号は、2軸動輪の「B」と運転を開始した「昭和62年4月18日」から採っている。









大きな煙突














客車は、オープンデッキ付き。


運転室の足元に石炭







車内もオープンスタイルで、一部窓がある。



客車の製造も協三工業





オープンデッキ。




手動ブレーキも設置






客車最後尾


テールライトは無い。


「西口」駅ホームの隣には車庫。運行時以外はこの中で保管される。



西口駅、東口駅の両端の駅には、転車台(ターンテーブル)があり、蒸気機関車の転回と機回しを毎回行う。



回転は自動式。


客車に乗車





小型客車ながら、ボックスシートが並ぶ。



座面はビニールが張られている。


連結器



デッキには手動のブレーキハンドル




客車内の製造プレート




午前10時40分、西口(にしぐち)駅を発車


発車するとすぐに右へカーブ




車窓左側には田園が広がる。


西口から東口行き列車は、上り勾配のため、SLから煙を吐き出しながら力走。



時速約5km/hでのんびり走る。


車窓右側は森が広がる。


一部を除きガラス窓はなく、初夏の風を浴びながら走る。






始発列車は乗客も少ない。


乗客時間6分で終点





午前10時46分、東口(ひがしぐち)駅に到着



東口駅と転車台






車止め


機回しのため、SLを切り離し。


SLは転車台へ。


転車台に載る。

機関士がボタンを押すと、転車台が自動で回転。






SLは機回し線へ。


SLは、客車の反対側に連結する。

空の転車台は、元の位置まで自動回転。


東口駅付近へ移動


軌間は762mmの軽便鉄道サイズ










小さな踏切


東口駅から西口駅に向かって下り勾配となる。











東口駅午前11時00分発の西口駅行きSL列車がやって来る。


西口駅から東口駅に向かうSLは下り勾配のため、煙突からの煙は少ない。






本物の蒸気機関車


動輪は2軸のB型蒸気機関車





















水を張り田植えが済んだ初夏の田んぼ。





田んぼではカエルが鳴く、長閑な時間


東口駅近くの産業伝承館




東日本大震災による福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故により、今も放射線量を計測するメーターがある。


 

東口駅


昼下がりの長閑なホーム。


時刻表、料金表


転車台(ターンテーブル)


※2016年(平成28年)6月




★動画↓↓