大井川鐵道の将来像 | 京阪大津線の復興研究所

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大津線とは、京阪の京津線と石山坂本線の総称です。
この大津線の活性化策を考えることが当ブログの目的です。
そのために、京阪線や他社の例も積極的に取り上げます。
なお、記事と無関係なコメントはご遠慮ください。

前回の記事がやや長すぎるきらいがあったので、後半を独立させました。改めて、大井川鐵道の将来像を独自に探ります。

短期的な増収策として考えられるのは、新金谷駅が終着となっている「かわね路4号」の金谷駅延長です。その接続を受けて、1駅間だけの普通802列車と、その折り返しである新金谷駅行き803列車が設定されているので、そのスジを「かわね路4号」が代走すれば事足ります。

中期的な増収策は、言うまでもありません。2022年の台風15号による被害で不通となっている、川根温泉笹間渡駅~千頭駅間の復旧です。

 

【追記】静岡県と沿線の島田市、川根本町が約8億円を支援し、2028年度をめどに全線復旧を目指す方針が固まりました。詳しくはリンク先でご確認ください。

では、長期的な増収策はどうでしょうか。ここで、急行列車のJR掛川駅乗り入れを提案します。実現すれば東海道新幹線と直接乗り換えできるようになり、首都圏・中京圏・近畿圏からの利用が便利になります。なお、急行料金の負担が大きいと考えるなら、JR線内では種別を快速に変更し、指定席料金のみを徴収するのも一案です。


まず、金谷駅に存在したJRとの連絡線を復活させます。東海道本線の下り線へは中線経由で転線することになるので、金谷駅での客扱いはできなくなりますが、これはやむを得ません。島田駅・静岡駅方面との連絡は、重複乗車を認めたうえで、金谷駅と掛川駅の間にある菊川駅で行えば済みます。下りは2番線、上りは3番線に停車させれば、島式ホームの対面で乗り換えができます。

そのまま蒸気機関車の牽引で直通したいところですが、金谷駅の西側には全長1kmを超える牧の原トンネルが待っています。煙の影響を防ぐためにも、北隣の新金谷駅で電気機関車に付け替えておくのが良いでしょう。わずか3駅間ながら、東海道本線上をゆく客車列車の勇姿が定期的に見られるようになるので、SLの走行まで望むのは贅沢というものです。

 

新金谷駅の旧型客車

 

それに、復旧が叶えば、千頭駅の転車台を使って蒸気機関車に前を向かせることができます。そもそも、新金谷駅にも転車台を再設置したのは、蒸気機関車が後ろ向きに列車を牽引するのを防ぐためです。この観点からしても、新金谷駅における電気機関車との付け替えは必須です。国内では付け替え自体が貴重なイベントなので、これも集客に役立ちます。

新金谷駅の転車台
新金谷駅の転車台


乗務員の交代も新金谷駅で行うのが妥当です。ただし、電気機関車の運転は、JR東海ではなく大井川鐵道の社員が担当するものとします。

この列車の掛川駅での折り返しは、駅舎直結のホームに面した1番線で行います。これならば、駅の東側に下り線から上り線への渡り線を設け、1番線の金谷駅側に出発信号機を立てれば済みます。そして、上り本線である2番線を機回し線代わりに拝借すれば、機関車の付け替えができます。浜松駅方面への折り返し列車も1番線を使用しますが、毎時1本程度なので調整は可能です。

ちなみに、東海道新幹線の「ひかり」通過駅の中で、最も利用者数が一番多いのは掛川駅です。よって、近未来にリニア中央新幹線が開業し余裕ができれば「ひかり」の一部が停まる可能性もあります。

 

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